11月11日。
数字で表すと「1111」、漢字だと「十一十一」になるから、この日にはいろいろな記念日がある。
1年の中で「~の日」が一番多いのが10月10日で、11月11日はそれに続く第2位という。
この日が「サッカーの日」なのは11人対11人で戦うからで、「いただきますの日」なのはお箸が1111と並んでいるから。
ここまでは分かるとして、なんで11月11日が「豚まんの日」なのか?
これは 「(11)」が豚の鼻に見えるからだとか。
想像力と書いて「こじつけ」と読む。
11月11日が「鮭の日」 なのは、鮭の漢字右側が「十一十一」と書くから。
「電池の日」もこれと似ている。
「11・11」を漢字で書くと「十一十一」になる。
これが電池の「プラスマイナス・プラスマイナス」に見えることから、この日が電池の日に決定した。
もはや禅問答だ。
他にも、麺の日、きりたんぽの日、折り紙の日、介護の日、ベースの日、下駄の日、ライターの日など、この日は本当に記念日が多い。
でも、日本で一番有名なのは「ポッキーの日」でしょ。
正確には「ポッキー&プリッツの日」だけど、プリッツはハブられているのが現状だ。
ポッキーの日は平成11年11月11日に始まっている。
もう20年ほどの歴史があってすっかり定着しているから、この日に人目を引くことは難しい。
創造性が求められるのだ。
4弦(げん)ベース
11月11日はポッキーの日だけど、「ベースの日」でもある。
「1111」が4本の弦に見えることからそうなったとか。
それで2018年の11月11日は、ベースとポッキーのコラボが実現した。
さて、考えてください。
ベースとポッキーをどうくっつけたと思いますか?
ポッキーとラインスタンプのコラボは分かりやすい。
ベースとポッキーをどうくっつけたのか?
答えは、「直接くっつけた」。
「さつき」さんというベーシストがこんな画像をツイッターに投稿する。
ベースの日!!!!#ベースの日 #ポッキーの日 #プリッツの日 #ポッキーフォト pic.twitter.com/kKkNWqnPZ6
— さつき (@bassist_0605) 2016年11月10日
チョコっとではなくて、すき間なくポッキーで埋めてしまった。
見た目のインパクトが話題を呼んで画像も拡散される。
「さつき」さんはポッキー6箱、プリッツ1箱を使って、トータル3時間ほどでこの作品を完成させた。
ポッキーの日で目立つのは難しいけど、この場合は組み合わせの力、融合力でその壁を突破したのだ。
「一目でわかる新しさ」がポイントらしい。
メイ、じゃなかった「さつき」さんのことは「buzzfeed」の記事(2016/11/11)にくわしく書いてある。
ポッキーとプリッツを”ベース”に装飾 11月11日の「ポッキーの日」に負けじと、「ベースの日」がTwitterで話題
今では当たり前のいちご大福。
でもこれが販売されたときは、「イチゴと饅頭」という新しい組み合わせに衝撃を感じた人も多かった。
日本人にはこういう創造性がある。
すでにある物をつなぎ合わせて、新しいモノをつくり出すのだ。
上の画像は、日本にいるイギリス人がフェイスブックに投稿したもの。
イギリスにもイチゴとキットカットはある。
でも、それを組み合わせるという発想はなかった。
プリングルズとチーズフォンデュを1つにするという考え方もなかった。
だからこれを見たイギリス人は、日本に来たことを神に感謝している。
Strawberry kit Kats and cheese fondu Pringles…..god I love this country’s snacks.
この写真を見た母国の友人は「That looks awesome!! Xxx」「STRAWBERRY KIT KATS!!!!!」と反応していた。
フォトショップで有名なアドビシステムズが、米英独仏日を対象に調査したころ、「自分自身を表現する言葉は?」の質問に「クリエイティブ(創造性)」を選択した人は日本が一番少なかった。
日本人には、自分を「創造性のない人間」と考えている人が多いらしい。
でも、外国人に話を聞くと、日本人のユニークさや組み合わせ能力に驚く人がけっこういる。
そのひとつがポッキーの日にあらわれたわけだ。
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