静岡には、小中高校で英語を教える外国人(ALT)がたくさんいる。
だからフェイスブックには、彼らが情報を共有するグループがあるのだ。
このグループに載せられる投稿は、ふだんはこんな感じのもの。
「ノートパソコンと自転車を買いたいんだけど、どこかおススメの店はある?」とか、下みたいに「英語キャンプをやるんだけど、ボランティアはいない?」とか。
「ウチの学校には、私の3サイズを聞いてきた頭のおかしい生徒がいた」
「やることがないのに、先に帰ろうとしない先生が理解できない」
ということは、ここじゃなくてバーで話す。
ここでは、ほのぼの系の情報がほとんど。
だから、きのうある外国人が載せた「マムシ注意情報」にはビビった。
ここにはこう書いてある。
「There’s been an incident with a Shizuoka ALT being bitten by one this weekend and they’ll be hospitalized for at least 2 weeks.」
静岡県にいるALTがマムシに噛まれて、少なくても2週間の入院が必要らしい。
しかも「 they’ll」とあるから、きっと1人じゃない。
この情報には本当におどろいた。
ボクは静岡県に40年近く住んでいるけど、マムシと縁がない。
直接見たのは1、2回しかなく、知人でマムシに噛まれた人もいない。
キャンプ場に行ったとき、管理人さんから「むかし、ここでマムシに噛まれた人がおっての」と聞いて、震え上がったことがあるぐらい。
だから県内で、たぶん複数の外国人が同時にマムシに噛まれた、というのは県民のボクには衝撃的だ。
この場合の「poor」は「貧困な」という意味ではない。
「その気の毒な人が早く良くなりますように」ということ。
ところでいまの日本では、年間何人がマムシに噛まれているか知ってますか?
ボクは勝手に「100人ぐらいか」と思っていたけど、実はとんでもない。
上の外国人がシェアしていた「japan allover」の記事によると、日本では毎年2~3000人がマムシに噛まれていて、10人ほどが亡くなっている。
It is estimated around 2-3,000 people are bitten annually in Japan by mamushi with around 10 fatalities.
では、万が一金田一、ALTのようにマムシに噛まれてしまったら、どうするべきか?
まず大事なことは、冷静になることだ。
そして119番に電話して、救急車を呼ぶ。
このとき注意することは、動かないで安静にしていること。
体を動かすと、毒が早く回ってしまうから。
だから「マムシに噛まれた!」と、急いで病院に行こうとしてはいけない。
と、思ってませんか?
これはもう過去の話ですよ。
現在では「マムシに噛まれたら、走ってでも早く病院に行って治療を受けろ!」が正しいとされている。
そのほうが軽傷ですむことが、救命救急医らによるグループによる全国調査で分かった。
読売新聞のサイトにそのことが書いてある。
従来は「走ると毒が全身に回るので安静第一」とされてきたが、グループは「認識を改めてほしい」としている。
もちろん、すぐに救急車が来てくれる場所なら、その場にいた方がいい。
マムシに噛まれたら、「走ると毒が全身に回るので安静第一」と思っている人は多いと思う。
でもその情報は古いから、アップデートする必要がある。
マムシに噛まれたら「頭は冷静なまま、走ってでも早く病院に行け!」が新しい常識だ。
Twitterを見ると、意外とみんなマムシに遭遇している。
明日は我が身かも。
やべっ!
久しぶりにマムシ見た‼︎ pic.twitter.com/4Cl1ZHEO55— かっちゃまん (@kazu_0256) 2015年7月10日
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