2日前、「外国人観光客に一蘭が大人気!」っていう記事を書いた。
この人気にあやかって、前にアメリカ人とタイ人を一蘭に連れて行ったことがあるから、今回と次回で彼らの感想を書いていこうと思う。
同じ店で同じラーメンを食べたのだけど、アメリカ人とタイ人の見方は正反対だった。
3年前、浜松の中学校で英語を教えていたアメリカ人(20代・女性)から、「生徒から一蘭のラーメンがおいしいと聞いたから、連れて行ってほしい」と頼まれたから、丁重に断った。
ということはなく、連れて行った。
そのアメリカ人がラーメン好きのアメリカ人(20代・男性)を呼んで、3人で一蘭へ行くことになる。
ラーメンとは関係ないのだけど、一蘭に到着後、こんなことがあった。
食券の販売機を前にして、2人が「こういうのはアメリカで見たことがない」と言う。
アメリカ全土をくまなく探せばあるかもしれないけど、アメリカで券売機は一般的なものではないらしい。
さて一蘭といえば、両サイドに仕切り板をもうける「味集中カウンター」が有名だ。
彼らはこれを見てどう思うのだろう?
食券を持って店内に入ったとたん、2人は足が止まって言葉を失っていた。
「これどう思う?」と聞いたら、「なんなんだこれは。刑務所かよ」と言う。
2人とも「最高のごちそうは会話」という考え方をしているから、こういう密室空間は好きじゃない。
座るとすぐに、仕切り板を外してしまった。
「外部の刺激をなくして、目の前のラーメンを味わうことに集中してもらう。これは1対1の勝負だ」という一蘭のコンセプトはこのアメリカ人の価値観には合わなかった。
そもそも彼らにとって、ラーメンはファストフードでしかない。
マクドナルドやケンタッキーと同じ感覚だから、「味集中」という考え方はあまりに大げさでついていけない。
でも、日本人のボクとしてはここで異議あり。
「ちょっと待て。ラーメンはファストフードじゃない。職人が作っているんだから」と言ったのだけど、彼らはこの意見を拒否。
「これはファストフードだ」と言い張る。
食べ物がすぐに出てくるし、1000円以内で食べることができる。
それにここは24時間やっているから、一蘭のラーメンは間違いなくファストフードと言う。
このあともう少し粘ってみたのだけど、結局日米の見方の違いは埋められなかった。
まあどうでもいいことなのだけど。
一般の日本人はラーメンをどう思っているのだろう?
でも、2人ともラーメンの味は気に入っていて、一蘭の評価は全体的に高かった。
アメリカにはハンバーガーをひっくり返す機械がある。
くわしいことはイギリスBBCのニュース(05 Mar 2018)をどうぞ。
Burger-flipping robot begins first shift
機械で作るラーメンなら、ファストフードだと思う。
最近、上の2人とは別のアメリカ人を一蘭に連れて行ったとき、この「サイレントカード」を見て首をかしげていた。
ボクが説明をしても、意味が分からない。
「客が言葉を発することに、どんな苦痛があるのか?」
「なんでこれがサービスになるのか?」
これについてはボクもこのアメリカ人と同じ意見だ。
次回はタイ人の感想を紹介しますよ。
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