カフェと喫茶店の違いや、「モーニングサービス」が外国人に通じない理由って何だろう?
これから、アメリカ人との会話の中で解説していこう。
はじめに:ベトナム系アメリカ人のリンとの再会
知り合いに、ベトナム系アメリカ人女性がいる。
ここでは名前を「リン」としよう。
彼女は浜松市内の小中学校で英語を教えていた経験があって、今は帰国してジョージア州に住んでいる。
そんな彼女が日本へやって来たから、会って話をすることになった。

浜松の老舗喫茶店『ざぼん』
カフェと喫茶店の違いって?
ーー 超ひさしぶりだけど、リンは元気だった?
リン:8年ぶりね。私は元気ハツラツだけど、あなたは老け顔になったわね。
ーー リンはハツラツというより、悪辣(あくらつ)になったよな。
※悪辣=たちが悪い、容赦ない。
リン:今回はベトナムの「テト(正月)」の帰りなの。アメリカへ戻るついでに、日本に寄って、ついでにあなたに会ってあげたの。
ーー なぁ、オマエはキャラが変わったよな? 前はこんなウザ絡みはなかっただろ。
でも、感謝してほしいのはこっちのセリフだ。
リンが午前中しか時間がないって言ってたし、せっかく日本にいるから、カフェじゃなくて、この『ざぼん』って喫茶店を選んでみたんだ。
リン:それはどうも。で、カフェと喫茶店の違いって何よ?
ーー カフェは1990年代以降に、フランスやアメリカのカフェを参考にして生まれたわりと新しい店。喫茶店は日本に昔からあって「昭和」を感じさせる店のこと。
リン:そうなの。たとえば?
ーー スターバックスはカフェで、コメダ珈琲は喫茶店。
といっても、2021年に法律(飲食店営業許可)が改正されて、法的には同じ店になったし、カフェと喫茶店の違いはどんどんアイマイになっているけどね。
でも、喫茶店のほうが日本的だから、リンにはそのほうが良いと思ったんだ。
リン:そう言われてみると、確かにここはアメリカのカフェとは雰囲気が違うわね。見直したわ、1.3ミリぐらい。
ーー それは光栄の至りだね。

『ざぼん』のモーニング・サービス
和製英語|アメリカ人には意味不明の「モーニング・サービス」
ーー この『ざぼん』って店は、浜松市民の間では「モーニング」が充実していると評判なんだ。
飲み物を頼むと、軽い食事がついてくる『モーニング・サービス』は日本生まれの文化だから、外国人には意味不明らしいね。
そう聞いて、「朝の礼拝」と誤解したアメリカ人もいたくらいだ。
リン:文字だけを聞けば、確かにそう思うかもね。そもそもサービスを「無料」の意味で使うのは日本独特だから、「アフターサービス」って聞いても意味がわからなかったわ。
ーー 「サービス」はいまや立派な和製英語だから。
リン:アメリカの教会では朝と午後の礼拝があるから、「モーニング・サービス」と聞いたら、「礼拝」を思い浮かべてもおかしくないわ。
ーー 日本人だと、サービスの根本的な意味は「奉仕すること」って分かっても、「礼拝」を思い浮かべる人はまずいないな。
「サービス・マン」は国家に奉仕する人、つまり「軍人」のことだと知って驚いたよ。
リン:それはこっちのセリフ。
「service」と聞いて、「飲み物にパンとゆで卵が無料でついてくる」なんて思うわけないじゃない。
ーー リンにも日本文化の「モーニング・サービス」を体験してほしいと思ったから、ここへ連れてきたんだ。
リン:そうなんだ、ありがとう。
じゃあ、私はこのお弁当(定食)にするわね。
ーー ここまで話してモーニングはガン無視かよ。
おまえ、本当に性格がひねくれたよな。アメリカで何があったんだよ。
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