「慰安婦は性奴隷ではなかった」という米ハーバード大学教授の論文は、絶対不可侵の韓国の真実を真っ向から否定したことで、いま韓国社会が沸騰している。
全国紙の見出しだけからでも、怒りや反発の思いが伝ってくるだろう。
中央日報の記事(2021.02.08)
「『慰安婦は売春婦』論文、みじめな欠陥」ハーバード教授反撃
新聞ハンギョレの記事(2021-02-09)
ハーバード大学韓人総学生会「『慰安婦は売春婦』論文、撤回すべき」
日本の政府や大手メディアが前々から伝えているように、「慰安婦=性奴隷」説には根拠がなにもないから、これを否定した米教授と日本の立場はとても近い。
韓国メディアのどの報道にも、朝鮮人女性が性奴隷だったという証拠を突き付けて論文を否定したものは何もないから、読めば読むほど「やっぱり日本や米教授の主張は正しかった」という認識が深まっていく。
「みじめな欠陥」、「撤回すべき」と叫ぶ根底にあるものはこんな反日感情だ。
朝鮮日報の記事(2021/02/17)
李さんは「日本は朝鮮に侵攻し、女の子を連れ去り、無法地帯のように行動した」として、「70年が過ぎたが、日本政府はそのときと変わっていない」と語気を強めた。
慰安婦は売春婦 ハーバード大教授の主張「無視して」=韓国人被害者
日本では首相が元慰安婦に心からのお詫びの気持ちを表明し、韓国側は支援金を受け取って慰安婦問題の「最終的な解決」を約束した。
はずなのに、その事実は無視されて、こうしたありえない話が日常的に新聞で報道されているから、韓国では反日、日本では嫌韓感情がうまれる結果、日韓関係は1ミリも前に進まない。
でも、韓国人の考え方や見方はひとつだけではなく、希望もある。
なかには「慰安婦≠性奴隷」説を唱えた米教授の論文を支持する人たちもいるのだ。
メディアウォッチの記事(2021.02.10)
정규재·김대호·주동식·한민호 “하버드대 위안부 논문은 망언이 아니다”
韓国の知識人らが「ハーバード大慰安婦論文は妄言ではない」と言っているらしい。
いまの韓国社会では米教授の論文はこのひと言で片づけられて、問答無用の排除対象になっている。がしかし、それに対決を挑む勇者が登場した。
ソウル大学のイ・ヨンフン元教授などがいま韓国で「魔女狩り」が起きていると厳しく批判する。
そして論文は適切な審査や評価をへて国際学術誌に掲載されることを指摘し、この論文をもとに慰安婦問題の議論を深めようと訴えた。
4月におこなわれる釜山市の市長選に立候補するキム候補者らも、この提案の支持を表明したという。
それで記事には、学問の自由と性奴隷説に対して討論を求める『学者の良心』勢力が、政界や市民社会界にまで拡散する兆しがあると書いてある。
まえに日本のテレビ番組で、ジャーナリストの池上彰氏にイ・ヨンフン元教授がこう語った。
日本の立場としては、慰安婦問題はすでに解決したものだから、この動きに深入りも肩入れすることもできない。
それでも日本では、この論文を「みじめな欠陥」、「撤回すべき」と攻撃することより、これを本格的な討論の契機にしようというイ氏の提案に賛成する人のほうが多いだろう。
やっぱり根拠がなければ事実とはいえないし、事実に基づかない認識は日韓にとって不幸でしかない。
「自由な国際人」とはほど遠い。
韓国社会に根強くある反日感情は否定できないけど、それに反対の声をあげる人もいる。
これは本当に勇気のいることで、ためらうことなく「英雄」と呼んでいい。
彼らが浴びる罵声は「みじめ」、「撤回すべき」というぬるいレベルじゃない。
こういう声が政界や市民社会界にまで広がってくると、重くて暗いいまの日韓関係に光が見えてくるから、今後の彼ら勇者の活躍に期待と応援をしよう。
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>今後の彼ら勇者の活躍に期待と応援をしよう。
う~ん
それって韓国人が日本の「良心的知識人」に期待と応援をしようっていうのと大差ない気が(´・ω・`)
あとテレビキャプチャー画像は著作権的に大丈夫ですか??
事実に基づいた主張かどうかがポイントです。
キャプチャーについては問題ありません。
おそらくですが、「日本軍慰安婦」が亡くなるまでは、韓国世論が基本的に変化することはないでしょう。
比較的若い年代の韓国人たちが集まっているネット掲示板「イルベ(=日刊ベスト貯蔵所)」には、これと同じように「日帝時代の慰安婦は自発的だったというのが正しい」などと主張する者たちもいるようですけど。まーしかし、政治勢力とメディアの中心となっている40~50代が、右派も左派もほぼ全員が「反日ポピュリズム」という現状ではねぇ。
まだ当分、反日基調路線のままでしょう。それに応じて、日本側の嫌韓基調路線も、当面は強化される方向で推移するでしょうね。何か好転するキッカケがない限りは。