日本に興味を持つ外国人が集まるオンライングループで、あるメンバーがこんな質問をしていた。
「How has living in Japan changed you?」
(日本での生活はあなたをどう変えましたか?)
「日本の常識は世界の非常識」なんて言われることもある。
外国人がそんな島国に来たら、考え方や行動はどう変わるのか、さっそく回答を見ていこう。
・フィリピン人
あるフィリピン人はまず母国のこんな事情を書く。
「In the Philippines most of the people they throw the cigarette butts everywhere after smoking」
フィリピンでは、ほとんどの人がタバコを吸った後、吸い殻をどこにでも捨てる。
彼も以前はそうしていたけど、日本へ来てからは変わって、タバコを吸った後は水をかけたり、靴の底でこすったりして、火を消してからゴミ箱に捨てるようになったという。
ほかにも彼は日本の文化を学んだことで、礼儀正しくなった、静かになった、プライベートを重視たりするようになったといった変化を感じていた。
*最近のフィリピンではタバコの規制が厳しく、公共の場での喫煙は禁止されている。が、路地裏や地方などでは、平気でタバコのポイ捨てをする人がいるらしい。
・インド人女性
「Crowds aren’t scary here. Don’t walk the other way when I see a crowd. There’s always space for an extra person on the subway. 」
日本では人ごみに恐怖を感じなくなり、前方に人ごみを見ても、逆方向に歩かなくなりました。また、地下鉄にはいつも1人分のスペースがあります。
あと、自然に「スミマセン」と「ゴメンナサイ」と言ったり、お辞儀をするようになりましたね。
夜になると、多くの店で半額セールが始まるので、その時間に合わせて買い物をすることも増えました。
*インドでは場所と時間にもよるだろうけど、女性が集団に近づくのは基本的に危ない。
インド人はフレンドリーだから、電車やバスで隣に他人が座っても気にしない。
知人のインド人は、日本では1人分のスペースが空いているのに、乗客が座らないで立っているのを見て、理由がわからず不思議に感じた。
・アメリカ人
「I bow all the time, just out of habit, even when I’m visiting the US.」
いつもお辞儀をしていて、それが習慣になったから、アメリカに戻ってもついお辞儀をしてしまう。
ほかにも、彼は日本でこう変わったという。
・物を渡したり受け取ったりするときに、片手ではなく両手を使うようになった。
・魚の味が好きになり、魚の風味のクラッカーやポテトチップス、スープを楽しむようになった。海苔もそのまま食べるし、全般的に日本の味覚に慣れてきた。
・移動するときは車ではなく、自転車か地下鉄を使うようになった。
・アパートでは靴をはかなくなった。
・たまに麺をすする。
・家にいるときは、デスクワーク以外では床に座るようになった。
・ドイツ人
ヨーロッパ社会では個人が重要視されているけど、日本ではチームワークが一番の美徳とされ、目立つことは利己的と考えられている。
日本では、グループの一員でなければ何もできないと感じた。
ヨーロッパで仕事をしていると一人で決断することが多いが、日本では他人と情報を共有し、グループの合意によって決定される。
この文化を理解し、慣れるには時間が必要だった。
また、日本人は品質を重視していて、時間をかけても優れた品質を完成させようとする。
それと、プレゼントをもらったら、お返しをすることもよくある。
・イギリス人
日本の社会的なマナーやルールは、イギリスの礼儀正しい中流社会と似ているから、私がそれに適応することはあまり難しいことではなかった。
以前、私は中国に住んでいて、その時のほうが大きな困難を感じた。
たとえば、電車に乗る際はほかの乗客と同じように、強く「自己主張」をしないといけなかった。
*中国の大都市のラッシュアワーでは、どんどん前へ進まないと電車に乗れない。
日本のサービスは快適だから、出張でほかの国へ行くと、接客態度の悪さや無礼さにイライラすることがある。
外国人が日本で生活するとどう変わるのか?
アジア人なら、礼儀正しくなったり安心を感じたり、欧米人だと、個人ではなく集団の一員になる傾向があるようだ。
そんな欧米人でも、中国人の個のチカラにはかなわない。
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