広島への原爆投下、カナダやオーストラリア人はどう思う?

 

広島への原爆投下から77回目の8月6日が先週あった。
あの行為を外国人はどうみているのか?

それについて、日本に関心のある外国人が集まるSNSグループに聞いてみたので、今回はカナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人の意見を中心に紹介しよう。
アメリカ人とヨーロッパ人の意見はこの記事を。

【最後の選択肢】原爆投下の理由をアメリカ人はこう考える

米軍による日本への原爆投下、ヨーロッパ人はどう思う?

 

カナダ人:”On August 6 an atomic bomb was dropped over Hiroshima. X many people died.”
I think my teacher tried to keep it to only facts without any information that could be treated as subjective
「8月6日、広島に原子爆弾が投下され、多くの人が死んだ」
私の先生は主観的に判断されそうな情報は排除して、事実だけを伝えようとしたのだと思います。

カナダ人:In Canada a lot of people see it as a war crime US did to win it quick and dirty.
But it’s not the “official” point of vew.
Scool book are like : to win the war the US used an experimental weapon. They used it on Japan then realise that bomb is too much dirty so they never use it anymor… That’s so stupid!
あれはアメリカが早く、不正に勝つためにおこなった戦争犯罪とカナダでは多くの人が考えています。
しかし、それは「公式」な見解ではありません。
学校の教科書では「戦争に勝つために、アメリカは実験的な兵器を使った。それを日本に使った後、原爆はあまりにも不正ものだと気づいたから、二度と使わなかった。」と書いてある。
そんなのはバカげている。

カナダ人:now explain to the families of more than 200.000 people immediately killed and thousands of others that died in consequence of cancer and other health problems due to residual radiation, that they died because “war had to stop soon” or because “communism was spreading”
There’s simply no excuse to such gruesome act. It should be treated was a war crime, one of the most despicable moments in human history.
殺された20万人以上と、残留放射能によるガンやその他の健康障害で死んだ何千人もの人々の家族に、あなたたちが死んだのは「戦争をすぐに止めなければならなかったから」、または「共産主義が広がっていたから」と説明してください。
このような惨(むご)たらしい行為には何の言い訳もできない。戦争犯罪、人類史上最も卑劣な行為の一つとして扱われるべきです。

ニュージーランド人:In New Zealand it…. really wasn’t taught. It was a brief time stamp in WWII like “Japan bombed pearl harbor and this is when America nuked Japan and then the war ended” or ehatever tf happened
Like… we weren’t taught what a nuclear bomb even was until we take history in third year
In my school, anyway
ニュージーランドでは……本当に教わらなかったんです。第二次世界大戦中、「日本が真珠湾を爆撃し、アメリカが日本を核攻撃し、戦争が終わった」というように簡単に学んだだけです。
核爆弾とはどんなものということも、3年生で歴史を学ぶまで教わらなかった。
ぼくの学校ではね。

オーストラリア人:It was a crime against humanity for which the world did nothing. We feel sadness at the atrocities but where is the justice? If we can rationalize the use of a nuclear bomb again humans then it will be almost certain used again.
それは人類に対する犯罪で、世界はそれに対して何もしなかった。私たちは残虐行為に悲しみを覚えますが、正義はどこにあるのでしょう?
もし私たちが再び核爆弾の使用を正当化できるなら、人類はほぼ間違いなく、また核爆弾を使用することになるでしょう。

 

原子爆弾の投下について、「あれは恐ろしいものだったが、戦争を早く終わらせるためには仕方のない選択だった」と正当化する人がアメリカでは多かった。
その隣国にあるカナダはアメリカと共通する価値観や考え方は多いけど、原爆投下についての見方では今回の意見を見る限りかなり違う。

 

 

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2 件のコメント

  • 太平洋戦争当時、日本軍は人類史上最も精神的に強い軍隊でした。
    “神風特攻隊”神風特攻隊に代弁される日本軍の精神は最後の一刻まで、最後の1人まで降伏せずに戦うことですが、このような軍隊は歴史上日本軍がおそらく初めてだと思います。米軍としては、そのような日本軍との戦闘が続けば、味方(米軍)の犠牲が大きくなることを憂慮したのでしょう。
    しかし、多くの民間人まで死なせた核爆弾の使用は度が過ぎたと思います。
    その原爆投下により、日本に行っていた多くの朝鮮人も犠牲になりました。 その中には元野球選手のジャンフン(張本勲)の姉も含まれていました。

  • 原爆投下については、

    ・日本が降伏しなかったから仕方ない。
    ・近くの島に原爆を落としてその威力を日本に見せるべきだった。
    ・ソ連を意識して日本に落とした。

    などなどいろんな見方があります。
    大事なことはこんなことが二度と起きないことですね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。