前回の流れ。
日本人のバックパッカーが、ポーランドの宿で韓国人のバックパッカーと出会った。
↓
日本と韓国の歴史の話(慰安婦問題)になった。
↓
韓国人のバックパッカーに説教されて、その日本人バックパッカーは謝罪するハメになってしまった。
「なんでポーランドで韓国人に謝らないといけないんですかね。最悪っすよ」と彼は肩を落とす。
ボクにはさいわい、こんなイヤな体験はない。
海外で出あった韓国人のバックパッカーは良い人かふつうの人ばっかで、歴史認識でもめた経験はない。
でも、これからの日本人と韓国人のバックパッカーはどうなるんだろう?
こんなふうに歴史の話になって、日本人が謝罪するようなことがおきてしまうのだろうか?
2015年に日韓両政府の話し合いによって、最大の外交問題だった慰安婦問題が完全に決着した。
「完全に」というのは、「最終かつ不可逆的に解決した」ということをさす。
日本と韓国がこの問題をとり上げることは、もうありえないから。
でもこれは日本と韓国でのこと。
国と国とのあいだで解決したということ。
「韓国に謝罪するべきだ」と思う人がいたら、その人が個人的にすればいい。
国はや他の人を巻きこまなければいい。
でも韓国人にとっては、慰安婦問題はお終わらない。
これからの韓国の歴史教科書では、慰安婦について今までよりもひどいことが書かれることになるらしい。
産経新聞の記事(2017.2.27)を読むと気持ちが重くなる。
慰安婦像も盛り込み 韓国は国定教科書問題でも“反日”を手軽に利用する
「日本軍“慰安婦”被害者らは、拒否できない状況の中でむごたらしい苦痛とさげすみを味わい、人権を蹂躙(じゅうりん)された性奴隷だった。中には劣悪な環境の中で疾病、暴行、自殺で死ぬ人も多かった。『その上、戦争に敗け逃げてゆく日本軍に集団で殺害されもした』」(高校用)
次回に書くけど、「日本兵によって朝鮮人の慰安婦たちが集団で殺された」というのは事実ではない。
歴史にはなかったことが、なんで歴史教科書に書かれるようになってしまうのか?
それは韓国の教科書がつくられる特殊性にあるようだ。
韓国の歴史教科書には、韓国人の国民感情も反映されるという。
教科書の最終版は、見本版に対する国民や教員、国会などの意見を受け入れ、世論を反映させている。その結果、反日傾向が一層強められ、「慰安婦像」や「慰安婦の集団虐殺」といった客観性に欠け、事実関係の疑わしい内容が盛り込まれた。
いかに安易に世論に迎合して歴史教科書の修正がなされたのかがうかがえる。
この場合の「世論」とは、ほとんど韓国人の反日感情ととらえていいだろう。
実際に起きたことよりも韓国人の反日感情を優先し、韓国人が読んで納得できるような内容に仕上げればそれでいい、ということ。
日本の歴史教科書では考えられない。
この記事を書いた産経新聞の記者の目にもこれは奇妙に映ると書いている。
歴史教科書の国定化問題は、韓国で政治、思想の争いに利用された。これまで同様、「反日」は韓国で世論を味方につけられるよう使える、お手軽なテーマなのだ。
歴史的な根拠は世論が納得する解釈に従っていれば、どう直そうが、偏っていようが構わない。“あるべき歴史”を望む世論に、簡単に合わせてしまったかのような姿勢には、奇妙な軽ささえ感じる。
韓国の歴史教科書にあることが、日本の歴史教科書と同じぐらい正確な内容だと考えてはいけない。
ポーランドを旅行していたら韓国人に謝罪させられた。
そんな日本人のバックパッカーはかわいそうだけど、この女子大生ほどではない。
朝鮮日報のコラム(2016/01/04)から。
大学生だった1999年、韓日学生交流で東京に行き、歴史問題を討論する機会があった。日本の学生たちは1998年の韓日共同宣言(金大中〈キム・デジュン〉大統領と小渕恵三首相による宣言)を機に「21世紀のパートナーシップ」をテーマにしようとしたが、われわれ韓国の学生らは従軍慰安婦問題を取り上げた。
討論は支離滅裂だった。日本の学生たちの「私たちは責任認定も補償もすべて行った」との言葉に感情が高ぶり、「あなたたちがああいう目に遭ったと考えてみてよ。あれで済んだと思えるの?」と問い掛けた。
すると突然、日本の女子学生の一人が冷たい床で土下座を始めた。「こうすれば気が済むの?」と。
「日本から謝罪を受ける韓国の意志と戦略」
なんで戦争が終わって50年以上すぎた後になっても、日本人は韓国人に土下座をしないといけないのか?
戦争が終わったずっと後になって生まれた、この日本人女子大学生にどんな責任があるのか?
この記事を読むと本当にこの女子大学生がかわいそうになるし、こんなことをさせるまで追いつめた人間に腹が立つ。
この女子大学生は土下座どころか、韓国人に謝ることは一切ない。
とくに現在であれば慰安婦問題が完全に終わっているのだから、韓国人がなにを言っても無視すればいい。
「それはもう終わったことです」とだけ言えばいい。
日韓関係に人間の尊厳を犠牲にするほどの価値はない。
「日本人として韓国や慰安婦だった人たちに謝りたい」という人がいたら、その人が謝ればいい。
安倍首相は戦後70年談話でこんなことを話していた。
日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の8割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。
首相の他の政策はともかくとして、この考え方は支持する。
もう、日本人は韓国に謝る必要はない。
ポーランドで日本人の旅行者に謝罪させたり、女子大生に土下座させたりするようなことはもうたくさん。
そんなことで成り立つ日韓友好なんていらない。
そんなものになんの価値もないから。
「慰安婦だった人たちの尊厳はどうなるのか?」と言う人がいれば、その人が自分で行動すればいい。
自分の政治思想に他の人を巻きこもうとする人間がいるから、日韓関係はいつまでもたってもうまくいかない。
こちらの記事もいかがですか?
英会話の話題・雑学に:あなたの都道府県を英語で言うとこうなる。
「Why did you come to Japan(You は何しに日本へ?)」は失礼な質問?
使える英語表現「fantastic」①出会いで「よろしく!」の意味で
外国人(アメリカ人とヨーロッパ人)との会話がで盛り上がる話題
慰安婦問題を持ち出す韓国もどうかと思うけど、終わったことなので関係ない、でいいんだと思うのも間違いだと思うけどね。
この問題を学生交流の場で持ち出すのはまずいです。
たしかに「関係ない」ではなくて、「最終的、不可逆的な解決」を日韓両国が確認した日韓合意の精神は守り続けないとダメですね。
土下座した、彼
可哀想ですよ、そんな野郎
殴り倒してやれ
「この場の空気をなんとかしたい」という思いからそうしたのだと思います。
もうこういうことをしないよう、させないようにこの出来事を伝えています。