北朝鮮のミサイル攻撃とPAC3の配備←地元の人はどう思った?

 

北朝鮮の核・ミサイル開発が止まらない。
日本としては、それがたまらない。

軍事的な挑発を続ける北朝鮮に対して、いま日本国民はどう思っているのか?

7月下旬におこなわれた世論調査では、日本人の90%以上が不安を感じている。
そのことはこの記事を↓

北朝鮮のミサイル攻撃/脅威。グアム(アメリカ)と日本の対応は?

 

でもそれは仕方がない。

2017年になってから、北朝鮮は何度ミサイルを発射したのだろう?

最近もまたミサイルを飛ばしている。
毎日新聞の記事(2017年8月27日)から。

既存の短距離弾道ミサイルが同じ距離を飛ぶ場合の高度80キロよりも低く、新型ミサイルである可能性が高いという。

「飛行高度は50キロ」新型か、韓国分析

こんな北朝鮮に「脅威を感じるな」というほうがムリムリ。

 

北朝鮮の動きを受けて、日本人の意識に変化があらわれている。
日本政府に対して、「日本をしっかり守って!」と要望する人の割合が過去最高を記録した。
産経ニュース(2017.8.26)にそれが書いてある。

政府への要望では、防衛・安全保障面に力を入れるよう求めた人の割合が過去最高となった。弾道ミサイルの発射など、挑発行為を続ける北朝鮮情勢の影響があるとみられる。

北ミサイル影響か…「防衛・安保に力を」過去最高 内閣府調査、生活は「満足」「まあ満足」73・9%に

北朝鮮と向き合う韓国軍兵士。

 

世界のどこの国にも、自国を守る権利がある。
そして政治家には国民を守る義務がある。

北朝鮮からのミサイル攻撃を想定して、日本の政治家も国民の生命や財産を守るために動いてくれないと困る。

今の日本の場合、北朝鮮のミサイルの迎え撃つ態勢はこんな感じだ。
外務副大臣の佐藤 正久氏がこう言っている。

現在、我が国のミサイル防衛(MD)態勢は、迎撃ミサイル「SM3」を搭載したイージス艦4隻と、全国の17高射隊に配備された地対空誘導弾「PAC3」による二段構えですが、北朝鮮が同時に大量のミサイルを発射したら、全てを迎撃することは困難です。

北朝鮮の「核・ミサイル」是非もない「敵基地攻撃」
*リンク切れ注意

エヴァはある。
あとは碇シンジだ。

 

いま日本で、安全保障への関心がとても高まっている。
これを機会に、一度このことについて自分なりに考えてみてもいい。
それは必要だと思う。

イージス艦や地対空誘導弾「PAC3」の配備については、「それは絶対に必要!」という声があれば、「そこまで本当に必要か?かえって危なくね?」という声もある。

これは国民の間でも意見がわかれている。
だれもが納得する正解なんてものはない。

でも、正解がわからないとしても、安全保障や平和について考えるだけでも価値はある。

 

この記事では、迎撃ミサイルの「PAC3」の配備を取り上げる。
PAC3の配備については、それが配置されたところからいろいろな声が上がっている。

北朝鮮の考え次第では、PAC3がこれを読んでいるあなたの地域に配備される可能性もある。
だから、これは他人事ではなくて国民全体の問題だ。
自分の問題としてとらえたほうがいい。

 

「北朝鮮が弾道ミサイルを発射するかもしれない」ということで、日本政府は四国4県に先ほどの迎撃ミサイル「PAC3」を配備した。

PAC3の配備について地元では、不安や北朝鮮にへの怒りをあらわす人がいる。
その声を下の産経新聞の記事(2017.8.13)から、箇条書きで抜き出す。

「こんな田舎で世界的緊迫」PAC3、中四国4県展開で住民の不安、怒りピーク

家の上をミサイルが飛ぶのかもしれない。どうなるんだろう

松山駐屯地のPAC3でどこまでカバーできるのか、本当に迎撃できるのか、知らないことばかり。

自国民の暮らしを顧みもせず、戦争のことばかり考えている北朝鮮は、日本に対しても拉致問題の解決を中途半端なままにして、許せない」と憤った。

PAC3を配備することが、「北朝鮮を刺激して、かえって危険になってしまうのでは?」ということを不安に感じる人もいる。

その声を、毎日新聞の記事(

「どう対応すれば」地元から不安や疑問の声

・軍事的な挑発に対し、日本が行動を取ることが、北朝鮮に刺激を与え、核戦争へとつながるかもしれない」と危惧。

・PAC3を配備すれば、逆に北朝鮮から狙われるのではないか。

・通過せずに落ちたらおしまいで怖い。でも、ミサイルを防ぐためと言って戦争になるのはいやだ

 

このPAC3の配備とそれへの住民の感想について、日本人ではなく、日本にいる外国人に意見を聞いてみた。

アメリカ人、イギリス人、タイ人、台湾人、トリニダード・トバゴ人の5人。

彼らは、この事態をどう思っているのか?

次回、 彼らの意見を書いていきます。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。