最近、ネットでちょっとした話題を集めるSNS投稿があった。
地方の中小企業で取締をしている男性が、女性の社員から「タバコを吸う人とは一緒に仕事をしたくない」とハッキリ言われ、戸惑ったという。
その会社には喫煙用の部屋があって、喫煙者はそこで一服して職場に戻る。
しかし、本人は気づかなくても、どうしてもタバコの臭いがするから、非喫煙者にとっては不快でまさにハラスメント。
その女性社員はずっと我慢してきた。
職場にはスモーカーとノンスモーカーがいて、同じストレスを抱えている人はほかにいる。
どこかで一度、問題を指摘しないとこの地獄は終らないし、業務にも影響するから、女性社員は思い切って声をあげたらしい。
取締はそれを聞いてナットクし、喫煙をスパッと辞めることにした、とはならず、タバコは吸いたいから、何とか共存できる解決策を探し中だ。
これにネットの声は?
・タバコでも吸って落ち着けよ
・分かる、マジくさい
自覚してくれ
・タバコや化粧品の匂いは不快
・仕事中のたばこ休憩は1回3000円にすればOK
・タバコ + 缶コーヒー + ミント味のタブレット
この3つがセットになった時の口臭はハンパない
・どんなに美人でもタバコ臭いのは無理ってイケメン上司が飲み会で言ってたなあ、、、
タイかシンガポールで見たタバコのパッケージ
直球ストレートで消費者にリスクを伝えている。
日本の社会でも最近は厳しくなっているが、欧米に比べるとまだまだ喫煙者にやさしい。
それで数年前、知人のアメリカ人男性とイギリス人女性のカップルのアテンドに失敗した。
そのイギリス人女性がもうすぐ誕生日を迎えることから、アメリカ人から、彼女の好きな「すき焼き食べ放題」の店に案内してほしいと頼まれ、ネットで良さげな店を探し、当日、二人をそこへ連れて行った。
その店は、味・料金・雰囲気は良かったのだけど、環境が最&悪。
喫煙フリーだったから、仕切りのない同じ空間でタバコをふかす客がいて、その臭いが直接こちらへ伝わってきた。
彼らからすると、その不快感は3つの長所を一気に破壊するレベル。
だから、アメリカ人は「日本のこういうところが嫌いなんだ。建物内では全面禁煙にするべきだよ」とストレートに言い、イギリス人も不機嫌そうな顔を浮かべて同意する。
味・値段・ロケーションはチェックしたけど、これは盲点だった。
せっかくの誕生日の席なのに、彼らの口数は少なかったし、制限時間がくる前に店を出ることになってしまった。
この店のチョイスは完全に失敗だった。
日本に住んでいて、こんな不快経験をしたイギリス人はよくいる。
以前、イギリス人女性と話をしていて、新幹線には、その強烈なニオイから、「豚まんテロ」「たこ焼きテロ」「しゅうまいテロ」といろいろなソフトテロがあることを伝えた。
すると、彼女は「そんなことは心底ど〜でもいい。むしろ、わたしにはご褒美」と言って、絶対に我慢できないこととして「タバコテロ」を挙げた。
喫煙者の服などにしみ込んだいタバコ臭は強力だから、すぐ隣に座っていなくても、近くにいるだけで臭いが漂ってきて、気分がすさまじく悪くなる。
日本人は礼儀正しいし、電車の中では静かに過ごしていてマナーも良いから、こういう無神経には我慢できない。
彼女は「吐きそうになる」と嫌悪感むき出しで言う。
別のイギリス人男性は、日本のカフェにある喫煙コーナーは意味がないと不満を言っていた。
せまい空間で喫煙者が密集して吸うから、すさまじいタバコ濃度になる。
彼らはその部屋を出てすぐに座席に座るから、強烈な不快臭を発していることに気がつかない。
彼としては、喫煙後のファブリーズを義務付けたいほど。
イギリスの喫煙規制はかなり厳しく、目立つ場所でタバコは売られていない。
だから、スーパーのレジで客が「タバコをくれ」と言うと、店員は後ろの扉を開けてタバコを取り出す。
タバコは社会的にはタブーで、まるで“違法薬物”のような扱いになっている。
といっても、屋内が完全禁煙になっているだけで、外では意外とユルかったりする。
屋外の喫煙スペースでは気持ちよさそうにタバコを吸う人たちがいたり、歩きタバコをする人もいるらしい。
日本と比べて、「すみ分け」がしっかりできているのだ。
日本でも2024年3月16日から、新幹線ではすべての喫煙ルームが廃止される。
これは英断。
喫煙者を一方的に排除するのではなく、非喫煙者が「一緒に仕事をしたくない」「吐きそうになる」と感じる場面を無くしていってほしい。
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