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日本人が尊敬してきた中国人はだれか?
中国メディア「今日頭条」が伝えるところでは「王陽明(おうようめい)」だ。
日本人が最も崇拝してきた古代中国の偉人、多くの中国人が聞いたことのない人物だった=中国メディア
「本当に日本人が心から崇拝したのは、明代の聖人・王陽明だったのだ」と伝えた。
王陽明は陽明学(儒学)を大成した学者。
この陽明学を学んだ日本の偉人が多いことが、「日本人が最も崇拝してきた古代中国の偉人」の理由になっている。
具体的には東郷平八郎・西郷隆盛、明治の元勲・伊藤博文・山縣有朋、近いところでは稲森和夫氏の名前があがっている。
前回は日本とイギリスの違いとして、「イギリスは他民族国家」ということを書いた。
他の大きな日英の違いといえば「階級」がある。
イギリス社会の階級制度は世界的に有名だ。
「コリン・ジョイス」という日本で活躍するジャーナリストが、日本人向けにイギリスを紹介する本を書いている。
その本の始めに書いていることは、イギリスの階級制度のこと。
イギリスに「階級制度」があることは世界の誰もが知っている。
「『イギリス社会』入門 日本人に伝えたい本当の英国 (コリン・ジョイス)」
また、イギリスに住んでいる日本人も、ブログで日本とイギリスとの違いで階級制度をあげている。
階級制度とは、読んで字のごとく、人々に順序を付け、身分を隔てることですが、現代日日本には存在しない概念です。
日本人の私達には、分かりづらい部分が多く、完全に理解することは難しいでしょう。
日本にあるのは格差で、イギリス社会にある階級とは違うものなんだろう。
イギリスでは階級によって、言葉(アクセント)、格好、趣味や読む新聞まで変わってくるらしい。
さらに食事の仕方で階級が分かるという。
食時の習慣からも階級がわかる。
テーブルに着かず、トレイをひざなどに載せて食事をするのは、非常に貧しい層がすることだと現代のイギリスではみなされている。
正しいテーブルマナー(あるいは上流階級で正しいとされるマナー)は、けっこう厄介だ。「イギリス社会」入門 日本人に伝えたい本当の英国 コリン・ジョイス」
ちょっと前は、テニスは上流階級のスポーツで、フットボール(サッカー)は下の階級のスポーツだという考えがあったという。
今でも、少しはあるだろうけど。
日本にいる日本人の間では、これまで書いたような違いはない。
イギリスは多民族国家で、白人も黒人もアジア人もアラブ人もいる。
キリスト教、イスラーム教、ヒンドゥー教もある。
さらに同じ人種の中でも、階級による違いがある。
このことが、イギリスという国の特徴になっている。
さらにいえば、イギリスでは国も違う。
イギリスの国旗「ユニオンフラッグ」は、日本でもよく見かけるものだから知っている人も多いと思う。
このユニオンフラッグは、イギリスにある国(イングランド、スコットランド、アイルランド)のそれぞれの国旗が重なってできている。
画像はウィキペディアから
つまりイギリスでは、民族も階級も国も違うということになる。
これらの人たちが共感するようなものは、なかなかないだろう。
だから、日本のような国民的なイベントが少ないのだと思う。
イギリスがこのような国だと知ったから、以前こんなことをイギリス人に質問したことがある。
イギリス人は、どんなときに「自分はイギリス人だ」と思うのか?
イギリス人は、何によって国民としてのアイデンティティーを感じるのか?
そのときのイギリス人の答えが「イギリス女王」というもの。
人種も階級も越えて共通するのは、イギリス国王への思い(忠誠)があるという。
イギリスの女王のもとでは、誰もが同じ1人のイギリス人、イギリス国民になる。
そういえば、イギリスの国籍を取るときには、女王への忠誠という儀式があるというのを聞いたことがある。
「自分はイギリスの国王とつながっている」ということが、イギリス人のアイデンティティーになっているらしい。
そう言われてみると、国王の無事を祝う「ガイフォーク・デイ」が、イギリス人の国民的なイベントになっている理由が分かる。
イギリス人は、女王のもとで1つにまとまっている。
このことでは、日本の天皇と国民と同じだ。
日本とイギリスには、他民族国家や階級という違いはあるけれど、女王と天皇が国民を1つにしているという大きな共通点がある。
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