まずは朗報から。
9月4日からスシローで、期間限定メニューとして「台湾ラーメン」が登場する。
台湾ラーメンは名古屋で生まれた「名古屋めし」の1つで、台湾には存在しないから、日本に来て初めてこれを見てビックリする台湾人は数しれず。
台湾人が日本の街を歩いていて、これを見かけたら二度見は必至だ。
さて今回は、前回のハンガリーと違って、日本人にもおなじみの台湾から来た女性から聞いた話を紹介しよう。台湾人にとっても日本は人気と親しみがあるから、持っている知識の深さがハンガリー人とは違った。
ーー日本に来て、どんなところに台湾との違いは感じました?
前に、日本を旅行した台湾人が動画で、
「日本人は礼儀正しくて忍耐強いから、クラクションを鳴らさない! 街にはたくさんの車が走っているのに静かだから、不自然で感動的でもある。」
と言っていた。
でも、動画配信者は話を誇張したり、一部を切り取って紹介したりするから半信半疑だった。それで、日本に来てそれが本当かどうか確かめたら、あの人が言っていたことはすべて事実だとわかった。
私は何度も日本に来たことがあるけど、都市でも地方でもクラクションを鳴らす音を聞いたことがないの。台湾では1日に何度も聞くのにw。
日本人が礼儀正しいという話は都市伝説ではなかった。
ーー事実は小説よりも奇なり。といっても、ゼロってことはないですけどね。
逆に、日本人はクラクションを鳴らされることに慣れていなくて、トラブルが発生することもあるんですよ。特に大阪でそれをすると大変危険です。
ーー中国人に聞くと、中国では靴を脱ぐ人もいるけれど、脱がない人のほうが多いらしいです。だから、土足で家に入ると、「何してくれてますの?」とトラブルになることもあるとか。
台湾ではどんな感じです?
台湾文化のルーツは中国にあるから、昔は靴を履いたまま家に入っていたと思う。でも、日本に統治(1895〜1945年)されていた影響で、今では靴を脱ぐことが一般的になっている。
その習慣は共通しているから、日本を旅行をしていて建物に入る時、まったく違和感を感じない。
ーー前にイギリス人とお寺へ行ったら、彼がしゃがんで靴ひもをほどき始めたんですよ。
「すまないが、ちょっと待ってくれ。いつも思うけど、日本人の靴を脱ぐスピードは驚異的だ」と言われて、変なところに感心するなあと感じましたけど、習慣が違うとそんな差が出るかもしれません。
ーー台湾では日本が好きな人が多いと聞きました。その理由は何だと思いますか?
私の場合、おじいちゃんが統治時代に日本語を学んだから、今でも日本語を話すことができる。おじいちゃんはNHKの『大相撲』を見ることが大好きだったから、私も子供のころから、自然と日本語を聞いていた。
台湾語には日本語を由来とする言葉がたくさんあるし、日本の文化について知ると、台湾と似ているところが多いから、すごく親しみがわいた。
昔から、日本について良い話を聞いている人が多いから、台湾では日本の評判が高いと思う。
ーー台湾語になった日本語はたくさんありますね〜。個人的には「頭コンクリ」が衝撃的でした。
日本人が台湾を訪れると、「初めてなのに懐かしい」と感じる人が多いんです。台湾人から見ても同じみたいですね。
それを聞いて思い出したことがあります。
ある台湾の少数民族で、日本語教育を受けたお年寄りがいました。その人も相撲が好きで、たまに「君が代」が流れると起立して聴いて、終わるとイスに座ったそうです。
別に洗脳されているわではなくて、「君が代」を聴くと懐かしい気分になるから、そうしていたらしいです。
それはわかる。
日本語世代の人たちは、今でも日本が好きだから。
台湾にはこんな食堂がある。
令和の日本では、こんな食堂はドラマや映画の世界にあるもので、現実で見ることはめったにない。日本人がこれを見たら、海外へ行ったのではなくて、昭和にタイムスリップしたと思うかも。
画像は日本の情報を紹介している「Hsu Hsu」さんのもの。
ーーあなたは日本に何度も来たことがありますけど、今行きたい場所はあります?
ずっと富士山に登りたいと思っていたけど、タイミングが合わなかったからできずにいた。
今回、せっかく夏に日本にいるから、近いうちに富士山へ登るつもり。
ーーそれはぜひぜひ。
ちなみに、富士山が日本一高い山じゃなかった時代があるんですけど、それは知ってますか?
え? 聞いたことないけど…。
ーー日本が台湾を統治していた時代、今の玉山は富士山よりも高かったんです。それで、「新しい日本で一番高い山」の意味で、明治天皇が「新高山(にいたかやま)と名づけました。
真珠湾攻撃を命じる日本軍の暗号電文が「ニイタカヤマノボレ 一二〇八」だったから、歴史好きの人の間でも知られています。
へ〜、それは初耳。てか、玉山って富士山より高いんだ。
そう言えば、日本で富士山はとても愛されているから、力士は名前に「富士」って言葉をつけるよね?
ーーえ? 聞いたことないけど…。
ちょっと待って、いま調べてみると…、ホントですね。
そうすることがルールで決められているわけではないけれど、日本一の山にあやかって、力強い力士になってほしいということで、しこ名に「富士」のある力士がたくさんいます。
さすが台湾人ですね、しこ名の特徴について知っている外国人はまずいません。
まぁ、台湾でも一般常識じゃないけどねww。
私が2018年の第100回夏の甲子園大会を観戦したときにショックを受けたのは、目の前に韓国の70~80年代の様子が広がっていたからです。旧時代の古い過去に後退していたという話ではなく、その時代に韓国が持っていた情緒がそのまま残っていたという意味です。
その日以来、私はその理由について勉強し、得た結論は韓国が日本統治時代から近代化を取り入れたからで、現代の韓国の基本がほとんどが日本統治時代に作られたものだからでした。
さらに、野球場でのパフォーマンスまで、日本統治時代から続いてきたものだったことがわかりました。現在、韓国の野球関係者は野球用語に日本の残滓が残っているので、韓国語に変換すべきだと主張し、一部は変換して書いています。 例えば、「フォーボール」は英語のまま「Base on balls」と書き、「フォア·ボール(four ball)」は「体に合うボール」という韓国語で書くか、「Hit by pitched ball」という英語のまま使います。
失笑が出ます。
そのように日本で作った野球用語を変えることはほとんど不可能だからです。 なぜなら野球という名称自体を日本で作ったもので、投手、捕手、遊撃手などのポジションの名称もすべて日本で作ったものをそのまま使っているからです。韓国人がこのような行為をするのは、日本を今でも「絶対悪」と規定しているからです。韓国人がその誤解から抜け出して、韓日近代史を事実に基づいて再解釈する日が早く来ることを祈ります。
これは私の考えです。
台湾では、日本時代を生きた人が良かったことも悪かったことも、子どもたちに正確に伝えているから、今のような親日的な雰囲気があります。
いっぽう、韓国社会では、日本時代の良かったことを言える雰囲気はなかったと思います。言葉では消えましたが、日本時代の影響が実態として残っています。
だから、韓国の人たちは日本に来たり、日本について知ると韓国社会との共通点に気づくと思います。