【日本の食文化】タイ人・インド人が感じた疑問や驚き

 

「瑞穂(みずほ)の国」とは日本の別名。
瑞穂というのはみずみずしい稲穂のことで、そんな稲が豊かに育つ日本の美称として瑞穂国(みずほのくに)と言われることがある。

とてもめでたい意味だから、瑞穂市や瑞穂町といった地名や瑞穂という人名、さらにはみずほ銀行といった企業なんかでこの言葉が使われる。

 

初穂料は神社(神道)の用語

 

最近、日本に住んでいるインド人とタイ人と話をしていたとき、食文化で印象的なことがあるかきくと、「日本のお米は不思議です。食べるとすぐにお腹がいっぱいになるのに、またすぐ空腹感を感じます。あれは何なんですかね」と言う。
初めて聞いた話でボクには実感がないのだが、ほかのインド人やタイ人もこの意見に同意する。

「パンじゃなくてお米が?」と一応確認すると、「お米です。日本のお米はモチモチしていて、水分をたくさん含んでいるからじゃないですかね」とタイ人が推測する。
タイ米やインド米は逆にパサパサしているからチャーハンにはいいけど、オニギリ作りにはほ本当に向いていない。
*タイ東北部、イサーン地方の米なら日本米と似ている。
いまネットで調べてみたけど、「空腹感」での日本米とタイ&インド米の違いはわからず。

 

あるインド人宅の夕食で出てきたメニュー。
このお米を箸でつかむのはなかなかの拷問。

 

次のテーマは主食だ。
瑞穂の国ではお米が食の中心となって、肉や野菜のおかずや汁物などが整えられる。
でも、欧米の食文化だと主役はパンではなく肉。
肉をメインにしておかずが考えられるから、パンもお米も向こうだとおかずのようなもので、中心となる食べ物ではない。

ではタイとインドはどうか?
この点は日本と同じで、どっち(名付けてタインド)も米が主食になっていると言う。
でもインドはデカい。
国土が日本の約9倍という広大な国だから、南と北では食文化が大きく違っていて、このときいたインド人の出身地の南部では米がメインだけど、北部ではチャパティやナンといったパンが中心になるらしい。
でも、もちろんカレーは全インドで食べられている。

 

 

「ナン」とはペルシャ語で、西からやってきたイスラーム教徒がインドにこのパンをもたらした。
イギリス由来の日本のカレー(カレーライス)は「カリーアンドライス」がモデルと言われる。

 

イギリスのカリーアンドライス

 

最後に日本での食事で驚いたことがあるかたずねると、「あれを見たときは本当にビックリしました!」とタイ人が指摘したのが日本人の食の組み合わせ。

「ご飯とラーメンを同時に食べる人がいままで何人かいました。タイにも麵料理はありますが、お米と一緒に食べることないですね」

彼が言ったのは米から作るクァイティオ(クイティアオ)という麺料理で、小麦粉をこねてつくる日本のラーメンとはちょっと違う。

 

クァイティオ

 

クァイティオは路上の屋台や街の食堂なんかによくあるメニューで、ボクが食べたものは、日本のラーメンと比べると薄味であっさりしていた。
いまは分からないけど15年前ほど前なら一杯50円ほどで、日本なら昭和中期のような値段。
でも、これだけでお腹がふくれることはない。

インドには中国語の炒麺(チャーメン)を現地の発音で呼ぶ「チョウメン」という焼きそばがある。
香辛料のガラムマサラが使われていて、やっぱりカレーっぽい味がする。

 

これは中国の炒麺だけどチョウメンもこんな感じ

 

チョウメンはインド東部、コルカタのあたりで特によく食べられているらしい。
そしてやっぱりインド人も、日本人の「炭水化物+炭水化物」の組み合わせは普通じゃないし、自分だったらあえないチョイスだと話す。

タイには「パッタイ」というやや甘味の焼きそばがある。
タイ人に言わせると、パッタイとライスという組み合わせは「ナシです」とのこと。

 

パッタイ

 

ボクはラーメンライスなら普通に食べるけど、チョウメンやパッタイにご飯の組み合わせには違和感はあるし、あえてそれを注文したいとは思わない。
日本ではラーメンライスのほかに、関西ではご飯を主食にして、お好み焼きやたこ焼きをおかずにして食べるという人もいる。
いやいや、静岡県民には分からん感覚だわ~。ということを、タイ人とインド人も日本の食文化で感じたのだろう。
そう言えば、「日本のパンは基本好きだけど、焼きそばパンは食べたいとは思わない」と言うアメリカ人や台湾人がいた。
感想を聞いたことがないけど、コロッケパンも似たようなものだろう。

炭水化物に炭水化物をぶつけるという発想は、改めて考えてみると世界的には少ないかもしれない。

 

でもこの動画を見ると、焼きそばパンに対する外国人の反応はわりと良い。
食わず嫌いなだけで、味としては実はイケるのでは。

 

 

 

こちらの記事もいかがですか?

世界の食文化:韓国と台湾と日本の犬食、食べるなら今でしょ!

旅㉑おにぎりをめぐる日本と中国・韓国の食文化のちがい

国連もおすすめ!人類を救う昆虫食。外国人はもう食べている。

日本人の食文化:江戸は犬肉を、明治はカエル入りカレーを食べていた

歴史から見る日本の食文化の変化・世界との違いは「天皇」。

 

3 件のコメント

  • >ボクはラーメンライスなら普通に食べるけど、チョウメンやパッタイにご飯の組み合わせには違和感はあるし、あえてそれを注文したいとは思わない。
    >日本ではラーメンライスのほかに、関西ではご飯を主食にして、お好み焼きやたこ焼きをおかずにして食べるという人もいる。

    これはですね~、米と小麦粉を同じ「炭水化物」とみなすかどうかによるのですよ。コロッケパンの話もそうで、パンを作っている炭水化物(小麦粉)とコロッケの炭水化物(イモ)が同じ炭水化物とみなすかどうかによります。
    私は、若い頃はそういう組み合わせも食しましたが(貧乏学生の頃は「お好み焼き定食」が腹持ちも良くて大好きだった)、今はどれも食べることはないですね。ラーメンライスとかチャーラー定食もめったに食べません。

  • 焼きそばパンは良いけど、力うどんやソバ飯になるとダメという人は結構いる。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    アバター

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。