日本で最も暑いのは7〜8月だけど、東南アジアでは4〜5月が真夏にあたり、この時期は本当にクソ暑い。
タイでは伝統的な新年・ソンクラーン(水戦争)が4月に行われると、本格的な夏がはじまる。
しかし、今年はいつもと状況が違うらしい。
気温は容赦なく上昇していき、いまタイでは鉄道のレールが変形するほどの異常な猛暑に見舞われている。
ナコンサワン県にある村では、そんな強烈な暑さとここ数ヶ月続いた日照りで村民たちが困っていた。
それで、雨乞いの儀式をする ことにした。
タイでは日本のアニメが人気爆発中
このスカイトレイン(BTS)は、外も中も『ワンピース』がデザインされている。
雨を神からの贈り物とする考え方は世界中にあり、それぞれの文化圏で独自の雨乞いが行われてきた。
日本では、7世紀に皇極天皇が祈ると大雨が降りはじめ、民衆が天皇を称えたという話が『日本書紀』にある。
民間レベルでも、地域でさまざまな雨乞いの儀式が行われてきた。
人々が神社やお寺へ行って降雨を祈願したり、聖職者など神に通じる人たちに祈ってもらうというのはよくあるスタイルだ。
ほかにも、神や仏に舞などを見せ(奉納し)て雨を願ったり、水神が住むとされた池に動物の死体を投げ込み、あえて水神を怒らせることで雨を降らせようとしたりと、本当にいろいろなやり方がある。
鬼気迫る表情で雨乞いをする菅原道真
最近、タイの村で行われた雨乞いの儀式で使われたのは、「ドラえもん」だった。
猫は一般的に水を嫌う。
この地域では猫に水をかけ、鳴き声を出させることで、雨が降ると考えられているらしい。
でも、現代の動物愛護の考え方では、本物の猫にそれをするのは虐待になるということから、村長さんは、日本の国民的キャラを猫の代わりにすることを決めた。
その雨乞いのやり方は、村人たちがドラえもんを入れた檻を肩に担ぎ、村を練り歩くというもので、人びとがそのパレードで雨乞いの歌を歌ったり踊ったりする。
ただ、下の動画を見ると、まるで森で捕まえた動物を生贄として運んでいるように見える。
村長としては、今年は干ばつのために作物の収穫が減りそうだから、この雨乞いの儀式をすることで村の雰囲気を明るくしたかったという。
シリアスな儀式ではなくて、村人が楽しむ参加型イベントのようになっているから、「それ、猫型ロボットなんですけど」というツッコミは無意味だ。
この雨乞いは楽しみを優先した「村祭り」だから、ハローキティや招き猫なども使われていて、もう何でもアリの状態になっている。
「生きてる猫だとかわいそう」という気持ちは分かるが、「じゃあ、ドラえもんやハローキティにしよう!」という発想が、タイ人のマイペンライ(気にしない)やサヌック(楽しい)の精神をよく表していると思う。
動物を使った伝統行事が現代の動物愛護の精神とぶつかり、対立に発展することは世界中である。
その点、タイ人は斬新な解決策を思いついたようだ。
この雨乞いを見て、タイ人や外国人はこう思った。
・サムイ島で雨が降った。
きっとこの儀式が通じたんだ!🩵🩵🩵🩵🩵🩵🩵🩵🩵
・次はガーフィールド(アメリカで有名な猫キャラ)だ。
・こんな迷信をいつまで信じているのか…。
この人たちには教育が必要だ。
・深刻になりすぎるなよ。ただの遊びだ。
ドラえもんを選んだ瞬間、この儀式は真剣さを失ったんだ。
・イエスとドラえもんの違いってなに?
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> 日本で最も暑いのは7〜8月だけど、東南アジアでは4〜5月が真夏にあたり、この時期は本当にクソ暑い。
赤道はシンガポールの僅かに南(インドネシア領内)を通り、北回帰線は台湾領内の中心から少し南寄りの地点を通ります。そのため、シンガーポールで太陽が正午に天頂を通るのは概ね春分と秋分、台湾では夏至の頃になります。東南アジアの最暑期は、そのことと何か関係があるんでしょうかね?(昔、台湾に滞在した時、1月での冬の寒さがあまりに酷くて参りました。)
あと、上記のことから、シンガポールでは「日時計」を作るのが難しい。北側と南側とで両方に時刻を示す目盛りが必要で、しかも秋分と春分の正午には影がほとんどなくなってしまいます。
> 最近、タイの村で行われた雨乞いの儀式で使われたのは、(生きている猫の代わりに)「ドラえもん」だった。
まあ、いんんじゃないですか? ドラえもんをパクって、それで自分たちが社会から利益を得ようとしている訳じゃないんだから。
暑さと緯度は関係していると思いますが、くわしいことは分かりません。