日本人の発明「ライスバーガー」を外国人はどう思う?

 

「この発想はすごい!絶対に日本人だけ!」と知り合いのトルコ人を興奮させたのがマクドナルドが放ったこのハンバーガー。

 

公式サイトのキャプチャー

 

ごはんで肉をはさむ「ライスバーガー」ならモスという先駆者がいるから、日本人のボクは驚かなかったけど(モスから出たときは衝撃的だった)、初めてこの組み合わせを見る外国人の目にはなかなか強烈なビジュアルかも。
この日本人の日本人による日本人のための「ごはんバーガー」を海外はどう見ているのか?

英語版ウィキペディアをのぞいてみたら、「unusual」(普通じゃない)と説明されていた。

Some of the more unusual examples include the rice burger, where the bun is made of rice, and the luxury 1000-yen (US$10) “Takumi Burger” (meaning “artisan taste”), featuring avocados, freshly grated wasabi, and other rare seasonal ingredients.

Hamburger#Japan

海外の常識を超えたモスのライスバーガー
そういえばワサビ入りの「匠バーガー」もモスの商品だった。

 

そもそも日本のお米はとてもおいしい。
日本で稲作がはじまったのは縄文時代後期と考えられていて、それから約3500年間、日本人は米とともに生きてきた。
稲作の伝来については稲作で確認されたし。

考古学者で歴史作家の樋口 清之氏は、戦国時代の農業事情を記したといわれる「親民鑑月集」(しんみんかんげつしゅう)で、日本人がお米の品種改良に力を入れていたことを強調する。

当時すでに九十六種類の米の品種があったことが書かれている。つまり、約四百年前には、日本の米は九十六種類、意識的に品種改良されて、当時の栽培主である農民がそれを使い分けていたということである。

「梅干しと日本刀 樋口清之(祥伝社 黄金文庫)」

 

現代の日本米に直接つながる「大発明」は昭和初期に並河成資(なみかわ しげすけ)という品種改良家がつくった「農林1号」だ。
この品種からいまのコシヒカリやササニシキが生まれたのだから、農林1号は日本米の母のようななもの。

くわしいことはこの記事を。

日本と韓国の米の違い。おいしい理由は、農林1号と並河成資だ。

 

欧米のパンが日本ではコメだから、ごはんで肉をはさむライスバーガーの発想は登場してみればそれほど「unusual」ではない。
でもその背後には、縄文時代からい現代に続く日本人の米つくりへの情熱と歴史がある。

 

 

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2 件のコメント

  • ごはんバーガー以外にも色々試したことがあります。
    ラーメンや、レタスは既にありましたので、同様のことを試してみました。
    パスタ、うどん、そば、そうめん(湯で+乾燥面を砕いてまぶす)、じゃがいも(5mmくらいで上げる)、大根。
    麺類は基本茹でたものを焼き固めます。
    私個人の感想では、麺類はそうめん>パスタ=そば>>>うどんの順で美味しかったです。
    じゃがいもや、大根はただの惣菜になってしまいましたが。。

  • いろいろやってますね!
    そうめんがベストというのは意外です。
    こういう発想や創意工夫は他の分野に活きるかもしれませんよ。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。