【ぼったくり】外国人が怒るタイの外国人料金と日本の“お通し”

 

日本が「日出ずる国」なら、タイは「ほほえみの国」。
そんなタイで外国人を怒らせているのが外国人料金だ。
博物館や観光施設で外国人の料金はタイ人の2倍3倍、ときには10倍以上にもなる。
たとえばタイ北部にある有名な温泉のばあい、タイ人の入場料20バーツ(2019年6月で約70円)に対して、外国人は20倍の400バーツ(約1380円)。
くわしことはこの記事をどうぞ。

インドはいいけどタイはダメ!「外国人料金」はなくなるか?

 

でもタイ人のほうでも、この外国人料金の存在を後ろめたく思っているらしい。
それで巧妙に「隠す」ことがある。
10年以上まえ、バンコクの国立博物館にタイ人の日本語ガイドと行ったときの話。
ガイドが入場料を払うブースにあったタイ語の案内文を指して、「この意味がわかりますか?」ときいてくる。

「タイ語が分かったらオマエ雇ってねーし」と心の中で思って、「いいえ、分かりせん。何て書いてあるんですか?」と紳士的にきいたら、「これはタイ人の入場料金です」と言う。
で?
外国人には英語で書いてあって、タイ人にはタイ語で書いている。それがなにか?と思ったら、これには深いワケがあった。
タイ人の料金をきいたら、「それはあり得ない!」と思ってしまうほど外国人とちがう。
正確な金額は忘れたけど、いまネットで調べたら、2005年の時点で外国人は400バーツ(いまのレートで約1380円)に対してタイ人の料金はわずか20バーツ(約70円)。
さっきの温泉と同じ。

この料金案内が、外国人料金には英語とアラビア数字、タイ人料金にはすべてタイ語で書かれていた。
「日本人の料金は七十円です」と書いてあるようなものだから、タイ語が分かる人しか気づかない仕組みだ。

タイ語を読める日本人がこれを「シークレットぼったくりシステム」と呼んでいた。
これはいまも継続中だと思う。

タイ人が70円のところを1380円払わないといけないのだから、外国人の怒りや不満は理解できるはず。
でもこれは「シークレット」だから、このときガイドが何も言わなかったら、ボクは「ぼったくり」には気づかなかった。
博物館に入る前に、全身怒りにつつまれることもなかったのだ。
そんな余計なことをニコニコしながら伝える感覚がよく分からないけど、タイ人らしいといえばらしい。

 

でも日本にいる外国人に話をきくと、同じように「これはぼったくりだ!」と思うことがある。
それは外国人料金ではなくて「お通し」。
最近も沖縄の琉球新報でこんな記事があった。(2019年7月30日)

海外ではなじみが薄い飲食店の「お通し」をめぐるトラブルが相次いでいる。「注文していない」と店員に怒りをぶつける観光客がおり

「お通し」トラブル多発 外国客「注文してない」と苦情 沖縄の飲食店の対策あれこれ

 

外国人の話では、お通し自体はかまわないけど事前の説明がないことが問題という。
こんな日本独自のシステムは知らないから、頼んでいないものを勝手に出して、あとから料金を請求されるとかなり腹が立つ。

日本のネットを見ても外国人に共感する人が多い。

・日本人的にも要らない制度だよな
・お通しやめて全体の料理の値段を値上げしたらいいとおもう。
・入場料だよ
・テーブルチャージに付いてくる無料料理って言えば一発で済む。
・俺も「お通し」には反対だが
チップはどうなのよ、料金に入ってたりするぞ
・もずく酢、500円とかね…
しかもスーパーとかにある3パックの1パック分をさらに半分にした量で…

 

タイでも日本でも考え方や文化の違いから、外国人には「ぼったくり」と感じることはある。
でもタイの「シークレットぼったくり」では料金が明示されているから、払うかどうかの選択権は利用者にあるけど、「お通し」にはそれがない。
外国人としてはお通しという仕組みより、こちらに決定権がないことに怒っているようだ。

琉球新報の記事でも、お通しでトラブルが多発していた居酒屋が、「全てのお客さまから500円ずつテーブルチャージを頂いております。テーブルチャージには、お通しの料金が含まれています」という案内文を英語や中国語などの外国語で書いて置いたところ、目立ったトラブルはなくなったという。
お通しをなくす必要はないけど配慮は必要だ。
「これが日本の文化だ!」と価値観を押しつけるのは、日本人のおもてなし文化にも反する。

 

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訪日外国人は「お通し」をどう思う?ぼったくり・日本の文化・・。

日本には二度と来ない!中国人も怒った“ぼったくりシステム”

 

2 件のコメント

  • 「お通し」はテーブルチャージに、品物がついたものです。テーブルチャージの場合、普通は料金の支払いが発生するだけなんですが、何も出さずに金を取るのは申し訳ないという日本人に独特の考え方から、申し訳程度の品物を出したということです。
    っていう風に(ブログ本文にも書いてあるように)説明書きを添えておけばいいんじゃないですかね。事前の説明をしておくことは、契約社会である欧米人から見ると非常に重要なことだと思います。何でも「阿吽の呼吸」で済ませる日本人の習慣が全世界の人々に通用するわけじゃない。

  • 外国人を客にして商売するなら事前の説明は必要です。
    知り合いの外国人のなかにはお通しがあるかないかを確認して店に入る人もいます。
    何も言わずに料金を請求して「これが日本文化」では理解は得られないでしょう。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。