どうやら外国人たちは、日本で変なことを覚えてしまったらしい。
ABEMA TIMES(9/12)
「ここは路上で飲めるのがいい」渋谷で外国人の “路上パーティー” がブーム ゴミ放置、騒音、通行人への挑発も…インバウンドでマナー悪化し区は「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」
なかには日本人もいるけれど、おもに外国人が渋谷に集まって、路上で飲酒しながらパーティーをするだけならまだよかった。
でも、大量のゴミのポイ捨て、スピーカーからの大音量、物の破壊、通行人への挑発といった迷惑行為が発生していま大きな問題になっている。
これに対して、渋谷区は「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表し、パトロール員が路上で酒を飲んでいる人に迷惑行為をしないよう指導している。
そうか、なら安心だ。というほど、酔っぱらった外国人の相手をするのはラクじゃない。
仕事の後、パトロール員がストレス発散で、怒りの路上飲みをするかも。
記事の中で、外国人たちはこんなことを話している。
アメリカ人:「アメリカでは路上で飲むことができない。ここは路上で飲むことができるのでいい」
アメリカ人:「日本の街はキレイと聞いていたけれど、ゴミがいっぱいでガッカリ」
(おいっ!)
フランス人:「ひどいですね。確かに日本はゴミ箱が道になく、どうしたらいいかわからないというか。渋谷に夜来ると、道に普通に置いてしまっているので」
このニュースにネットの声は?
・路上の伝説
・はよ規制しろよ
・順調に治安悪くなってるな。
・渋谷って完全にインバウンド観光地と化したな
・まー日本人もBBQでゴミ放置が増えてるし外人さんのことは言えんて
・誰が仕掛け人なのかしらねぇ
シンガポールは美しい都市として有名で、「Fine city」と呼ばれることもある。
ただ、「Fine」には「すばらしい」のほかに「罰金」の意味があり、シンガポールではこの2つがつ表裏一体となっている。
渋谷区もゴミ箱を設置して、あとはシンガポール水準で、ポイ捨てには万単位の罰金を払わせるようにすれば、ゴミ問題はきっとすぐに無くなる。
「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を発表するなら、性悪説を前提に考えが方がいい
アメリカでは路上で酒を飲むことができないから、渋谷ではそれができるからいい。
以前、ニューヨーク出身のアメリカ人と花見に行った時、彼女も同じようなことを言っていた。
桜はとてもキレイで、お菓子や料理はおいしかったけれど、そのアメリカ人が花見で一番うれしかったのは、外で堂々と酒を楽しめたことだった。
アメリカでは一般的に、公共の場所で酒を飲むことが禁止されている。
外で飲むとしたら、お店以外なら、自宅の庭ぐらいなものらしい。
彼女の友人は公園で、ビールを持っていただけで警察に捕まり、数万円の罰金を支払うハメになった。
一方、日本はアメリカ社会と違って、銃の所持は厳禁されているが、飲酒に関してはほぼスーパーフリーの状態だ。
だから、彼女にとって花見は「花より酒」。
気持ちのいい公園で、自分の好きなお酒を好きなだけ飲めるという、人生初の体験ができてとても新鮮だった。
その後、日本人の友人と釣りに行った時もビールを飲んで、「あれもアメリカなら違法だった」とうれしそうに話す。
ソウルの学校で英語を教えていたアメリカ人は、韓国人の飲みっぷりを見てあきれた。
「アメリカでは、食事や会話を楽しむためにアルコールを飲む。でも、ここでは、人々は酔っぱらうためにアルコールを飲んでいる」
この傾向はたぶん日本人にも当てはまる。
日本に住んでいるアメリカ人とイギリス人と話をしていた時、「日本にはもうかなり慣れた」という彼らが久しぶり驚いたのは、こんなことだった。
英紙デーリーメールの記事(14 December 2022)
‘Road sleeping’ deaths – where people are hit by cars when lying in the street after a night of heavy drinking – soar in Japan after Covid restrictions are eased
コロナ規制が緩和された後、日本では「路上寝(Road sleeping)」による死亡事故が急増した。
意識を無くすぐらいグデングデンに酔っぱらい、そのまま路上で寝てしまって車にひかれて死亡する。
そんな事故が全国各地で起きていて、2019年は約120人が死亡した。
アメリカ人やイギリス人からすると、こういう事故は異常に感じるらしい。
フランス人向けのメディア「FuransuJapon」の記事では、「rojo-ne」が見出しに使われている。(28/07/2023)
Le « rojo-ne » : nouvelle pratique japonaise qui consiste à dormir sur la route
飲酒に関して、日本は寛容で自由すぎるのだ。
だから、その感覚を海外に持ち込むと、ペナルティーを払わないといけなくなる。
ハワイやカルフォルニア出身のアメリカ人から、事情を知らない日本人(や外国人)がビーチで酒を飲んでいて、ときどき捕まるという話を聞いた。
もう問答無用だ。
こういう飲酒に厳しい国から、ゆるゆるの国に来ると、「外で酒を飲めるってマジかっ」とハメを外すから、渋谷区民が迷惑することになる。
「迷惑路上飲酒ゼロ宣言」を具体的に実施するなら、海外にように罰金制度にして厳しく取り締まらないとダメだろう。
【今日の気温は100度】アメリカ人が日本で困る“単位の違い”
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