日本好きの韓国人女性が大阪旅行をして、感じたことは?

 

友人の韓国人(30代・女性)は昔から日本に興味があって、大学では日本文化や日本語を学んでいた。10年ほど前にワーキングホリデーで東京へやってきて、一年間アルバイトをしながら生活していたこともある。
そんな彼女と久しぶりに話をしたので、これからその模様をお届けしよう。

ーーたしか今年の春ごろ、大阪へ旅行に行ったんだよね。それはどないやった?

そうなんです!
10年ぶりぐらいに大阪へ行ったんですけど、都市の景観があんまり変わっていなくて、懐かしさを感じて嬉しかったです。韓国は変化が激しいから、大阪に行った時はなんか安心感を感じました。

ーー韓国では基本的になんでも速くて忙しいよね。
大阪ではどこへ行ったの?

USJが最大の目的です。私は2回目だったんですけど、友だちは初めてでしたから。彼女はUSJを気に入って、私も前より好きになりました(笑)。

ーー韓国ではロッテワールドとエバーランドが有名で、日本で例えるなら、ディズニー・ユニバみたいな代表的なテーマパークと聞いたことがある。
まぁ、知り合いの大阪人に言わせると、「アホ言うな。“東のディズニー・西のひらパー”や」となるのだけど。

ロッテワールドとエバーランドは楽しいです。でも、ディズニーとUSJは超楽しいです。韓国人の私でも、その2つをディズニー・USJと比べてはいけないと思います。

ーー最近、韓国の文化は世界的に人気だから、「人を楽しませるエンタメ文化」は日本より発達しているかと思ったけど、そうでもないのか。

ジャンルによります。テーマパークは日本の方がすごいですよ。

ーーユニバは何がそんなに良かった?

まず、雰囲気が違います。その場にいるだけでワクワクしてきて、それが止まりませんでした。客がそういう気持ちになるように、いろいろなデザインや工夫がされているのでしょうね。
日本に住んでいた時、見えないところにいろいろな配慮がされていて、後でそれを知って感心したことが何度かありました。
韓国では、見た目は豪華でも、隠れたところで手を抜いていることが「あるある」なんです。日本から戻った後、そう感じることが多くなりました。

ーー日本人と韓国人の価値観や性格の違いとして、「ケンチャナヨ」(大丈夫、問題ない、何とかなる)の文化を指摘する人がよくいる。あれはスピード感と表裏一体になっていて、良くも悪くも韓国人の国民性だと思う。

 

それと、今回USJに行って、改めて思ったんですけど、接客サービスは韓国とはレベルが違いますね。明るくて丁寧で、笑顔で受け答えをしてくれたから、すごく気分が良かったです。
前に韓国のテーマパークに行った時、客の目を見ないで受け答えをする人がいました。

ーーそれもケンチャナヨと親切丁寧の文化の違いかな。

どうですかね。それはアメリカの文化じゃないんですか?
ディズニーランドもUSJもアメリカで生まれて、日本にやって来たテーマパークですから、アメリカ的なやり方や感覚があって、韓国人はそれを好きなんだと思います。
それに、成功するためのノウハウの蓄積もあったはずです。エバーランドやロッテワールドは「純国産」ですから、そういうものがありませんでした。

ーーなるほど。
で、「食い倒れの街」では何を食べたの?

『かに道楽』へ行って、カニをたくさん食べました。
日本にいたころは大学生でお金がなかったから、『かに道楽』は高根の花でいつか行きたいと思っていたんです。それで今回行ったら、思っていたより安くて、なんか自分が成長した気がしたね(笑)。円安だったから、日本の物価は全体的に安く感じました。
味もすごくおいしかったし、大満足です。

 

本日のまとめ

今回、彼女は大阪旅行をして、テーマパークが超楽しい、サービスのレベルが高いし、食事は安くておいしいかったと絶賛した。それは友人も同じで、すっかり日本のファンになったらしい。
彼女との会話の中でこんな言葉が印象的だった。

「私はもともと日本が好きだったんですけど、今回の旅行でさらに好きになりました。あんな経験をしたら、韓国人はまた行きたくなりますよ」

実際、このところ韓国で日本旅行は大人気だ。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。