ドイツ人も納得 高野山の僧がワガママ西洋人にキレる

 

知人のドイツ人の大好物は日本の伝統文化で、京都に行った時には、弘法市や天神市へ足を運んで骨董品を探すレベル。
彼は半年ほど日本に住んでいて、いまは母国に戻っている。
最近、彼と話をしていると、来日する前から、絶対に行きたかった場所があったと言う。
それは、日本仏教界の天才僧・空海が開いた高野山。
世界遺産にも登録された高野山には、毎年たくさんの外国人観光客がやって来て、いくつかある宿坊(僧や参拝者用の宿泊施設)に泊まる人も多い。
高野山の宿坊で泊まった経験は、彼が日本でしたことの中でもベスト3に入ると言う。
そんな話を聞いて、思い出した話がある。

 

彼が泊まった宿坊

 

6年ほど前、無理解でワガママな西洋人の宿泊者に、高野山のある仏教僧がブチ切れ、英紙ガーディアンが記事で報道し、世界的な注目を集めた。(27 Jul 2018)

‘Even monks get impatient’: Buddhist priest sorry for anger at tourist reviews 

あるカナダ人が予約サイトの「Booking.com」を見て、宿泊者のネガティブなレビューとそれに対して攻撃的なコメントをした高野山の僧のやり取りを見つけ、それをスクショしてツイッターに投稿。
すると、このツイートがバズった。

たとえば、高野山にある建物の歴史や真言宗、それと僧侶の生活などについて、英語でもう少し説明してくれたらよかったというレビューに対して、そのお坊さんはこんな返答をしている。

「ここは修行の場だから、当然、食事を含めてすべてが質素なものになる。西洋人だからといって、特別扱いを受ける理由にはならない。自分で日本の文化を理解すればいいだけだと思う。そんなに僧侶の生活を知りたかったら、髪の毛を剃って僧侶になればいい。」

夕食と朝食で出てきたベジタリアン料理は、これまでまったく経験したことのない味で不思議だというコメントには、

「そうだよ、それが日本の精進料理なんだよ、この無学なクソ野郎が」

と返答をした。
このお坊さんは本当に「fuck」という、英語の世界ではかなり下品な単語を使っている。
宿坊のスタッフの対応が冷たかった(impersonal)というレビューには、「な・ん・で、我々がフレンドリーにならなければいけないんだ????? 君たちは何のためにここに来ているんだよ???」と一蹴。

 

こんなアグレッシブな返事をしたのは、15年以上前に来日したアメリカ出身のお坊さんだ。
しかし、後に返信コメントはすべて削除された。
その僧は、宿坊に高級ホテルのようなおもてなしを期待し、それが“裏切られる”とエラそうな投稿をする西洋人も多くいて、ストレスがたまっていた。でも、口汚い言葉を使ってしまったことを深く後悔したという。
彼としては、西洋人でもあっても「こんにちは」と「おはようございます」くらいは知っておいてほしいという気持ちがあった。
仏教僧であっても、ガマンできないことがあると言う(Even monks get impatient)。

日本のネット民の反応を見ると、彼を支持する人がほとんどだ。

・よく言った
まさに嫌なら来るな
・なんでホテル予約サイトに登録されてるんだ?
・俺も家族も、高野山が好きでもさっさと南海で難波に戻ってホテルに泊まるよw
・宿坊に泊まる信者自身も一緒に掃除すべきじゃないか
・なんの予備知識もなく高野山泊まろうとする外国人がいることに驚く
・宿坊に来るのはガチな奴だけにしたいんだろうな

 

 

こんなアメリカ出身のお坊さんの話を聞いて、知人のドイツ人は「まったくその通りだ!」と(僧だけに)ハゲしく同意する。
彼が泊まった宿坊にはドイツ人のカップルがいた。
彼らと話をしていると、ここのは部屋は汚いし食事は薄くておいしくない、部屋にカギが無くて安心できない…と不満を言い出したから、「ここはなんて素晴らしい雰囲気なんだろう…」と感激していた彼の気分を台無しにする。

「あそこは仏教の宿坊だから、五つ星ホテルみたいな快適さは期待できないとホームページに説明があった。部屋にカギは無く、スタッフに愛想を求めてもいけないと書いてあった。ホームページを見ていなかった彼らが悪い。それなのに、不満ばかり言っているから、本当に腹が立った!」

と、彼もその時の不快感を思い出して、「fuck」とまでは言わなかったが、ややギレ気味に言う。
西洋人から見ても、日本の伝統や文化を理解しようとしない、ごう慢な西洋人は許せなかった。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。