世間で関心を集めていることはこのブログの場合、検索キーワードにあらわれる。
韓国についていえば、近ごろは元慰安婦を支援する市民団体「正義連」に関するワードがよくあがるようになった。
慰安婦問題についてくり返し日本に「真の謝罪」を要求していた正義連だったけど、この団体は国民や政府から集めた金を自分たちのために使っていたと元慰安婦が暴露して、いま韓国国民への謝罪を要求されている。
それはいいとして、このブログへの検索キーワードの多くは一時的なもので、人びとの関心や注目を集め続ける出来事や事象なんて世の中にはそうそうない。
でも、毎日ではないけど、数年前からずっと検索キーワードにあがり続けている言葉がある。
対象がハッキリしていないけど、ここ最近、中国は日本との関係を重視していて謝罪要求をしていないから、これは韓国と考えて間違いない。
日本は韓国に謝罪していないのか?
答えはNON。
日本は何度も何度も何度も頭を下げたけど、韓国はくり返し謝罪を要求しているから、中にはこんなふうに「日本は謝罪していないのでは?」と錯覚する日本人がでてくる。
つい先日(6月8日)もムン大統領が、「慰安婦運動は今でも現在進行形です。被害者の傷は全て治癒されなかったし、真の謝罪と和解に至っていませんでした」と言い出し、これまでの日本の謝罪を“なかったこと”にして問題になった。
FNNプライムニュース(6/9)
文大統領の言う「真の謝罪」とは何なのだろうか?安倍首相は、2015年の日韓合意において「日本国の内閣総理大臣として改めて、慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを表明する」と明確に謝罪している。
慰安婦問題「真の謝罪に至らず」韓国・文在寅大統領が安倍首相の謝罪を全否定
この合意で日韓両政府は慰安婦問題について、「最終的かつ不可逆的に解決されること」を確認したのだから、「まだ終わっていない(今でも現在進行形)」と言うのは、「もうさかのぼって言及することはできない(不可逆的)」という約束に反している。
韓国の国内問題として慰安婦問題を語るのはいいけど、日韓の歴史・外交問題としてはすでに解決済みでもう蒸し返すことはできない。
なのに、それをサラリとやってのけるのがムン大統領。
ムン大統領は以前から、「日韓合意では慰安婦問題は解決しない」と言っていた(これも合意違反)けど、安倍首相の謝罪そのものについて言及したのはこれが初めてという。
「最終的かつ不可逆的な解決」を約束したのは前政権ではなくて大韓民国なのだから、政権が変わってもこれは守らないといけない。
自分が言ったことをあとから否定して、また謝罪を要求する相手と信頼関係を築くのは不可能だ。
でも上のニュースによると、韓国で「日本は謝罪していない」「真の謝罪をしていない」という見方は一般的で、韓国人にインタビューしたり韓国メディアの記事のコメント欄を見れば、こうした発言はよく出てくるらしい。
「最終的かつ不可逆的な解決」という国家間の合意は何だったのか。
でも慰安婦問題では、主なものだけでも日本はこれほど謝罪してきているのだ。
1992年の加藤紘一官房長官による談話
1993年の河野洋平官房長官による談話
1995年の五十嵐広三官房長官によるアジア女性基金発表
1995年の村山富市首相の談話
1996年の原文兵衛アジア女性基金理事長による手紙
1997年の橋本龍太郎首相による手紙
2001年の小泉純一郎首相よる手紙
2005年の小泉首相による談話(※慰安婦問題への直接言及はないがアジア諸国の人々へのお詫びを表明)
2010年の菅直人首相による談話(※慰安婦問題への直接言及はないが、日韓併合100年に際し「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします」)
そして2015年の安倍首相による日韓合意での謝罪。
日本は慰安婦問題で主なものだけで10回以上も頭を下げたけど、韓国ではまだ謝罪していないことになっていてそれを要求するし、日本の中にもそれに同調して韓国へ謝罪するよう求めるメディアがある。
日韓の歴史や外交史を知らないままそうした情報に接すると、「日本は謝罪していないのか?」という疑問が浮かび、ネットで答えを探す日本人がいつまでもなくならない。
でもここ30年ほどを確認するだけでも、日本が何度も謝罪して韓国側が受け入れても、大統領などがあとから「全否定」してまた要求していることが分かる。
「日本はまだ心から謝っていない」「日本の大臣が妄言を言った」といろんな理由をつくってくり返し蒸し返す。
すると日本人がウンザリするから、それが大きな原因となって日韓関係も改善しない。
これはあるユーチューブ動画で、日本は謝罪しなければならないと主張した韓国人に対して日本人がおこなった反論。
we have already apologized for so many times and paid much for this issue, too. no one can say that we had not apologized only if someone were really stupid.
私たちはすでに何度も謝罪しており、この問題について多くのお金も払ってもいます。 無知でなかったら、そんなことはだれだって知っています。
*really stupidはソフトに意訳。
これはユーチューブのコメント欄を見てきた個人的な感想だけど、韓国に疲労感を感じて反論する日本人は増えている。
同時に最近の日本と韓国では両国関係に危機感を持つ人が増えてきて、マスコミ報道も変化しているようだ。
2020年のことし、「池上彰スペシャル!」(フジテレビ系 2月2日放送)で日韓関係を特集していて、その中で韓国の「反日教育」を批判し、もう日本に謝罪を求めるべきはないという韓国人の声を取り上げていた。
以下は番組のキャプチャー
韓国人が反日から解放されて「自由な国際人」となって日本と協力するべきという内容を、地上波のゴールデンタイムで放送するなんてちょっと前だったら考えられない。
日韓関係はいまそれだけ危機的ということなんだろう。
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でも韓国では、今国会で「親日賛美禁止法」が制定されそうな雰囲気ですけどね。市民団体が与党に圧力をかけているから、おそらく、成立するんじゃないでしょうか。
ちょっとビックリするような法案ですが、成立するかもしれませんね。
文政権ですから。
金大中・盧武鉉の太陽政策により反日・親北感情が高まったと思います。
何しろ韓国の小学生が金正日を「北朝鮮の大統領で素晴らしい人物だ」と答えたくらいです。
また、中国に関しても事大主義が原因で決して逆らうことは出来ません。(ベトナムとは正反対)
このままだと本当に赤化統一が実現し日米に大迷惑をかけるのは言語道断です。
日本の左翼・マスコミも日韓関係に文句を言う暇があるなら、少しは南北関係や中韓関係を議論すべきです。