日韓の歴史問題とは関係ないヨーロッパで、「台風の目」が発生した。
韓国の全国紙・ハンギョレ新聞がそれを伝えている。(2024年06月24日)
日本政府の妨害作戦を乗り越え、イタリアで「初の平和の少女像」除幕式
慰安婦像(韓国では“平和の少女像”)は韓国内で約150体、海外では2013年に米カリフォルニアで初めて建てられ、現在では14体ある。
今回イタリアで初めて、サルデーニャ島にあるスティンティーノ市で慰安婦像が建てられた。この像にある碑文には慰安婦問題について、日本はアジア・太平洋地域で多くの少女や女性を強制的に連れ去って軍隊の性奴隷にし、ホロコーストに匹敵する戦争犯罪をおこなったと、日本の責任を追及する内容が書かれている。
これは像を建てた韓国の団体「正義連」の一方的な主張で、事実と敵対している。
ホロコーストとは、ナチス=ドイツがユダヤ人という一つの民族を絶滅させるために計画・実行した大量虐殺だ。日本は朝鮮民族の絶滅なんて考えたこともない。
そもそも、戦後の韓国軍も慰安婦を利用していた。
この団体の認識は真実に反するが、ヨーロッパ社会で「ホロコースト」のレッテルを貼る効果はとても大きく、その対象は「悪魔」として見られるようになる。
韓国メディアは、この像は戦争によって苦痛を味わった世界中の女性を代表していると報道するが、韓国軍が犯した「ライダイハン問題」については見て見ぬふりをするから、日本ではその二重基準がよく批判される。
しかし、それ以前に、慰安婦の強制連行説や性奴隷説は歴史の事実ではない。それに関する証言があるだけで、事実を裏付ける根拠は何も見つかっていないのだから。
日本政府の代表団が国連(国連女子差別撤廃委員会)で、「事実に反する」と初めてその説を否定したのが2016年だった。
もちろん、日本は慰安婦の存在は認めていて、韓国側と話し合い、2015年に合意を結び、「(慰安婦問題は)最終的かつ不可逆的に解決した」と確認した。
これに基づいて、当時の安倍首相の心からのお詫びの気持ちを表明し、韓国側に10億円の支援金を渡した。
日本は過去の取り組みについて、外務省ホームページで英語やイタリア語などで世界に発信している
ちなみに、今回の像の件については日本の世論は政府と同意見だ。
この記事に寄せれれた大量のコメント(ヤフコメ)を AIは以下のように要約している。
「慰安婦問題の根拠の無さを国際社会に伝えるべきだと感じています。」
これが日本の民意。
日本が初めて世界に向かって強制連行・性奴隷説を否定したのは2016年で、残念ながら、これは遅かった。
韓国側では、政府・メディア・国民がそのずっと前からこの説を世界に訴えていた。発信力は日本よりも強いから、世界は今も誤解に満ちている。
今回の動きはそれを加速化させるものだから、日本政府はすぐに像と碑文の撤去に向けて動き出す。
すると、さっそく変化があったらしい。
イタリア日本大使館の関係者から説明を受けた市長は、「慰安婦問題について勉強不足だった。日本のみを批判する意図はなかった」と話し、碑文の内容についても韓国団体の「一方的な主張が記されている」と認め、「日韓両国の立場を併記した碑文に作り替える」と変更を検討しているという。
だがしかし、こうなると韓国の国民感情としては、全国メディアが「日本政府の妨害」とあおるような報道をしたこともあって、像を守るために日本と“戦い”たくなる。
朝鮮日報の記事によると、すでに像や碑文の撤去をめぐる「日韓戦」がはじまった。(2024/06/24)
イタリア・サルデーニャ島の少女像巡り韓日応酬…共同通信「市長が碑文変更を表明」、正義連が真っ向否定
韓国メディア風に言うなら、「強対強」のぶつかり合いだ。
2020年にベルリン市内の公有地にヨーロッパ初の慰安婦像と、今回と同じ内容の碑文が設置された時も、撤去をめぐって“日韓バトル”になり、現在もつづいている。
ベルリンの像については、「このような碑文が入るという事実は事前に知らされていなかった」と区側も困惑していて、ことし9月以降に撤去される予定。
知人のドイツ人は日本が大好きで、いつか日本の会社で働きたいと思い、今は日本語を鋭意勉強中だ。彼は日本の情報をよくチェックしていて、特にドイツと日本に関わる情報にはとても敏感。
2020年に彼と話した際、ベルリンに慰安婦像が建てられたことについて、ドイツ人はどう思ってるのか尋ねると、彼は、
「えっ? そんなことがあったの? まったく知らなかったよ」
と驚くから、こっちが拍子抜けした。
彼が調べると、ごく小さな記事があるだけで、ドイツ社会はこの件はスルーされているらしい。
「この像に注目しているのは関係者だけで、一般のドイツ人は知らないし、関心もない。それは断言できる。だって、これはドイツと関係ないじゃん」
と、彼は太鼓判をポンッと押す。
今回も、慰安婦像をめぐって日韓では大騒ぎになっているが、きっとイタリアでは注目されず、一般の人たちはサルデーニャ島にそんな像があるなんてことは知らない。
しかし、像が登場した以上、日本も動かざるを得ない。
現地の無関心とは関係なく、日韓の「絶対に負けられない戦い」が再びはじまってしまった。
慰安婦とライダイハン問題 ② 外国人に指摘された韓国人の反応
韓国の反日の結果。”少女像”が嫌韓日本人をつくって韓国が苦しむ
慰安婦像を海外各国に設置したからといって、海外の人たちが日本を「悪魔」と見なし、韓国を「被害者」と見る確率は高くないでしょう。それにもかかわらず、韓国の左翼がこの仕事を続ける理由は、韓国内での反日扇動のためだと判断されます。”世界の人々も日本の蛮行を糾弾している”と、マスコミを通じて宣伝、扇動するためですね。韓国の左翼は韓国民の反日感情が消えれば存立できない人々だからです。
この像を建てた正義連は、公式には慰安婦問題を解決するためにあると主張しています。ということは、問題が解決されたら、団体は存在理由がなくなり、解散しないといけません。それがいやで、今では問題を大きくさせ、解決させないために活動しているのでしょう。