【日本の英語】アメリカ人が思わず笑った、赤面した店の名前

 

日本の街を歩ていたら、意味不明の英語を見つけて戸惑ったーー。
これは「在日外国人あるある」の代表的なもので、日本にいる外国人なら何度かそんな経験をして、なかにはそのセンスにしびれてファンになった人もいる。
ということでこれから、アメリカ人が噴き出したり、顔を赤くした日本の謎英語を紹介しよう。

まえにアメリカ人と京都を旅行していた時、こんな広告を見つけて彼が「マジかよっ」と笑い出す。

 

 

「なぜ笑うんだい?あれはスポーツ好きが集まるバーだよ」と聞くと、

「いや、アメリカで free ballには『下着を履かない男』って意味があるんだよ。」

と笑いながら言う。
だから「今日はオレ、フリーボールなんだ」と言った場合、その人はパンツを干しているか何らかの理由でフル〇ン状態ということになる。
そんな英語のスラングが載ってるネット辞書を見てみると、彼が言った内容と同じ説明があった。

for a man to wear his pants/shorts without any unserwear on
because it was free ball friday, he did not wear underwear.

free ball

 

「フリーボールフライデー」ってどんな金曜日だよ。
あれはビリヤードの店っぽいから、「自由にボールが動く」ってことであんな店の名前にしたか、それともその手の愛好者が集う店かわからないけど、「あ~オレ、きょうパンツ履いてるからあの店行けんわ」とアメリカ人が残念そうに言ったのはガチ。

 

これは街で見かけただけだからいいとして、個人的に事故に巻き込まれた苦い経験がある。

あるとき友人のアメリカ人女性から、趣味でギターを弾きたいから中古の安いギターショップを教えてほしいと頼まれて、“あの店”へ連れて行くことにした。
彼女を車に乗せて「HARD OFF」の駐車場へ入ると、「えっ。チョット、ここにギターがあるの?」となぜか動揺する。
理由を聞くと、それは別のアメリカ人男性に聞いてほしいと言う。
ワケがわからないけど、それ以上聞けないオーラを全身から発していたから、その場ではもうツッコむのをやめた。(これは最適解)
そこで良さげなギターを買った彼女に、帰りにコーヒーをおごってもらってその日はそれで終了。

後でアメリカ人男性にこの話をすると、「free ball」を見つけたアメリカ人と同じように「マジかよっ」と苦笑いをする。
話を聞くとアメリカで「hard on」には“勃起”の意味があって、「hard off」には反対の意味があるという。

ネット辞書にも“勃起”のまさに反対で(The exact opposite of a hard on)、苦い経験などのためにペニスが萎えること、と書いてある。

To lose one’s erection or sexual urge.
A deflation of the penis due to an unsavory experience or sight.

hard off 

 

細かいことを言えば「HARD OFF」と大文字になっていると、英語の世界では強調を意味するから、「萎縮したペニス!」と宣言しているようなものらしい。
あの店名は「できるだけガンバッテ値引きする」という意味かと勝手に思い込んでいて、深く考えたことがなかったのが不覚だった。

想像してみよう。
アメリカで異性に連れて行かれた店の看板に、でっかく「ふにゃちん(またはインポ野郎)」と書いてあったとしたら?
「チョット待って、ここは何の店なんだ?」と戸惑うはずだ。

あの「hard」は「hardware」を略したものらしいが、それに「off」を付けるともう引き返せなくなる。
「ここは HARD OFFだろ?なのになんで ED治療薬がないんだ!」とアメリカ人に怒鳴られたとしても、店側もいまさら改名なんてできないだろうし、もし外国人をどっかの店へ案内する機会があったら、店名にも注意したほうがいい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。