「いいかおまえら、遠足で持ってきていい飲み物は、お茶か水だけだからな!」と先生に言われたところで、水筒に入れたらバレやしない。
それで中学生のころ、ポカリスエットやコーラを隠して持ってきたヤツがクラスに2,3人はいた気がする。
知人のドイツ人が、
「Yes, its very good. Actually one of the best german foods i think」
(それ!めっちゃおいしい。ドイツの食べ物の中でも最高レベルの一品だと思う)
と絶賛した マウルタッシェ も、似たような”ズル”をして生まれた食べ物だ。
このまえ4月4日の日曜日は、処刑されたイエス=キリストが復活したことを祝うイースター(復活祭)だった。
キリストが磔(はりつけ)にされた3日前の金曜日は聖金曜日(Good Friday)という、キリスト教徒にとっては特別な日になっていて、カトリックでは肉食をひかえる習慣がある。
といっても、魚やウナギなど海にいる生き物はなぜか食ってもOK。
でも、どうしても肉を食べたい人もいる。
教室で食べるお菓子がなぜかおいしく感じるように(個人差あり)、禁止されている状態で密かに口に入れる食べ物は普段の数倍うまい(ただし個人差あり)。
それでどうしても、是が非でも聖金曜日に肉を食べたい人はどうしたか?
「こうすれば神様に見えないはず!」と彼らはパスタ生地の中に肉を隠し入れて、それを食べたという。
知人絶賛のドイツ料理「マウルタッシェ」はこうして爆誕したと言われる。
これは現地の言い伝えだから、どこまでホントかは分からない。
マウルタッシェについてドイツ人はこう言う。
its a lokal specialty from the southwest. And there is a variant without meat as well
The monks were very creative with the rules ^^
They declared eggs as stones to be able to eat it during feasting time.
Also, they said animals in the water are not meat, so they could eat fish and even mamals living in the water.
それはドイツ南西部の名物料理です。また、肉を使わないマウルタッシェもあります。
カトリックの聖職者はルールについて、とても”創造的”でしたね^^。
聖金曜日の断食(feasting time)のとき、彼らは卵を食べるために、それを”石”と称していました。
また、魚や水の中にいるほ乳類を食べるため、彼らは水の中にいる生き物は肉ではないと言っていました。
「聖金曜日」ってけっこうザルでは?
日本人は精進料理で、鳥の雁(がん)の肉の味に似せて「がんもどき」を考案した。(異説あり)
肉食が禁止された時代に、野菜で肉の代用品を作った日本人と、肉を隠すマウルタッシェを発明したドイツ人では発想が違う。
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> 教室で食べるお菓子がなぜかおいしく感じるように(個人差あり)
そうですねー、私らの高校では、3時限目と4時限目との間の休憩時間に弁当を食う(=早弁)のが流行ってましたけどね。中でも剛の者は、一番うしろの隅の席で、もう授業中に隠れて弁当を食っていました。机の上に教科書を開いて立てたりして。で、それを先生に告げ口されないよう、隣の席の女の子をガールフレンドにしてました。
でもあれ、絶対に、先生にはバレてたと思います。優しい先生でよかった。