敬意、品位、規律… アメリカ人が思う日本人の良きところ

 

サッカー女子ワールドカップで、日本代表チームがピッチの内外で世界に教訓を与えているーー。
米メディアの「Deseret News」がそんな記事を掲載した。(August 2, 2023)

How Japan’s World Cup team is teaching the world a lesson — on and off the pitch 

 

日本女子代表は、ザンビアとコスタリカ、そして優勝候補のスペイン代表に勝利し、合計で 11得点 0失点という驚異的な結果を見せて、見せつけてグループステージを突破した。
「圧倒的じゃないか、我が軍は!」というセリフが、これほど相応しい状況はなかなかない。
素晴らしいパフォーマンスで対戦相手を支配した日本は、ピッチの外でも注目を浴びている。
試合が終わった後、チームはロッカールームをきれいに掃除して、ホワイボードに「ARIGATOU」の感謝のメッセージと書く。
チームだけでなく、スタジアムでも、たくさんの日本のファンが袋を持ってゴミを拾っている姿が見られた。
こうしたことから、米メディアは、日本がこの大会で世界に重要な価値を教えていると指摘する。

 

 

では、ここからは、上の記事を読んだアメリカ人の感想を紹介していこう。

・チームの誇り、品格、そして謙虚さが示された素晴らしいストーリーです。
ほとんどのアメリカ女子代表の選手たちは、このような態度に欠けている。だから、非難されるのです。
・これは何も新しいことではありません。
私は日本文化が大好きです。
・日本の文化は、世界で最も尊敬される興味深いものの一つです。

・私の娘はいま3ヶ月間、日本に滞在しています。
彼女はお互いへの尊重や環境への配慮の素晴らしさについて、話すことをやめません。
私も日本で過ごすことを楽しみにしていて、日本の文化についてもっと学びたいと思っています。
・これは私の意見ですが、日本の選手たちはテレビに出て、給料が少ないと不平を言わないのではないかと思います。

・日本人は生まれた時から、こうした価値観を教えられていて、ほぼすべての人がそれに従っています。しかし、私たちの社会はそうではありません。
・これからは、他の国々も日本に続くことを願いたいですね。
・以前見た動画で、大谷翔平がスイングしてバットが砕けた時、彼はその破片を拾い集めたんだ。
本当に素晴らしい人たちだよ。私たちは日本人から多くのことを学ぶことができる。

・サッカーアメリカ合衆国女子代表(The USWNT)は明らかに、日本女子代表からいくつかの教訓を得ることができる。
具体的には:

・個々の選手ではなく、みんなでチームとしてプレーする方法。
・国を代表して大会に出場する時は、個人の利益よりも、チームの成功を重視する方法。
・圧倒的な成功を収めながらも、謙虚さと礼儀を示す方法(ここが大きな違いです)。

 

・私に驚きはありません。
数年前、東京にいたとき、たまたま相撲の大会のチケットを手に入れました。
大会が終わった後、観客全員がカップや容器などを拾い、ゴミ箱に持って行く光景を見ることができました。
ゴミを座席に放置せず、ちゃんと自分たちで片付ける姿勢が興味深かったです。

・私は90年代に、日本を訪れたことがあります。
朝、女性たちが自宅前の道を掃除しているのを見て、本当に清潔な国だなと感じました。
・私は好きなチームが違うので、日本を応援することはできません。しかし、彼らをとても尊敬しています。

・とてもシンプルなことです。
日本は団結力のある国で、人々は国と自分たちの価値観に誇りを持っています。
アメリカは、いまや一体感を持つ国ではなくなっています。
この国の政治を見てください…。
議論や争いに明け暮れて、共通の利益を持つ国ではありません。
かつては、日本に勝つために団結し、立ち向かった偉大な国でしたが、現在はそうではありません…。社会は分裂し、崩れてしまいました。
リベラリズムが原因です。

・自分を尊重されたいと望む人々は、まず他人に尊重を示します。
それが、アメリカのチームと違う点です。
・こういう様子を見ると、私も日本に住んでみたくなる。

・これは昔の話です。
1996年にマイアミで行われたオリンピックのサッカーの試合で、日本の男子代表がブラジルに「1ー0」で勝ちました。
試合が終わると、ファンは自分たちの席を掃除していました。
私は、日本が勝ったからだと思いましたが、実際は違いました。彼らは試合の結果にかかわらず、掃除をするのですね。
素晴らしい姿勢です。

・何度か日本を訪れたことがあります。
ほとんどの人々は規律を守り、尊敬し合い、礼儀正しく、誠実です。夜遅くまで酒を飲んでも、翌朝からしっかり仕事をします。
・今度は、アメリカ女子代表にマナーを教えてくれればいいのだけど…

・日本の人たちを賞賛します!
彼らは自国を愛し、尊重するだけでなく、開催地の主催者にも敬意を示します。
私の唯一の願いは、過度に甘やかされたアメリカの子供たちも、彼らから学んでくれることです!
・良い子供たちを育てると、こんな大人になるのです。
かつてのアメリカ人は、品位や名誉、敬意を大切にしていましたが、いまでは低俗な集団となってしまいました。

 

明治時代、近代化を急ぐ日本政府は積極的に外国人を受け入れていた。
そんな時、モースと申すアメリカの学者がやって来た。

 

モース(1838年 – 1925年)

 

日本に滞在したモースは次のような感想を申す。

「驚くことには、また残念ながら、わが国で人道の名において道徳的重荷になっている善徳や品性を、日本人は生まれながらにして持っているらしいのである。」

もちろん、アメリカ人が日本人を上回っているところは多々ある。
でも、社会にあふれる敬意や品位、規律は誇らなくてもいいけど、自覚ぐらいはした方がいい。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。