ホットケーキとパンケーキの違い、アメリカ人の見方は?

 

1年の中で最も寒くなる時期を「大寒」といい、いまのカレンダーだと1月20日から2月3日までがその時期になる。
*大寒という日もアリ。

100年ほど前のそのころ、1902年の1月25日に北海道の旭川市で日本最低気温となるー41.0℃を記録した。
公式記録としてはこれが最も低い。
ということで、きょう1月25日は「ホットケーキの日」になっている。

 

 

でも発想からすれば「鍋の日」でも「たこ焼きの日」でもいいから、つまりは先んずれば人を制すか。

ちなみに1902年には日英同盟を結んでいる。
ロシア帝国に脅威を感じた日本とイギリスがタッグを組んだことが、日露戦争での日本の勝利につながった。

 

 

さて話はホットケーキなんだが、この食べ物については日本人のこんな大疑問がある。

 

 

ホットケーキとパンケーキはどう違うのか?

どっちも小麦粉、卵、牛乳などを混ぜて焼いた丸いお菓子で違いが分かりづらい。
*「ずらい」と「づらい」の違いも分かりにくい。
だから日本では、テレビ番組や雑誌でこれを取り上げて説明することが前からある。

まずパンケーキの「パン」はフライパンのパンで、食パンのパン(ポルトガル語)ではない。
小麦粉を水に溶かして鉄板の上で焼いてつくる食べ物だから、海外ではお好み焼きをパンケーキの一種とみることもある。

これは英語版Wikipediaでのお好み焼きの説明。

Okonomiyaki is sometimes compared to an omelette or a pancake and may be referred to as a “Japanese pizza” or “Osaka soul food”.

Okonomiyaki

 

オムレツやパンケーキ、ジャパニーズ・ピザはいいとして、「大阪のソウルフード」というワードは広島県民には挑発的だ。

 

広い意味ではこれもパンケーキ

 

ホットケーキ(熱いケーキ)は日本で作られたことばだから、海外ではパンケーキが一般的だ。
ただ「Selling like hotcakes」(ホットケーキのように売れる=飛ぶように売れる)」というアメリカの慣用句があるように、外国でホットケーキということばを使うこともある。

さてパンケーキとホットケーキなんだが、朝日新聞の「ことばマガジン」で森永製菓にその違いをきいている。

違いを尋ねると「ホットケーキはおやつ向け、パンケーキは食事向け」との答えが返ってきた。

パンケーキとホットケーキ 違いはあるの? 

 

甘みをおさえて薄く焼いたものがパンケーキ、甘味があって生地が厚めなのがホットケーキの特徴だという。
ただこれはひとつの目安で、日本全国のお店や家庭では両者の違いがあいまいになっているのが現状だ。
個人的にも薄いのがパンケーキで、厚くて甘いのはホットケーキという印象がある。

じつは「チコちゃん」の回答も「人それぞれ」だから、いまの日本でパンケーキとホットケーキを明確に区別するのはむずかしく、あえて言えば上のような違いだろう。
パンケーキが登場したころ日本では「薄餅」と呼ばれていたから、いっそのこと原点回帰でこれに統一するか?

ただウィキペディアにはこんな説明がある。

英語圏では広く「パンケーキ(pancake)」と呼び、イギリス風では膨張剤を入れない薄めの、クレープに近いものを指すが、アメリカ風ではメープルシロップなどをかけた厚めのものを指し、これを「ホットケーキ(hotcake)」などと呼ぶ

ホットケーキ

 

なるほど、そうなのか。
と思って、知人のアメリカ人にメールできくとこんな返事がきた。

「I’ve always thought pancakes and hotcakes are the same things. It’s just really whichever word was used in your home when you were growing up I guess.
I like the word flapjacks too! 🥞」

自分はいつもパンケーキとホットケーキを同じものと考えてきた。
どちらで呼ぶかは生まれ育った環境による、というのがこのアメリカ人の意見。
チコちゃんと同じく「人それぞれ」で、細かい違いはどーでもいいらしい。

 

ちなみに「flapjacks」ってのはこんな食べ物。

 

 

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2 件のコメント

  • 私が若い頃に数ヶ月暮らしたカナダ(メープルシロップの本場です)では、日系人の女の子が、フライパンで焼いた直後は「パンケィク」と言ってたのに、メープルシロップを欠けて以降は「ホッケイク」と言ってました。「どうして言い方が変わるの?」って聞いてみればよかったのですが、その子の瞳の方が気になってしまって尋ねる余裕がなかったです。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。