知人のアフリカ人の男性(30代)は、いま日本の大学に留学している。
彼とネットでやり取りをしていたら、もうすぐタンザニアに帰るというから、その前に会って食事をすることになった。
ということで今回は、日本に2年半ほど住んでいた彼が感じたことを紹介しよう。
*これはメモ書きのようなものなので、そのうち一つの記事として出てきます。
『最後の晩餐』 by レオナルド・ダ・ヴィンチ
ーーで、いつタンザニアへ戻るの?
あさって。
ーーへ〜、明後日か。って、それ2日後じゃん!!
(なんでもっと早く言わないのかな? このまえメールでたまたま知ったけど、それがなかったら、何も言わずに帰っていたってこと?)
そう。だから、これが君とのラスト・サパー(最後の晩餐)になる。
ラスト・サパーって知ってる?
イエス・キリストが処刑される前の夜、12人の弟子とした最後の食事のこと。
わたしはキリスト教徒だからね、こういう言い方をするんだ。
ーーなるほど。
(しかし、「最後の晩さん」だと、死亡フラグみたいに聞こえてしまう。飛行機が無事にタンザニアへ着けばいいのだけど)
で今回、最後の食事に日本料理ではなくて、イタリア料理を選んだわけは?
日本の食べ物はあんまり合わないんだ。
特に、生魚には最後まで慣れることができなかったから、寿司はダメだし、白米はそれだけだと味が薄くておいしいを感じない。
だから、わたしにはピザやハンバーグとかの方がいい。
このフライドポテトはアフリカ料理にもあるから、親しみや安心感を感じるんだよ。
ーー2年半もいて、ピザとハンバーグか。
アフリカの食文化と和食の生肉食は、相性としては最悪みたいだ。
でも、おいしい料理もあるよ。
たとえば唐揚げとか。
ーーそれは日本料理だけど、和食じゃないかな。
「フライドポテト」は和製英語だから、一般の外国人には通じない。
アメリカでは「フレンチフライ」と言うし、イギリスでは「チップス」って言う。
外国人にはフレンチフライと言えばOK。
ーーイス文化の中国と違って、日本は畳文化の国だから、日本人は昔から床に座って食事をしてきた。現在でもそうしている人は多い。
タンザニアはどんな感じ?
一般的には田舎と都市部でスタイルが違う。
地方にはアフリカの伝統が強く残っているから、日本人みたいに、床に直接座って食事をすることが多い。
タンザニアは昔ドイツとイギリスの植民地だったから、都市部では生活が西洋化していて、イスに座ってテーブルの上で食事することが多い。
ーーアフリカに滞在していた日本人がブログで、こんなことを書いていた。
アフリカの人たちは客を迎える時、食べ物をたくさん用意するから、いつも食べきれなくて残してしまう。だから、罪悪感を感じるし、後で大量の食べ残しを捨てると聞いて、もったいないと思った。
これについてどう思う?
それは仕方ない。
自分がホストになって客を迎えて、客が食事をすべて食べたら、「足りなかった」ということになるから、ホストとして失格だし、恥ずかしいことだね。
だから、大量に用意して、余ったら後で家族と食べるか捨てる。
それはもったいないとは思わない。
ーー食文化について、ネットでこんな話を知った。
タンザニアにいたヨーロッパ人が食事をする前に、食べ物を鼻に近づけてにおいをかいだ。
彼は料理の味だけでなくて、香りも楽しみたかったから。
でも、現地の人がその態度に怒ったらしい。
これはなんでだと思う?
それはとても失礼な行為だな。
においをかぐっていうのは、その食べ物が腐っていないか、異常がないか確認する行為じゃないか。
露骨にそんなことをやられたら、わたしだって怒る。
ーーいや〜、そういう不信感じゃないと思うんだけれどね。
To be continued.
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