中国メディアも注目。パラオ人が“日本大好き”の理由

 

どのぐらいの人が知っているのだろう。
日本のずっと下、フィリピンの東にある島国のパラオはすっげー親日国だったことを。
*過去形じゃなくて進行形で。

 

 

パラオ共和国の面積は屋久島とほぼ同じで人口は約22000人と、日本なら“村”のような規模。

パラオの国旗は日の丸とデザインがよく似ている。

 

 

日本の国旗との類似性についてきかれたミノル・ウエキ元駐日パラオ大使は、2015年に放送された『FNN みんなのニュース』でこう話す。

日本人のフジテレビ記者の質問に対して、ウエキは「日本の国旗(白地に赤色)から取って、青地に黄色にした。青が海で、真ん中の丸は月」と話した。

パラオの国旗

 

 

中国メディア「快資訊」がパラオに注目して、その“日本好き”のワケを紹介する記事を載せた。

サーチナの記事(2021-04-17)

世界でも群を抜く「親日国」は、西太平洋上にあった=中国

パラオの国旗が日の丸に似ているのは「偶然」ではなく、「パラオの日本に対する感情が背景に存在すると言える」と指摘。

パラオが親日的である理由としてこの中国メディアは、第一次世界大戦後に日本の統治を受けたことを挙げ、主にこの2点を紹介する。

・パラオ各地に学校を建てて日本語を教えた。
・日本がインフラを整備した。

こうしたことから、パラオ人は日本に好感を持つようになったという。
このときの日本語のことばがそのまま現在のパラオ語になっているものあって、例えば電話は「デンワ」という。
ただ記事によると日本語の使用率は1.5%ほど。
*記事には書いてないけど、ブラジャーをパラオ語で「チチバンド」と言う。
「ベントー」は普通に使われているし、「ニザカナ(煮魚)」も通じるらしい。

パラオの人たちが日本に親しみや好感をもつ理由を「快資訊」はこう説明している。

日本人による改革でパラオ人の生活が向上したため、パラオ人は日本による統治を感謝しており、それが今も日本の影響が残っている理由だと論じた。

 

この記事に日本のネットの反応は?

・コロナ終わったらパラオに旅行に行こう
・日本軍がパラオ住民を米軍との戦闘に巻き込まないように配慮したことも大きい
・パラオと台湾は大切にしてほしい
・いつまでも過去の日本の功績にすがる日本人ではなあ
・パラオが親日とか初めて知ったわw

パラオが親日国ということは知っていた。
でも、日本統治の影響を受けて日本好きになったという記事を、中国メディアが中国人読者を対象に紹介するとは思わなかった。
こういう報道を冷静に受け止められる中国人が多いということか。

 

「選挙」もパラオのことばになっている。

 

中国メディアが指摘したように日本とパラオの良好関係は、第一次世界大戦の後に開かれたパリ講和会議からはじまる。
ドイツの植民地だったパラオはこの会議により、日本の委任統治領になることが国際的に承認され、日本統治がスタートした。
ドイツ統治との違いをパラオの住民はすぐに理解する。

日本の統治が始まってからは、ドイツの統治下ではほとんど進んでいなかった学校や病院、道路など各種インフラストラクチャーの整備、貨幣経済への移行が重点的に行われた。

パラオ・日本の委任統治

日本統治下の中心都市コロール
2006年まではここがパラオの首都だった。

 

1920年代にはコロールは近代的な町へと発展し、またここに住み着いた日本人はパラオ人に対し、できるだけ差別的な対応がないよう配慮した。
戦前・戦中の現地での日本人の振る舞いが、いまのパラオ人の日本観に決定的な影響を与えている。
パラオに行くのはむずかしいけど、日本を高く評価し、大きな親しみを感じている人たちが近くにいることは知っておこう。

それにしても日本統治という同じ過去があっても、現在の反応や見方は国によって全然ちがう。
歴史の伝え方、教育はホントに大事だ。

 

 

こちらの記事もどうぞ。

日本統治下のアンダマン・ニコバル諸島で起きたこと

「感謝しきれない!」日本人の八田与一が台湾で愛される理由

【日本統治の面影】京都の高雄に由来する、台湾の“高雄”

日本人なら知らきゃ!インドの英雄チャンドラ・ボースと日本。

労働と税金がない!「ナウル」とかいうマンガのような国。

 

1 個のコメント

  • > 日本統治の影響を受けて日本好きになったという記事を、中国メディアが中国人読者を対象に紹介するとは思わなかった。
    > こういう報道を冷静に受け止められる中国人が多いということか。

    ははは、その通りです。

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    アバター

    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。