新型コロナウイルスの検査で陽性という結果がでて、愛知県の男が自宅待機を指示された。っつーのに「コロナウイルスをうつしてやる」と言って外出して飲食店で食事をしたという前代未聞のバカについて前回書いた。
この男との濃厚接触者は特定されているけど、いまのところ感染者がでたというニュースは聞かない。
出たらこの男は逮捕されてしまえ。
ヨーロッパに目をむけると故意に病気をばらまいて、3年前に禁固24年の判決をうけた男がイタリアにいる。
この男は数十人の女性と性的関係を持ち、そのうち30人にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を感染させた。
そのなかにはパートナーの男性にもHIVを感染させた女性が3人いて、さらには赤ちゃんも感染者になってしまった。
これで無罪なんてありえない。
罪に問われた男は24年間、世間から“隔離”されることがきまった。
AFPの記事(2017年10月28日)
病原菌をまん延させて流行病を引き起こす行為はイタリア法では終身刑とされている。
女性30人にHIV感染させた男に禁錮24年、6股交際も イタリア
なんでこんな男が6股交際ができるほどもてるのか。
パートナーから性病をうつされたという問題は日本でも珍しくない。
意図してこれをしたら、状況にもよるけど犯罪として成立する。
昭和27年に、最高裁が他人へ淋病を感染させた人間に傷害罪を適用して有罪判決をだした。
愛知の大迷惑男もこれに問われるべき。
東と西の「病気ばらまき男」の話を聞くと、エイズ・メアリーという一昔前の都市伝説を思い出す。
もう20年ぐらい前、海外旅行でタイ、ミャンマー、インドなどへ行ったときに、現地の人や日本人、さらには外国人旅行者からも聞いたから、都市伝説としてはかなりワールドワイドだ。
メアリーは欧米人女性によく名前で、エイズ・メアリーの話はだいたいこんな感じになる。
外国を訪れた男性が現地で見知らぬ女性と知り合い、ホテルで一夜を過ごす。
翌朝、男が目を覚ますと、女性はすでにいなくなっていた。
ここまでならアヴァンチュールで済むところだけど、恐怖の都市伝説はここから。
男が身支度を整えようとバスルームに行くと、洗面台の鏡の上に赤いメッセージがあるのに気づく。
それは昨夜の名も知れない“メアリー”が「Welcome to the world of AIDS」(エイズの世界へようこそ)と口紅で書いたものだった。
このエイズ・メアリーの伝説にはいろんなバージョンがあるけど、大体こんな内容だ。
メアリー(マリア)とはイエス=キリストを生んだ聖母の名前なのに、なぜか不吉なことで使われる。
カクテル「ブラッディ・マリー」( 血まみれのメアリー)の由来
この都市伝説から派生して、同性愛者に襲われそうになった男が「待て!オレはエイズなんだ」と言ったところ、相手も「Me too」と言って結局襲われたという話も聞いたことがある。
まぁこれは都市伝説以下の「嘘松」だろうけど。
エイズ・メアリーの話はいまもあるのだろうか?
ちなみに、この伝説の元ネタはメアリー・マローンという女性だ。
こちらの記事もどうぞ。
>ついでに言えば、カクテルにこういう血なまぐさい名前をつけといて、日本人がクジラやイルカを捕まえることに「残酷だ!」と反対するのかもちょっと分からない? それとこれとは別かな?
ブラッディ・メアリーについてのブログのページへ行って、読みました。
そりゃ捕鯨反対の話と一緒になる訳ないですよ。彼らの「捕鯨反対」は、根底にあるのは、日本人に対する人種差別意識ですから。でも彼らはそのことを絶対に口にしませんけどね。
エイズ・メアリーの話ですが、もしかすると英語ネイティブではない、英語圏外からの、下手すると日本が起源の都市伝説であるかも? というのも「 Welcome to the world of AIDS(ようこそエイズの世界へ)」という言い方がちょっと英語としてぎこちない。まるで教科書みたいだ。
ネイティブだったらどう言うのでしょう? 米国でホテルの朝、鏡に「Welcome to the NEW world」とだけ(消えた女性が歓迎のつもりで)書いておいたのを、それを見て考えすぎの解釈をした男が勝手にビビるとか?(なおこれ、映画「レッド・オクトーバーを追え!」の結末でアレック・ボードワンがショーン・コネリーに向かって言うセリフです。)
エイズ・メアリーには「チフスのメアリー」という元ネタがあります。
20世紀初頭に実在したアイルランド系アメリカ人です。
>根底にあるのは、日本人に対する人種差別意識ですから
これには何か個人的な経験や理由があるのでしょうか。
教えていただいた「メアリー・マローン」の話をWikipediaで読みました。健康保菌者(無症候性キャリア)ですか・・・。現代の新型コロナウィルス感染症にも通じるところがあって、今読んでみると、ますます怖さが倍増です。この辺りにはいないだろうな?
捕鯨反対者の人種差別意識については、「美味しんぼ(13)」にもエピソードが分かりやすく書かれていますね。その他の証拠として、捕鯨を原則禁止している米国で、イヌイット(エスキモー)だけには伝統漁法として許可されていること、白人で捕鯨をやってるノルウェー人には欧米諸国はほとんど何も言わないこと、など上げられます。
かなり昔の話ですが、米国人を相手に「それホントは日本人に対する差別意識なんだろ?」と追及してみたら、「exactly!」とアッサリ認めたヤツもいましたよ。
メアリー・マローンの場合、本人は無意識でしたが、愛知の男は意図的にばらまこうとしましたから本当に悪質です。
人種差別認定というのはかなり大ごとですから、わたしなら慎重になります。
美味しんぼのことは分かりませんが、イヌイット、ノルウェー、日本の捕鯨では種類や量が違っていて、ノルウェーには批判も寄せられています。
「日本が人種差別を受けている」という結論を導くにはもう少し具体的で客観的な根拠が必要に思えます。
>人種差別認定というのはかなり大ごとですから、わたしなら慎重になります。
なるほど。ブログ主さんの基本的スタンスと私の考え方の違いが理解できました。
そうだな、私だったら「自分が人種差別認定をした」ことを欧米人に向かって公言してはいるけれど、それはあくまで限られた範囲の欧米人ですけどね。世の中、どの国の人々だって差別意識と偏見に満ち満ちている、それが私の基本的な認識です。
各民族における食用動物や動物利用文化の違いについてはどう考えるのか、そのうち機会があればブログ主さんにお尋ねしたいところですね。捕鯨に反対する豪乳米国と、日本・韓国との違いは? 犬肉食をやめない韓国人をどう思いますか? 伝統芸能(三味線)を言い訳に「犬の皮」を大量輸入したり、ハンコ用の象牙や水牛牙をいまなお大量に密輸している(しかも堂々と新聞広告に出している)日本人はどうですか?
たしかにその前提はわたしのものとは大きく違うから、見方も違うでしょうね。
後半部分については過去に書きましたものも多いので、そちらを参照してください。