いまは11月でコスモスは見ごろを終えて、紅葉がはじまる時期。
時計の針を全力で逆に回すと、昭和16年のこのとき、日本はすでにアメリカとの戦争を決定し、12月8日に真珠湾攻撃を行うことになっていた。
それから82年が過ぎ、戦争は歴史教科書の写真と記述になって、社会は大きく変わった。
最近、日本に住むアメリカ人男性とイギリス人女性のカップルと買い物へ行って、その後コーヒーを飲みながら話をした。
今回はその内容をシェアしようと思う。
ちなみに、今回の内容は今後の記事のためのメモだから、そのうちまた出てきます。
○大阪人の性格
2人の印象では、フレンドリーさや対人関係の近さで言うと、「アメリカ人>イギリス人>>日本人」となる。
イギリス人はアメリカ人ほどハグなどの身体的な接触をしないけど、日本人はイギリス人よりもハグに抵抗感を感じるらしい。
ーーたしかにそうだけど、同じ日本人でも地域差によってキャラが微妙に違うでしょ。
よく外国人は大阪人をフレンドリーと言うし。
アメリカ人:九州に住んでいた経験から言うと、ほかの地域の日本人と比べて、九州人と大阪人は喜怒哀楽の感情をカオに出しやすい。
でも、フレンドリーなのは九州人で、大阪人はトークティブなんだ。
九州人はいろいろな質問をして相手のことを知ろうとするけど、大阪人にはその気持ちが薄くて、自分の話したいことを話そうとする。
だから、大阪人はフレンドリーというよりも話好きな人たちだね。
大阪人を「アメリカ人みたい」と言う日本人がいるけど、それは違う。
イギリス人:私が大阪へ行ったときは、電車や街の中で人々の話す声が大きくて、日本のほかの地域に比べてにぎやかだった印象がある。
フレンドリーかトークティブかはわからないけど、ライブリー(元気や活気がある)だとは思う。
オリエンタルラグ
○差別語
コスモスを漢字で書くと「秋桜」になる。
戦前・戦中の日本で反米英感情が高まると、英語は敵性語と見なされ社会から排除されるようになった。
それで別の言葉に言い換える動きが進み、コスモスには「秋桜」という言葉が当てられた。
でも、この言葉には「鬼畜米英」みたいな差別や蔑視の意味はないから、その後も生き残り、今では普通に使われている。
「鬼畜米英」は論外として、「外人」という言葉も差別的という理由から、現在ではテレビや新聞などで使うことはできない。
そんな事情は英語にもある。
アメリカ人:「ガイジン」という言葉は、日本人とそれ以外の人間を明確に分けるようで、侮辱よりは寂しさを感じね。
アメリカでは数十年前まで、日中韓などの東洋人をあらわす「オリエンタル」という言葉をよく使っていたけど、現在では侮辱語や差別語になるから禁句だ。
ただ、オリエンタルラグ (アジアから西洋へ伝わった敷物) やオリエンタルガーデンという言葉なら使ってもいい。
イギリス人:イギリスもそんな感じ。
「オリエンタル」は物に使ってもいいけれど、人に対してはダメ。
でも、イギリス社会はアメリカほど人種について敏感じゃないから、禁止のレベルも低いと思う。
このへんの事情は日本語の「シナ」と似ている。
中国を意味する「支那」は、以前は使っても問題なかったのだけど、現代では差別表現になるから使用不可。
ネット上ではたまに見かけるけど、公共の場で政治家が使ったら議員辞職は避けられない。
それにしても、日米英の人間が敵じゃなくて、友人どうしになれる時代になってよかった。
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