平昌オリンピックで羽生選手がみごと金メダルを獲得!
この壮挙に日本中が沸き、安倍首相が電話で羽生選手にこう伝える。
「困難を乗り越え、多くの人に勇気を与えた。日本人として誇りに思う」
「日本人みんなが感動した。新しい伝説ができた」
テレビで観戦していた安倍首相は興奮して、「手の中のミカンを握りつぶしそうになった」とか。
またタレントの中居正広さんも羽生選手をこう称賛。
「こんなに自分の力を出せるものなのでしょうか」
「日本人がホントにすごいなって。誇らしい。羽生選手はどんな点数を打ち上げてくれるのか」
安倍首相も中居さんも羽生選手のがんばりを見て、「日本人がすごい」「日本人として誇りに思う」と感じたようだ。
宮城県の人たちも「勇気をもらい、感動した」、「宮城出身者として誇らしい」、「羽生君は私たちにパワーを与えてくれた」と身内のことのように喜んでいる。
ただこれらは個人の感想だから、「これは羽生選手のことであって、あなたには関係ない」と言う人もいる。
それはそれでかまわない。
でも、「日本人として誇らしい」と喜んでいる人に「おまえは関係ない」と冷や水をかけるのは大人げない。
さてさて、今年は明治時代がはじまって150年になる。
そういうわけでこのブログでも、明治に関することをなるべく多く書こうと考えていたのですよ。
「羽生選手の活躍に、同じ日本人として刺激を受けた」という人が今の日本にたくさんいるから、この空気に便乗しようと思う。
かなり強引だけど、これから、アジアの人たちが明治の日本に刺激を受けたことを書いていきたい。
明治の日本がアジア人に大きな影響を与えた出来事といえば、それは何と言っても、日露戦争で日本がロシアに勝利したことだ。
日露戦争ってこんな戦争。
・1904年から1905年におこなわれた満州や韓国をめぐる戦い。
・乃木希典(まれすけ)が旅順を占領。
・東郷平八郎が日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃破。
・日本も戦いを続ける力がなくなって、ポーツマス条約を結ぶ。
この条約でロシアは、日本に韓国の指導権を認め、旅順・大連の租借権も日本にゆずった。
アジアの国・日本がロシアに勝ったで世界が驚く。
とくに欧米の植民地支配に苦しんでいたアジアの人たちを刺激して、たとえばインドの初代首相ネルーはこう言った。
アジアの一国である日本の勝利は、アジアのすべての国に大きな影響をあたえた。わたしは少年時代、どんなにそれに感激したかを、おまえによく話したことがあったものだ。たくさんのアジアの少年少女、そしておとなが、おなじ感激を経験した
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」
ビルマ(現ミャンマー)の独立運動家で政治家でもあったバー・モウはこう話す。
私は今でも、日露戦争と、日本が勝利を得たことを聞いたときの感動を思いおこすことができる
「日本賛辞の至言33撰 ごま書房」
タイの歴史教科書では日露戦争についてこう書いてある。
中国とロシアに対する日本の勝利は、ヨーロッパの植民地下にあるアジアの国々に影響を与え、小さな国のアジア人も、白人の大国ヨーロッパに勝てるかもしれないという確信をもたらした。
この勝利はアジア諸国に影響を与えただけでなく、日本は自国の威力に自信をつけた。
「タイの歴史 (明石書店)」
これはインドネシアの歴史教科書。
日本のロシアに対する勝利は、アジア民族に政治的自覚をもたらすとともに、アジア諸民族を西洋帝国主義に抵抗すべく立ち上がらせ、各地で独立を取り戻すための民族運動が起きた
「インドネシアの歴史 (明石書店)」
またこの歴史教科書では、日本の勝利を「アジアの光」と表現している。
いまだ闇の中にいたアジアに明るい光を与えたのである
ちなみにアメリカ人の歴史家はこう書いている。
日本が西洋に認められるうえで、日露戦争は有益な学習だった。文明世界は奇妙な小男たちの勇気と闘争心に仰天し興奮した。彼らは民族衣装のキモノを着ながら、たちまちにして近代戦の技術を習得していたのだった。
「アメリカの鏡・日本 (角川ソフィア文庫) ヘレン・ミアーズ」
平成の日本人も、明治の日本人から刺激を受けたり学んだりすることができるはず。
そういうことで、今年は明治に焦点を当てていこうと思う。
アメリカの反トランプと親トランプのように日本も反安倍と親安倍になっていると思います。アメリカほどに鮮明になっていないのは日本人の曖昧を尊ぶ、悪く言えば物事から目をそらす癖が現れているからと思います。私も団塊の少し上の世代や教職経験者との会話で安倍さんの話になると曖昧な対応をしていますし。
それにしてもここまで新聞テレビが考えを押し出す光景を見たことがないと思うのは忘れっぽい自分の記憶違いなのか。テーマ違い
日本も憲法改正が現実味を帯びてくるなかで、それをさせたくない側は安倍首相に対する批判を強めるでしょうね。
新聞やテレビで考えを主張するのはそんな背景があると思います。
憲法改正だけではなく慰安婦問題やAIIB不参加などでの反韓、反中姿勢が気にくわないように各紙面からは感じます。憲法改正の問題は9条が焦点なのでしょうが、集団的自衛権に全て反対している護憲派は日米安保を如何に捉えているのか不思議です。議論が成熟していないという言い訳もあります。しかし一般人がマスメディアを通した情報に依存している現状で憲法論議を忌避する姿勢は報道機関の役割を放棄していると思います。
いえいえ、こちらこそコメントありがとうございます。
護憲派でも、立憲民主党は日米安保を必要と思っているでしょうが、共産党はいならいと考えているでしょうね。
モリカケ問題で野党が現政権に攻勢をしかけているのは憲法改正論議をしたくないから、といことがあると思います。
「読売・産経 vs 朝日・毎日・東京新聞」という構図ですが、若い人たちはネットで情報を得ているせいか、自民党支持が多いですね。
朝日・毎日・東京新聞は、安倍首相に憲法のことを話されるのが嫌でしょうね。分が悪いから。
「野党とその支持メディアは安倍政権を倒すことに夢中になっているけれど、日本をどうしたいのかが見えてこない」という人はたくさんいると思います。