英・独の最恐生物と比べると、日本の野生は意外とワイルド

 

まずはアフリカ南部にある国、ジンバブエ共和国で起きたちょっとした話題から。

ジンバブエにあるシンデレラ村(本当にこの村名)で9歳の女の子が川で泳いでいたところ、とつぜんワニにガブリとやられた。
叫び声を聞いた11歳の少女がとった行動は、ハフポスト日本版の記事(11/3)をどうぞ。

すぐに小川に飛び込んだ。そして、ワニがラトヤさんの太ももを噛んでいることに気づくと、なんとワニにまたがってワニを叩き、両目を指でえぐったという。

ワニに襲われた9歳の少女を救った11歳の少女。 ワニの両目を指で……

 

マウンティングからの目つぶしで、たまらずワニは9歳のラトヤさんを離す。
11歳の少女は無傷でラトヤさんは軽傷、一番重いケガを負ったのはワニだったという自業自得のシンデレラ・ストーリー。
ひょっとしたらこのワニはこの先一ずっと、盲目のワニとして生きるのか?

このアマゾネス戦士に日本のネットも拍手を送る。

・後の、高嶋ちさ子である
・ワニ乗って踊ろう
・なるほどこれはシンデレラガール
・武井壮より間違いなく強い
・バキに登場予定
・全世界のロリコンが震える事件
・ワニ「この人でなしぃ!!」

ということでもし今後、知人友人が川でワニに襲われているのを見たら、上から両目をえぐってやろう。

 

 

アフリカは世界でも突き抜けているけど、日本も意外と危険な生き物と共存している。
最近会ったドイツ人とイギリス人がそう言って驚いていた。

まずはドイツ人にドイツで一番怖い動物はどいつかきいたら、イノシシと言う。
森林でイノシシに襲われて人が死ぬことがあるというけど、これは本当にまれでまず現実には起こらない。
道路に飛び出してきたイノシシが走行中の車とぶつかる事故ならたまに聞くらしい。

くわしいことはこの記事をどうぞ。

日本在住ドイツ人とインドネシア人の話①地震・怖いもの・宗教

 

日本はどうか?ときかれたから、ヒグマという最恐動物がいることを教えた。
それと静岡県や全国にマムシという、死をもたらしかねない蛇がいることも。

日本では毎年2~3000人がマムシに噛まれていて、10人ほどが亡くなっているという。
それに対してヨーロッパは、ネットを見ていたら、南極大陸の次にヘビで死ぬ危険性が少ないところらしい。

そういえば、きょねん静岡県で英語を教えている外国人がマムシに噛まれて入院している。

静岡の外国人、マムシに噛まれる。「安静に!」はもう古い。

 

そのドイツ人は日本についてはスカイツリーや新幹線、神社仏閣など、「世界最先端の技術力と独特の伝統文化をもつ国」というイメージをもっていた。
でも、留学がきまってくわしく知ると、日本は意外とワイルド。
国土は平地より森のほうがずっと多いし、イノシシはもちろん、それ以上に怖い熊や毒蛇もいて毎年犠牲者がでている。
これを知ったとき、はじめの日本の印象とまったく違ったから驚いたらしい。

きのう(11月17日)も愛媛県の新居浜市で、砂浜を歩いていた女性がイノシシに襲われてケガをした。

 

次はイギリス人の話。

このイギリス人は静岡県で外国人がマムシに噛まれたことを知っていた。

さらにことしの9月以降、秋田県では8人が熊に襲われてケガをしていて、今月11月には秋田市の住宅地で男性が熊に襲われて両目を失明するという惨事が起きたことを話すると、「え?」と絶句する。
山中ではなくて住宅地だったところが彼女には衝撃的だった。

ただ少し前、英BBCの記事(31 October 2019)で、軽井沢では人が熊と共存しているというのを知ってすでに驚いていたから、ショックはまだ少ないという。

While the small Japanese resort town of Karuizawa in Jōshin’etsu-kōgen National Park is a popular place for leaf peepers in autumn, it’s also a tempting place for hungry bears.

「Where people live with bears」

 

秋田県のホームページには「クマ被害の防止方法」がある。

◎2人以上で行動し、単独行動は慎みましょう。
◎周りに音を出しながら行動しましょう。
◎子グマには決して近寄らないでください。
◎もし、出会ったら、ゆっくり後ろにさがり、静かにその場から立ちさりましょう。
◎生ゴミや残飯などは放置しないでください。クマを引き寄せる原因になります。

ツキノワグマ情報

 

イギリスで最も怖ろしい生き物をきいたら「牛」と言う。
たまに放牧されている牛がいるから、それを見たときはちょっと警戒するらしい。
でもまあ、大した危険はない。
イギリスで最も危ない生き物をネットで調べてもらったら、「ホーネット」(スズメバチ)だった。
でもそのイギリス人の話では、日本のスズメバチのほうが大きくて怖ろしい。

イギリス人とドイツ人の2人と話しただけの印象だけど、日本の熊やマムシなんかと比べると、英独の最恐生物はわりとぬるい。
そう考えると、日本もなかなかワイルドな国じゃないかと思う。
ジンバブエがラスボスかそれに近い国であることに異論はないけれど。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。