きょう2月11日は建国記念日。
ではなくて、建国記念の日。
日本は一度も歴史がとぎれることなく、現在までつづいている。ということについては、この記事を見てほしい。
さて日本の周辺をみると、ことし2021年の旧正月は2月12日だから、中国・台湾・韓国・ベトナムではその前日の2月11日が「大晦日」になる。
2月12日が元旦(1月1日)になるという現実には違和感しかない。
が日本人も江戸時代までは旧暦を使っていて、同じ時期に正月を祝った。
現在の西暦に合わせて正月を移動させたのは日本だけだから、むしろ日本が東アジアの例外なのだ。
そんなことで2月11日は最後の日になるから、ある台湾人がこんなメッセージを投稿していた。
「祝福大家新年快樂,明年大家可以去台灣😆😆😆」
みなさん、新年あけましておめでとうございます。
来年(2月12日以降)は台湾に行けるといいですね。
といった意味らしい。ちなみに台湾で大晦日は「除夕」という。
そしてこれはきのうの中国人のメッセージ。
「明天就是大年三十了,大家大年三十是吃饺子还是吃米饭呢?」
明日は大晦日ですね。みなさんは大晦日に餃子を食べますか?
そう。
日本人が大晦日にソバを食べるように、中国や台湾ではこの日に「餃子」を食べることがお約束となっている。
*中国は広大だから、この風習が全土にあるわけではない。
日本に来て初めて餃子を食べたという中国人もいた。
日本の餃子は上の焼き餃子がふつうだけど、中国で餃子といえば下の水餃子が一般的。
知人の中国人は「お客さんに水餃子を出して、あまったものを翌日に焼き餃子にして家族で食べます。焼き餃子を出すのはちょっと失礼な感じがしますね」と言う。
では、なんで中国人や台湾人は大晦日に餃子を食べるのか?
一般的に言われている理由は、めでたい新年には悪霊も人間界にやって来るから、ニンニクのにおいで悪霊を撃退するため。ということではない。
餃子がむかしの中国で使われていた銀貨の形に似ていることから、「新しい年は金運に恵まれますように」という縁起かつぎで、一年の最後の日に餃子を食するという。
そういえばさっきとは別の台湾人が「牛年行大運恭喜🎉發大財🥳🎉」と投稿していた。
ウシ年のことしは金持ちになりますように、ということでやっぱりカネがキーワードらしい。
馬の蹄に見えることから「馬蹄銀」 とよばれる。
このほかにも「交」の漢字には「続く、末永し」という意味があるから、年越しそばと同じように長寿を願って餃子を食べるという説もある。
むかしの皇帝も王朝が絶えないように願って、春節(正月)に餃子を口にしたという。
さらに日本語ガイドの中国人から、大晦日には古い年と新しい年が「交わる」から餃子を食べるという話を聞いたこともある。
よく言われるのは『銀貨の形に似てる説』だけど、中国は広いから理由が複数あってもおかしくはない。
なにはともあれ、東アジアのみなさん良い年末を。
そして「祝福大家新年快樂」。
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日本人にとって中国人がつき合いやすい理由は“共産主義”だから
中国における餃子の扱いについては、以前、中国へ進出した「餃子の王将」が、売れ行き不振で撤退したというニュースを思い出します。餃子は、この記事にも書いてある通り中国では「水餃子」のことを指すのが普通で、しかも家庭料理であって、わざわざレストランへ食べに行くようなものではないとみなされているのですよね。特に、日本人が普通に食べる「焼き餃子」は、中国では前日の夕飯の残り物を皮で包んで焼いたものであり、もはや正式なおかずとしてさえみなされないような扱いなのです。
これに対して、シュウマイとか、小籠包は「点心」として扱われるので、当然、レストランでも食します。海外へ行くと点心が専門の「飲茶レストラン」なんてのもありますしね。
昔、米国の(日本食レストランなんてほとんどなかったような)田舎で暮らしたときに、ご飯が食べたくてよく中国料理を食べに行ったのですが、どのレストランへ行っても餃子がメニューにありませんでした。店の人に「なぜ餃子がないのか?」と聞いてみたら、「ああ、もちろん知っているけれども、あんなもの客に出すレストランがあるのか?」って、変な顔をされてしまいました。