日本に猫はいつからいたか?/外国人が驚いた日本語・肉球

 

福井県の美浜町歴史博物館でニャンと、ネコとみられる動物の足跡が付いた須恵器片を公開しているらしいですぞ。

福井新聞の記事(9/29)

古墳時代のネコの肉球跡か 土器ふんじゃった?破片に足跡

この須恵器片には約2センチのくぼみが確認されていて、形状からしてそれがネコの肉球とみられている。
足跡のある土器片としては国内最古級のシロモノで(古墳時代後期:6~7世紀)、学芸員は「国内でのネコの生息時期を知る上で貴重な史料」と話す。

ボクは日本の歴史で猫が登場するのは奈良時代と思っていたけど、副館長の話によるとその記憶はアップデートする必要があるらしい。

「近年の発掘調査で国内のネコの生息時期は弥生時代中期(紀元前2世紀~紀元1世紀)にさかのぼるといわれているが、十数年ほど前までは奈良時代(8世紀)以降とするのが定説だった。8世紀以前のネコに関する国内の史料は少なく貴重」

ウィキペディアにはこう書いてあるけど、たぶんこれはちょっと古い情報だ。

奈良時代ごろに、経典などの大事な書物をネズミから守る益獣として、中国から輸入された事が、日本猫の始まりとも言われている。

日本猫

 

さて2000年ほど前の土器に、猫の肉球らしきものが付いていたというニュースにネットの反応は?

・ねこ「うっかりしたにゃー」
・うちのコンクリにも猫の足跡がついてる
かわいいから消さないでおいた
・古代エジプトじゃ猫ちゃんは神のような存在だったんだぜ・・・
・その節はうちの猫がすみませんでした
・「ねこちゃん」って文字列だけでかわいい
・猫人間がいた可能性は?

 

画像:cloudzilla

 

肉球の話がでたついでに、日本の中学校(高校かも)で英語を教えていたポーランド人から聞いた話も書いとこう。

そのポーランド人が授業で、生徒にネコと犬のどっちが好きか英語で説明する課題を出した。
「わたしは猫が好きです。なぜなら猫はかわいいからです」「わたしは犬です。犬は人間の言うことに従いますから」と生徒が英語で言うのをニコニコ聞いていたけど、ある女子生徒の発表でポーランド人の顔から血の気が引いた。

「I like cats better,because I think cat meatballs are the best!」

猫のミートボールが大好き!???
でも日本人が猫を食べるなんて聞いたことがないぞ。

ドキドキしながら、「ちょっと待って。あなたは猫の肉で作った団子が好きなのですか?」と日本語で聞くと、その女生徒は不思議そうな顔でこちらを見る。
お互いの話を合わせていくと、その女の子は「肉球(toe beans)」を直球ど真ん中で「ミートボール」と訳したことが分かって一件落着。
ポーランド人はその生徒と日本を嫌いにならずに済んだ。

「この前、学校の授業でこんなことがあった!」とその外国人がSNSに投稿すると、アメリカ人の友人が「toe beansは初めて聞いた」と書いていたから、この言葉はあまり有名ではないらしい。
別のアメリカ人は「I feel like toe beans became popular from the internet a few years back but I could be totally wrong haha」と言う。

この言葉はここ数年のあいだに、インターネット上で知られるようになったらしい。

 

 

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1 個のコメント

  • >この言葉はここ数年のあいだに、インターネット上で知られるようになったらしい。

    それもそうですが、おそらく、日本のインターネットで度々「肉球」に言及されることがキッカケになったと思いますよ。私が知る限りでは、日本以外の外国人(特に欧米人)では、専門家(動物学者とか犯罪捜査に関わる人とか)を除いて、動物の足の裏に関心を示す人はほとんどいません。
    普段ずっと靴を履いていることと何か関係があるのかもしれない。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。