もともとは古代ケルト人の新年のイベントだった「サウィン祭」を、キリスト教が“乗っ取って”現代のハロウィーンが誕生したと言われる。
そしてこれが日本へ伝わると「コスプレ祭」に変質し、渋谷がその“聖地”になっているのはいまでは世界的にも有名だ。
何でもありの格好をした10代・20代の日本人にあふれたハロウィーンの渋谷を見て、「こんなに混雑しているのに秩序があって安全だ」と感心する外国人もいる。
でもハロウィーンの日本を見て、モラルや常識の消滅を嘆く日本人はたくさんいるし、外国人がいつも日本人を称賛するワケない。
ハロウィーンで盛り上がる土曜日の夜、浜松市の中心部を歩いていたアメリカ人はこんな路上を見てどう思ったか?
この惨状を見て、即SNSに写真をアップしたアメリカ人は、こんな「insane(常識の無い、正気とは思えない、ばかげた、精神障害の」なことをしたのは一体誰なんだ? と怒りのメッセージを投稿。
「Saturday night after Halloween in downtown Hamamatsu. This is insane! Who was doing this?」
「こんなことをしたヤツには罰金を科すべきだ(Fine the offenders)」という意見には日本中が同意するはず。
最近は浜松の街中でハロウィーンのバカ騒ぎを外国人も多いから、これがすべて日本人のしわざとは思わんが、たぶん8割以上は日本人だ。
「ヒャッホーイ!」と平気でゴミを捨てるヤツをひと言で言うなら、まさに「インセンス」。
日本へ来ると、路上にゴミが落ちてないのを見て「どこもとてもキレイだ!」と驚く外国人はよくいて、これはもう日本の「鉄板印象」になっている。
ことしの夏に花火大会へ行った時、日本に住んでいるスリランカ人が周囲を見渡してこんなことを言う。
「こんなにたくさんの人がいるのにゴミがない。でも、こういうことにはもう驚かなくなった。来日したばかりの外国人が『この国はなんてクリーンなんだっ!』と言うのを聞くと、よく昔を思い出す。日本に慣れてしまうと、母国へ帰るのがツラくなる…」
それを聞いたモンゴル人・トルコ人・インド人も「そうそう」とみんなうなづく。
日本に何年かいると、世界最高水準のキレイさを「普通」と思ってしまう外国人もいる。
アメリカ人が怒った翌日の日曜日、知人のベトナム人やインド人が浜松の街中に行ったら、ゴミだらけの路上を見て「なっ、何があったんだ!」とビックリした。
なんで日本が急にベトナムやインドになったのか謎だったけど、昨日はハロウィーンの週末だったと知ってすぐに納得。
ハロウィーンになると日本人が日本人ではなくなるのか、それとも、騒いでポイ捨てするのはもともと「insane」な日本人だったのか?
とにかくこの時期の週末、日本各地が外国化するのはきっとこれからも続く。
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