政治や歴史問題では、日本に厳しい要求や見当違いな指摘をする韓国メディアでも、たまにはこんな記事を載せるのだ。
朝鮮日報の記事(2019/01/12)
人気店に行列する客、韓国と日本で大違い
歩行者を無視して歩道を占領する韓国人を「傍若無人」、建物に沿って行列をつくる日本人を「思いやり」と表現している。
これが韓日では大違いだと指摘する。
最近、ソウルのトンカツ専門店が突然、営業を中止してしまった。
原因は「開店を待っていた客同士が割り込みをめぐってケンカになった」から。
ここは人気のトンカツ店で、いつも行列ができているらしい。
でも、人々のマナーは最悪。
声はうるさいし、民家の玄関前に行列ができていて、家の人が通行できないこともあった。
周辺住民からの抗議や苦情が絶えないことから、トラブルが起きたら店は営業を中止するようになっていた。
行列な日本の全国各地にあるけど、こんな理由で営業中止になった飲食店を聞いたことがない。
いまの韓国では、こんなド迷惑な行列がそこら中にあるという。
というか、列ができているかもアヤシイ。
別の飲食店のばあい、店の前に人がたまっているから、歩行者はそれを避けて車道に出ないといけなかった。
それで「まかり間違えば車にひかれかねない危ない状況だ」と記事にある。
ルールと秩序を無視した「行列戦争」はブランドスニーカーの店でもあったし、通勤時間帯のバス停では「『行列マナーの悪さ』が日常の光景となっている」という。
これが韓国でいま大きな問題になっている。
でも日本人を見ると、こんな混乱がない。
日本人が並ぶときは、通行人や近所の人の迷惑にならないよう配慮している。
通行人が歩くスペースは確保しておくし、待っている間も本を読むなどして静かにしている。
日本人からすると、必ずしもそうではないように思うけど、韓国人の目にはそう映る。
アメリカの経済専門メディアは、「日本人は行列するのが『insanely』(=正気とは思えないほど)うまい。軍事作戦のように見えるほどだ」と伝えているという。
この日韓の「大違い」について韓国の大学教授はこう話す。
「他人への配慮が身についている日本に比べ、韓国は『他人よりまず自分』という認識が強いためにこうした現象が生じている」
コミュニケーション研究所所長の見方はこうだ。
「(韓国では)スニーカー限定品の購入や人気店への入店を待つ時のように、並ぶことに対してきちんとした秩序がない。日本やカナダのように歩行者を思いやって並ぶ文化を学ばなければならない」
この記事には続きがある。
「傍若無人」の韓国人と「思いやり」の日本人には大きな違いがあるという記事について、朝鮮日報が読者からのコメントを紹介していた。(2019/01/12)
「人気店に行列する客、韓国と日本で大違い」記事への韓国読者コメント
歴史問題で謝罪しないなど日本には遺憾に思うことはたくさんあるけど、「国民性については、韓国は日本に追いつけていません」というキムさんの意見には、最も多い「賛成」が集まっている。
「やたらに歴史問題ばかり取り上げてもめていないで…日本人に学ぶべきことは学べ」や「日本という国が一流国として世界で優遇されていることは、ああいう姿を見れば分かる」というコメントにも多くの支持が寄せられている。
これとは反対に「日本は他人を思いやる文化を持つ国だからなのではなく、個人主義の国だから」や「本音と建前が極端に違う人種」という意見もあるけど、こうした考えにはあまり賛成が集まっていない。
日本での韓国報道では「反日的」なものが目立つけど、国内ではこんな報道もしている。
見ているところは見ているのだ。
それと韓国人を動かしたいなら、「まわりに迷惑かけるな」と言うより日本人と比較したほうが効果的なのは間違いない。
韓国には「日本に学んで日本を追い越せ」という「克日」という考え方がある。
くわしいことはこの記事をどうぞ。
でもこれも、結局は反日と結びついているのだけど。
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