「キャンディーを食べて♪アゲアゲハッピー♪」
そんなキャッチフレーズでアルコールの入りのグミ「パリピ気分」が販売されると、ネットでちょっとした物議をかもした。
もちろん法的には酒類にはならないが、「お子様や運転時はご遠慮ください」と表記されるほどのアルコール分のあるグミが、コンビニやスーパーのお菓子売り場にあって大丈夫なのか?
この「酔えるグミ」には「昭和ならなー 令和はダメだな」、「アルコール入り菓子なんて他にもあるのにこれだけ標的?」と賛否が分かれた。
ローカロリーのグミは以前から人気っがあって、すでにいろんな種類が出ているから「アルコール入り」で差別化を図ったと思われる。
ところで、この「グミ」はいったいどこの国の言葉だろうか?
グミはドイツで生まれたお菓子で、その名もドイツ語の「Gummi」に由来する。
気づいているかどうかは別として、バウムクーヘンとグミは、日本で知らない人はいないほど有名なドイツ語だ。
100年ほど前のドイツでは噛む力が弱くなって、歯の病気にかかる子供が増えたことから、硬い菓子を作って子供の噛む力を強くしようと考えた。
そんなことを背景に、1920年にドイツのハリボー社が販売したお菓子が現在のグミになる。(グミ)
日本では1980年に発売された「コーラアップ」が初めてのグミで、いまではアルコール入りまである。
グミが作られた目的は歯の病気予防だったーー。
知人のドイツ人と会った時にそんなウィキベテアの説明をすると、「マジか。ハリボーは昔から知ってたけど、グミにそんな開発秘話があったとは!」と言って彼がネットを調べると、ドイツ語のウィキベテアにそんな話は載っていないという。
だからこのへんはハッキリ分からない。
でも、グミがドイツ語というのは彼も納得。
ただ、ドイツでグミというと「ゴム」のことだから、彼としては「グミ=ソフトキャンディー」という日本のイメージには違和感がある。
グミと聞くと、長靴やタイヤとかのゴム製品が頭に浮かんでお菓子は出てこない。
*日本に住んでいた別のドイツ人は、コンビニでよく見た「グミ」を日本語と思っていた。
日本のお菓子のグミなら、ドイツでは「フルーツグミ」(ドイツ語:Fruchtgummi)になるらしい。
彼がネットでグミを調べていると急に笑い出す。
爆笑ではなくて、苦笑いだ。
何が起きたんです?と思ったら、「これも確かにグミだ!」と彼が見せてくれたスマホの画面にはコンドームの画像が。
あちらでは、“行為”の最中に「グミはいる/いらない」という言葉が出てくることがあるらしい。
そういう「アゲアゲハッピー♪」はどうだろうか。
日本のグミと違ってまったく子供向けじゃないし、お菓子としてのイメージダウンは避けられないが、ドイツ人にとってグミとはゴムのことだからこれは仕方ない。
ただ、「酔えるグミ」を食べさせてからのコンボだと最悪。
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