「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と聖書に書いてあるように、物は本来の持ち主に返さないといけないというのは世界の当たり前。
「餃子日本一」の栄冠もあるべきところに戻ってきた。
NHKニュース(2021年2月5日)
ギョーザ購入額 浜松市が2年ぶりに日本一の座を奪還
わが浜松市のきょねん1年間のギョーザ購入額(1世帯当たり)が3766円で、宇都宮市の3693円を73円上回って2年ぶりに日本一に返り咲いた。
このNHKニュースは、浜松にあるドラッグストア「杏林堂薬局」の店舗にはギョーザ売り場があると伝えている。
市民にとっては「それがなにか?」程度のことだけど、ほかの地域の人が見たら違和感あるかも。
平成22年まで15年連続で餃子日本一の座を守っていた宇都宮市は、最近は浜松市とその座をかけて争っている。
今回それを逃した宇都宮では、市役所の職員が「順位に一喜一憂しない」なんて言ってるらしい。
2位じゃいけないんですか?
それより宇都宮は後ろを気にしたほうがいい。
3位の宮崎との差はたった23円なんだから、来年は市役所職員が絶句する結果になるかもしれない。
さてこれにネットの反応は?
・魅力度最下位になるわ
餃子県も奪われるわ
緊急事態からハブられるわ
で栃木県なんもなくなったわ(´;ω;`)
・浜松や宇都宮て
餃子が好きってより料理しない人が多いだけなのでは?
・うなぎ、すっぽん、三ケ日みかんに
ヤマハ、カワイ、ローランド、ホトニクスまであるのに
宇都宮から餃子を奪おうとする強欲な浜松
・日本一どーでもいい話題
・浜松はほぼ愛知県
中国では水餃子が一般的
では、なんで浜松と宇都宮が日本における「餃子の聖地」になったか?
その大きなきっかけは浜松餃子学会のHP『浜松餃子の歴史と特徴』に書いてあるように、「戦後、中国方面からの復員兵達が商売として始めた」ことだ。
言うまでもなく餃子は中国料理の一品。
戦前・戦中に満州(中国東北部)へ行った兵士や開拓団が現地で餃子の作り方を知って、戦後、故郷に戻ってからそれを再現した。
浜松だけでなくて、日本中で餃子が一般的に食べられるようになった理由がこれ。
宇都宮市のHPにもこうある。
宇都宮が餃子のまちとなったのは、市内に駐屯していた第14師団が中国に出兵したことで餃子を知り、帰郷後広まったことがきっかけです。
出兵した先で餃子の味を知って「これはいける!」と思った兵士が帰郷した後、ふるさとでそれを作り始めたという光景は戦後の日本全体でみられた。
このほかにも宇都宮の場合は、夏は暑くて冬は寒いという内陸型気候から、スタミナをつけるために餃子の人気が高まったという。
浜松では大正から戦前まで中国料理店を経営する中国人がたくさんいて、当時から焼き餃子を出していた。
こんなことから、宇都宮・浜松が餃子のメッカ(と書くとイスラーム教徒は怒るかも。豚肉入ってるし)となったワケだ。
さて今年は宮崎市が追い上げたことで、時代は宇都宮・浜松の2強から餃子三国志へと突入したようだ。
浜松としては奪還の次は連覇しかない。
うなぎ、すっぽん、三ケ日みかんにヤマハ、カワイ、ローランド、ホトニクスまであるけれど、カエサルの物はやっぱりカエサルに。
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おっと、うなぎの市町村別一位は愛知県の一色町でございます。
(都道府県だと鹿児島が首位)
浜松には渡しません(爆)
そうなんですか!
それは初耳です。
まぁ浜松は餃子日本一を死守していたら、それでいいです。
でも市民の感覚としてはライバルは宇都宮じゃなくて静岡市ですけどね。