きょう1月8日は「平成スタートの日」。
この記念日の由来は言わず最上もが、昭和64(1989年)年の1月7日、昭和天皇が崩御されて(お亡くなりになって)、その日の午後には政府から次の元号「平成」が発表され、翌8日から新しい年号と共に新時代が始まった。
時代に名前を付ける元号という制度は、約2000年前の中国で始まった。
これが日本に伝わり初の年号「大化」が制定され、それから247番目の元号が「平成」。
平成は中国の古典『死期』、じゃなくて『史記』にある言葉「內平外成(内平かに外成る)」と、『書経』にある「地平天成(地平かに天成る)」から採用されたもの。
つまり平成という言葉には、国の内外にも天地にも平和が達成される、という意味が込められているのだ。
むかしはベトナムや朝鮮半島でも元号を使っていたけど、元祖の中国をふくめすべてで廃止されてしまったから、いまこの制度が残っているのは世界で日本だけになる。
時代に人びとの期待や願いを込めるなんて、とってもステキな文化と思うのに。
この時代に生まれたメンバーで「Hey! Say! JUMP(ヘイ セイ ジャンプ)」 が結成されたというのはまさに日本ならでは。
ちなみにジャンプとは単に「飛ぶ」の意味ではなく、「ジャニーズ・ウルトラ・ミュージック・パワー」の略。ここテストに出ます。
さてここまで、「年号」と「元号」の2つ表現を書いてきたワケなんだが、この両者は一体なにがどうちがうのか?
特定の時代を漢字で名付けたのものだから、基本的にはどっちも同じと考えていい。
ネットを見ても「元号(年号)」とある。
江戸時代まで「年号」と呼ばれていたものが明治になってから、天皇の在位期間ごとにかわる現在の「一世一元」の制度が定められたことによって、公式には「元号」と呼ばれるようになった。
だからいまの日本社会では「元号」を使うことが多い。
だがしかし、違いがないわけではない。
江戸時代までの年号の期間は必ずしも天皇の在位期間と同じだったわけではなく、同じ天皇の時代でも、めでたいことや大きな不幸があると、年号が変更されることもあった。
だから上皇さまのいる平成は例外として、一世一元が始まった明治からの元号は、途中で変更されることはないから「元号=1人の天皇の時代」と考えていい。
違いはほかにもあって、年号はその時代全体をさすときに使われることがある。
だから大化から令和まで、日本には248の年号があったことになる。
これに対して「元(はじめ)」の意味のある元年は、天皇が即位してから数えるもの。
つまり「平成30年」なら年号は平成、元号は30年を指すってこと。
でもこの説明がまったく反対で、時代全体が「元号」、数字の部分が「年号」というサイトもあって、いま頭がこんがらがっている最中ですよ。
これによると「平成30年」の元号が平成、年号が30年になる。
で正しいのはどっちなのか?
前者の説は「女性セブン」(2019.01.30)の記事(下)にあるもので、内閣府・大臣官房総務課の担当者や、国立民族学博物館名誉教授の中牧弘允氏といった専門家の意見を紹介しているから、きっとこっちが正解だろう。
だから令和3年なら、年号は「令和」、元号は「(令和)3年」になる。
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「元号」と言えば~天皇の御代(みよ)という意味でしか使いません。
「年号」って言うと、元号の意味だけでなくて、書画・焼き物など骨董品や刀剣などの「製作年」の意味で使われることもあったのでは? 確信はないですがそんな気がします。
「この焼き物の箱書きには~という年号がありますね。」という場合に「元号」とは言いませんよね?
西暦~年、イスラム歴~年、なんかも「年号」の一種だと思いますし。でも決して「元号」じゃない。
元号と天皇の御代は必ずしも一致しません。