日本人と中国人&台湾人は漢字でつながることができる。
発音が違うから話はできなくても、例えば東京・政治・文化といった漢字は見ただけでお互い正確に意味が分かるし、それをつなげて文をつくれば簡単なコミュニケーションを楽しめる。
でも意味のちがう漢字があるから注意が必要で、例えば「手紙」は中国語ではトイレットペーパー、「先生」はミスターといった意味になってしまう。
それで前にこんな記事を書いた。
知人の台湾人は「真面目」という日本語漢字がさっぱり分からなかった。
真は「本当」という意味で、SNSで台湾人のメッセージを見ているとよく「真的」(そうなの!)という言葉がでてくる。
「真的假的」だと「マジで!」という意味だ。
こういう世界の住民が「真面目」という漢字を見ると、「本当の面、真の姿」といった意味に誤解してしまうという。
だからその台湾人は、真面目が「シリアス」という意味と知って真的(本当に)驚いた。
さて、これぐらいの違いなら少し困ったあとに笑って終わるけど、そう簡単には済まない場合もある。
これからそんな事案を紹介しようと思う。
すこし前に在日中国大使館が「日本新型冠状病毒肺炎」という言葉を使った文章を公開した。
するとこれを見て、「中国大使館が新型肺炎を『日本肺炎』と呼びやがった!」とかん違いした日本人が発生して、ツイッターなどで拡散された結果、「日本肺炎」は一時トレンドにランクイン。
結果、日本で「中国がやりそうなこと」「マスクを送って支援した結果がこれ」と反中国感情が広がってしまった。
でもこれは一部日本人による誤読と判明。
騒ぎが大きくなったことから、「日本新型冠状病毒肺炎」について中国大使館がこう説明する。
その文章の意味は「日本でのコロナウイルス感染状況が変化している」、「日本新型コロナウイルス肺炎」という意味ではまったくないので、正しく理解していただければと存じます。今回、中国の新型コロナウイルスとの戦いに支援と協力をしてくださったすべての日本人の方に感謝します
これが真的意味。
だから「中国発の病気を日本に押し付けた!」という書き込みは、誤解による誤爆でまったく笑えない。
たしかにいまでも日本の領海(尖閣沖)に中国船が侵入しているから、中国には警戒が必要な部分はあるけど、坊主の思想と袈裟のデザインは関係ない。
誤読は解釈の問題だから、その原因には言葉だけでなくてヘイトもある。
「あいつは最低なヤツだ」という悪意のある見方をしていると、「これはきっとこういう意味だ!なぜなら、あいつが言ったから」という結論に達してしまう。
そんな誤解の上で行動すると、あとで自分が火傷を負うことになる。
ここで具体名は書かないけど、ニュース番組で「日本肺炎」のフェイクニュースを流した日本人はいまネットで炎上している。
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>「日本新型冠状病毒肺炎」について中国大使館がこう説明する。
>その文章の意味は「日本でのコロナウイルス感染状況が変化している」、「日本新型コロナウイルス肺炎」という意味ではまったくないので、正しく理解していただければと存じます。
>だから「中国発の病気を日本に押し付けた!」という書き込みは、誤解による誤爆でまったく笑えない。
うーん、どうかな?
そのように中国大使館が弁解することは理解できるが、たとえ中国語であっても配慮が足りなかったのではないか? あるいは、ひょっとして、その文章を考えた中国人は、日本人がそのように誤解する可能性があると知っていながら、わざと発表したかもしれない。もしもその中国語の文章が一寸の誤解の余地なく中国大使館の主張するような意味に解釈するのが自然であると考えられるのだとしたら、それでは、「日本新型コロナウイルス肺炎」という用語は中国語ではどのように表現するのかな? それが示されていないじゃないか。
中国人は、日本人ほどお人好しじゃないし、韓国人ほど単純ではないですよ。考えたくはないが、その程度の巧妙なディスり方は頭のいい中国人だったら可能だと思うね。
>ニュース番組で「日本肺炎」のフェイクニュースを流した日本人はいまネットで炎上している。
その事自体が、もう怪しいね。そのような炎上騒ぎに加担して個人の失敗を寄ってたかって攻撃する日本人は、バカだと思うよ。子供のイジメと同じ行動だ。
これは日本にいる中国人に向けた中国語の文章で調べたら全文がすぐわかって確認できます。
フェイクニュースを流して何の責任も負わないのは通じません。