ことしもこの時期がやってきた。
AFPの記事(6/24)
中国の犬肉祭り、今年も開催 コロナ影響で打撃受けるも
犬肉を食べると精力がつくから、暑い夏を乗り切るにはピッタリ!という考え方が中国にあって、これから夏を迎えるこの時期に犬肉を食べる人もいる。
日本でいうなら、土用の丑(うし)の日に栄養価の高いウナギを食べるのと同じ発想だ。
中国南部の玉林(Yulin)でおこなわれる「犬肉祭り」は規模が大きく有名で、多くの人がこのときに夏の暑さに負けないパワーを手に入れるため、毎年一万頭もの犬がその犠牲になるという。
でもいまは21世紀の真っ最中だから、この伝統行事に向けられる視線は冷たい。
犬を食べることには欧米人が猛反発していて、祭りの中止を求める国際世論は年々高まっているのだ。
そんな圧力を受けて、祭りの名称は「玉林夏至祭り(Yulin Summer Solstice Festival)」になったらしい。
非難は犬肉食だけではなく残酷な「調理法」にも向けられていて、ハンマーで犬を殴ったり、生きたまま皮を剥いだりするから、世界中の動物愛護団体がこの祭りに絶叫する。
おススメはしないけど、具体的に知りたい人は「王林犬肉祭り」で画像検索されたし。
無残な姿になった犬が店頭に吊るされているこの時期の玉林に行ったら、愛犬家ではないボクでも気分が悪くなるし、犬好きの人が見たら怒るより先に気絶しそうだ。
くわしいことはこの記事で書いたのでご参照あれ。
とはいえ、近年までヨーロッパでおこなわれていたキツネ狩りもひどいものだった。
恐怖におびえるキツネを追い詰め殺し、そのあとは猟犬に食べさせていたし、キツネのしっぽや足の一部を切り落として景品にする場合もあった。
これが上流階級の「娯楽」だったのだ。
くわしいことはここをどうぞ。
「犬肉祭り」には中国でも賛否両論。
上海でお世話になった20代の女性日本語ガイドは、「犬肉食は中国の文化ではなくて恥です!」と激怒していた。
「いまの中国は豊かになったから何でも食べられるし、栄養価の高いもは他にいろいろあるのに、なんで犬を食べようとするのか?私にはまったく分かりません。あの人たちのせいで、中国に対する海外のイメージがすごく悪くなっています」
この人の場合は動物愛護精神ではなくて、国際社会における中国の「メンツ」を重視して犬肉食に猛反対していた。
一方で50代の日本語ガイドは、「あれも中国で続いてきた伝統文化です。外国人がごちゃごちゃ言うことじゃないですね」と不快そうに吐き捨てる。
この2人が会ったら殴り合いの予感しかない。
では中国政府はどうかというと態度はあいまいで、ことし5月に農業農村省が犬を家畜ではなくて愛玩動物に分類すると発表したけど、犬肉食を禁止にはしていない。これじゃ祭りの改称と同じだ。
でもことしは新型コロナの流行のおかげで(せいで)、玉林犬肉祭りは、おっと「玉林夏至祭り」は中止になるかもしれない。という動物愛護団体の願いもむなしく、規模は小さくなったけど開催されたという。
でも、国内外の反発がこれから小さくなる様子はないし、「玉林サマーフェスティバル!」と改名しただけで批判の嵐を乗り切るのは難しそう。
この伝統行事はきっともうすぐなくなる。
こう考えると、夏の暑さを乗り切る食材にウナギを選んだご先祖には先見の明があった。
おまけに書くと知人のベトナム人が、この時期になるとベトナムの犬が「失踪する」と言っていた。野良犬やペットの犬が中国へ連れ去れて二度と戻ってこないとか。
まあこれは聞いた話だからどこまで本当か分からないけど、ネットでみるとその可能性は高いように見える。
でもベトナムにも犬肉を食べる食文化があって、「犬泥棒」も問題になっているのだけど。
タイでは飼い犬がさらわれて多数犠牲となっていることから問題視されるようになった。タイからラオスに向けた密輸出量は、タイの獣医師団体によって年間50万頭と推定されている。
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>犬好きの人が見たら怒るより先に気絶しそうだ。
そんな情けない、自己主張の貫けない現代人は、世界でもおそらく日本人だけでしょうね。
昔のヨーロッパの貴婦人は、何か驚くことを目にすると気絶する(フリをする)のがエチケットであり、その貴婦人にアンモニアを嗅がせて気付かせるのが紳士のたしなみであったとか。そのためにアンモニアの小瓶を常に持ち歩いているって、どういう感覚だ?
>この伝統行事はきっともうすぐなくなる。
私はそうは思いません。おそらく、少なくとも、日本のクジラ漁よりは長く生き残るんじゃないですか?
自国の文化に対する中国人の自負心の強さは、日本人の比じゃないですよ。
>でもベトナムにも犬肉を食べる食文化があって、「犬泥棒」も問題になっているのだけど。
で、その食用肉を外し取って残った犬の皮革を大量輸入しているのが日本なんですけど。
用途は「三味線」の皮です。今時、猫の皮はどの国でも手に入りにくいですからね。沖縄の「蛇味線」も、伝統的には表面にハブの皮を装飾として貼っていたけど下地は猫の皮であり、今では、輸入した犬の皮なんじゃないかな。
だけどあんなもの、三味線業界も、頑張れば、合成樹脂で代用品が作れそうなものですが。開発に金がかかるのでしょうね。
タイコの皮やランドセルは馬の皮でしたっけ?これも食用馬があればこその話ですね。
>そんな情けない、自己主張の貫けない現代人は、世界でもおそらく日本人だけでしょうね。
>その貴婦人にアンモニアを嗅がせて気付かせるのが紳士のたしなみであったとか
>その食用肉を外し取って残った犬の皮革を大量輸入しているのが日本なんですけど
これらの説を裏付ける根拠は何かあるでしょうか?
>>タイコの皮やランドセルは馬の皮
豚あるいは牛です。
人類は犬を超食わないです