日本好きオーストラリア人の話 これだけ違うクリスマス

 

知人のオーストラリア人女性の好物は日本。
彼女は日本に興味を持って日本語を学んで、関西の大学に留学した後、日本で5年ほど働いて、母国に戻っていまはメルボルンで生活している。
昨年末、そんなオーストラリア人と話をしたから、今回はその内容をシェアしようと思う。

 

ーーこの間はクリスマスでしたね。
オーストラリアのクリスマスって、どんな感じです?

日本のクリスマスと大きく違うのは、冬じゃなくて夏にあるってこと。
だから、オーストラリアではこの時期に海へ行くと、サンタクロースの格好をした人がサーフィンをやってるのwww
クリスマスカードの色も欧米や日本と違って、オーストラリアでは、白じゃなくて「青」がよく使われる。
クリスマスについて欧米では、雪原でサンタクロースがそりに乗っていて、トナカイが引っ張っているイメージがある。
でも、オーストラリアでは夏だから、クリスマスカードには上半身裸のサンタがサーフボードに乗っていて、青い海と空が描かれているのが多い。
日本人のクリスマスのイメージは欧米と同じだから、そんなクリスマスカードをあげると、「オーストラリアっぽい!」とよろこんでもらえる。

ーー確かに、日本のクリスマスカラーで「青」はあまり無いですね。
オーストラリアのクリスマスのイメージは、“兄弟国”のニュージーランドと同じです。
知り合いのニュージーランド人が、日本で初めて「ホワイトクリスマスを見た」って感激してましたよ。

その気持ち、すっごくわかる。

ニュージーランド人が話すクリスマスの違い、日本で感激したワケ

 

モンゴルの冬はクソ寒くて、気温がマイナス30度近くまで下がるから、クリスマスに雪はつきもの。
でも、ロシア正教の影響から、サンタクロースは青い衣装を着ている。

 

季節で言えば、オーストラリアのクリスマスは日本と反対だけど、中身は欧米とほとんど同じなの。

ーーというと?

日本だと、クリスマスには「恋人と過ごすロマンチックな日」ってイメージがあるけど、オーストラリアでは欧米と同じで、「家族と過ごす日」と考える人が多い。

ーー日本人は1週間後のお正月に家族と一緒に過ごすから、クリスマスはそれとかぶらないように、恋人や友だちと過ごすことが多いかも。
日本では12月25日が終わると、クリスマスが終了してすぐにツリーを片付けます。
でも、ドイツでは1月6日(三王来朝の日)にツリーをしまうことが一般的です。これでクリスマスが終わって、新しい一年がはじまると。

オーストラリアの人たちは、クリスマスツリーをいつ片付けます?

1月までツリーを飾る人もいるけど、年内に片付ける人が多いと思う。

ーーなるほどです。
オーストラリア人はクリスマスに教会へ行きますか?

それは人によって。
キリスト教の熱心な信者は教会に行くけど、全体的には少ない。

*オーストラリアで、クリスマスに教会に行く人の割合はどのぐらいか?
AIに聞くと、年々減少していて、いまでは約10%〜15%の人が教会に行くという答えが出た。

 

ところで、アレ日本語で何て言うの? キリスト教の信者が教会に集まって、祈ったり歌ったりする儀式のこと。
*正確な意味については「ミサ」で確認。

ーーそれは「ミサ」ですね。っていうか、ミサって英語じゃないの?

それは英語で「マス」。
だから、クリスマスは英語で「キリストのミサ」という意味になる。

ーーじゃあ、日本語の「ミサ」は何語なんだろう?
まぁ、いいや。
きょうはありがとうございました。

いえいえ。
こちらこそ。

 

「Xmas」と書かれたカード
このクリスマスのイメージは欧米のもの。

 

後日、調べてみたら、日本語の「ミサ」はラテン語に由来することが判明。
ちなみに、クリスマスを表す言葉には「Christmas」のほかにも、ギリシア語を語源にした「Xmas」がある。
キリストを意味するギリシア語が「 Χριστός」で、キリストを象徴する頭文字の「Χ」に「マス(ミサ)」をくっつけた。
日本語で「Xマス」と書くこともある。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。