これもう春の日本だろ。インドのピンク都市バンガロール

 

ことしのはじめ知人のインド人が就職のために静岡から神奈川へ引っ越して、落ち着いてきたころの3月下旬、こんな写真をSNSにアップ。

 

 

箱根を越えてもこのピンクの景色は変わらない。
日本で最後の桜まつりは北海道の釧路町で5月に開催されるとか、時期は地域によって違っていても、日本の街や山をサクラが彩る光景は全国で変わらない。
はずなんだが、写真を見るとなんかおかしい。

家が日本らしくないし、何より黒い棒のような影は鉄格子のようだ。
そういえば神奈川のアパートでは、泥棒や強盗対策として、窓に鉄格子が標準装備されているという話は聞いたことない。
それはインドだ。
知人にメールで話を聞いたら、ここはインド南部の都市バンガロールで、そこのマンションに住んでいる友人が窓から撮った一枚だと。
で、その友人がこの写真を送って「日本の桜とどっちがキレイ?」と聞いたらしい。

 

バンガロールというのはIT産業の中心都市で、インドのシリコンバレーと言われている。
ウィキベテアに書いてある「ベンガルール」は現地の読み方で、バンガロールはその英語読みになる。正式にはベンガルールなんだが、インド人と話をしてるとよく「バンガロール」と言うから、これでいいと思う。

そんなハイテク都市に咲くこの花は、サクラじゃないことはたしかだ。
何の種類かはナゾだけど、日本の春と同じタイミングで、こんなピンクの花がいっせいに咲きはじめるという。

落ち葉や花で街や道路がピンク色に染まる様子を見ると、日本を思い浮かべる人も多いだろうとインドメディア「NDTV」の記事にある。(March 24, 2021)

When it comes to the streets littered with fallen pink leaves and canopies of pink flowers sheltering the roads, one often thinks of Japan.

In Pics: Not Japan, This Pink Wonderland Is Bengaluru 

ええ、すっかり神奈川かと。

 

SNSでは多くのインド人がこんなバンガロールを「pink paradise」や「the ‘pink-season’」とよんで、サクラと重ねている。

「My favourite favourite time in Bangalore. Our very own Cherry Blossom or Sakura like I say every year」
バンガロールで一番好きな時期です。毎年言っていますが、私たちだけのチェリーブロッサム(桜)です。

「Been seeing a lot of Bangalore pics in my TL recently and is it just me or is Bangalore starting to look like Japan with the pink flowers」
最近、わたしのタイムライン(TL)でバンガロールの写真をよく見ます。ピンクの花で、バンガロールが日本のように見えてきたのはわたしだけ?

 

 

インドの都市でピンクシティといえば、歴史的にはこのハワーマハル(風の宮殿)のあるジャイプルが有名だ。

日本女性にも人気:インドの都市ジャイプルがピンクの理由

 

最近知り合ったインド人はバンガロールに住んでいたことがあって、彼の話では、このピンクの花の咲く木が植えられたのはここ数年のこと。
バンガロールはとにかく人が多くて、渋滞はインドでもっとも深刻なレベルにある。
企業からの税収はあって都市としてはお金をもっていて、市民は癒しを求めていから、この木が植えられるようになったという。
それでいまでは「pink paradise」になって、全インドでいちばん春の日本に近い都市になった。

 

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。