きょうは敬老の日。
ということでニュース番組では、マクドナルドで働く90歳の女性(全国最高齢)が「私は幸せ」と話していて、最高齢のサーファーとしてギネスに認められた89歳の男性が見事なサーフィンを披露していた。
敬老の日は、以前は9月15日だったけど、現在では9月の第3月曜日になっている。
「敬老の日」の原型は、兵庫県の野間谷村で9月15日に行われていた「敬老会」とされている。
この時期は気候が良く、農作業も比較的ヒマになるから、「敬老会」をするにはちょうどよかったらしい。
ほかには、聖徳太子が593年9月15日に、貧しい人や孤児を救うための施設「悲田院(ひでんいん)」を建てたから、という説もある。
愛知県の山でハイキングをするインドネシア人のイスラム教徒
これまで、日本に住むさまざまな外国人とハイキングへ行ったことがある。
感想は人(国)それぞれだ。
ロシア人やリトアニア人、インド人は広大な平地に住んでいて、ハイキングの経験はゼロか1~2回だったから、彼らは山登りそのものを楽しんでいた。
また、ウクライナ人は、日本の自然は緑がとてもキレイに見えると感動した。
でも、20~30代のインドネシア人、インド人、バングラデシュ人、ドイツ人、リトアニア人(東ヨーロッパ)、ウクライナ人が共通して驚き、賞賛したことがある。
それは、60~70代のおじいさんやおばあさんもハイキングをしていたこと。
しかも、そんなお年寄りは健脚で、外国人が追い抜かれることもあった。
インド人やバングラデシュ人の話によると、彼らの母国でそれぐらいの年齢の人が出かけるとしたら、家の近くを散歩するか、近所のチャイ(ミルクティー)屋ぐらいなもの。
そこでチャイを飲みながら、知り合いとおしゃべりを楽しむ。
知人のインド人の感覚では、お年寄りが山に登るというのは「虐待」に近く、そんな発想は普通は出てこない。
まさにインド人もビックリ。
リトアニア人も2時間ほど山道を歩いて頂上にたどり着くと、お年寄りの登山グループがレジャーシートの上で昼食を食べているのを見て、「マジかよ…」と絶句した。
彼が頂上からの景色をリアルタイムでリトアニアの友人に見せると、友人も、そこにお年寄りがいることに衝撃を受けたらしい。
ネットで検索すると、海外サイトに「信じられない日本の事実」という記事を見つけた。
具体的には、日本では深夜のダンスは違法であること、銃による殺人事件が年間わずか2件しかないこと、列車は時間厳守で平均して約36秒しか遅れないことなどが書いてあった。
さらに、「日本には100歳以上の高齢者が5万人以上いる」という指摘もアリ。
長寿の理由としては、日常的に米、魚、豆腐、味噌汁を摂取するという健康的な食生活が挙げられている。
そして、ライフスタイル。
日本では高齢の人が山に登ったり、ハイキングをしたりすることは珍しくない。
あなたが富士山に登っている最中、おじいさんに追い抜かれても驚いてはいけない、と書いてある。
it is not uncommon to see elderly Japanese climb mountains and go hiking. Do not be surprised if you see an ojiisan (grandpa) overtaking you on a climb up Mount Fuji!
日本人の高齢者にとっては単なる趣味でも、「信じられない日本の事実」と感じる外国人もいる。
国土の約70%が山地であることも、日本が長寿大国で、健脚のお年寄りを生み出す重要な要因になっていることは間違いない。
外国人が驚き、賞賛する元気なお年寄りは山が育てたようなものだ。
以下、余談
最近、70代のおばあさんがSNSでこんな不満を書いていた。
登山をしていると「1人ですか、すごいですねえ」とよく登山者にほめられる。
でも、自分は好きなことでやっているだけで、ちっともすごくないから、そんなことを言われても返事に困る。
しかも、すれ違う登山者みんなにそう声をかけられると、その対応に疲れてしまう。
だから、「こんにちは」ぐらいの簡単なあいさつをしてくれるありがたい。
なかには、「敬老」を必要としないお年寄りもいる。
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