日本人がタイ人によく聞くこと ガパオライスってこんな料理

 

半年ほどまえに行われたアンケート調査によると、タイでは国民の9割が日本に好感を持っていることが判明した。
くわしいことはこの記事を。

日本初の地下鉄開業からの、タイ人が話す「親日国」の理由

むかしからタイでは日本の車や家電は高品質と評価が高かったし、いまではバンコクを歩くと日本語の看板やラーメンや寿司店をよく見かける。
アニメやマンガなどの日本のポップカルチャーは、いまではすっかりタイ社会に定着した。

 

では逆に、日本人はタイについてどんなことを知っているのか。
どんなイメージを持っているのか。

日本に住んでいるタイ人に、日本人からよく聞かれることをたずねてみると料理のことが多いという。
タイの歴史や自然、社会問題よりも、日本人にとってはやっぱりグルメ。
最近は日本でもタイ料理を見る機会が増えたから、知ってる食べ物があったり、関心のある人も多いようだ。
このほかにも、「タイではなんであんなにニューハーフが多いのか?」という質問もけっこうあると聞いた。

「じゃあ今度、タイ料理を作ってあげますね」というセリフは日本人を歓喜させる必殺の力を持っているから、これを武器に日本人と交流するというタイ人もいた。
経験上、タイ人は忘れっぽいから、本当に食べたかったら向こうの動き出しを待つより、こっちから突っついたほうがいい。

 

ではきょうは「ガパオライスの日」なんで、この料理を中心にタイの食文化について知っていこう。

 

 

日本で有名なタイ料理といえば、スープ系なら「トム (煮る)・ヤム (混ぜる)・クン(エビ)」のトムヤムクン、ご飯系なら「カオ(ご飯)・マン(油)・ガイ(鶏肉)」のカオマンガイと上の写真のガパオライスがある。

タイには何度も行ったことがあって、ガパオってのはそういうタイ料理のことだと思っていたんだが、実はそうじゃなかった。
ガパオとは料理名じゃなくて、パクチーのようにタイ料理で香り付けなんかに使われるハーブのことで、日本語ではカミメボウキ、英語ではホーリーバジル(holy basil)とよばれる植物(葉)だったでござる。
ガパオライスはタイ語と英語の合成語だから、タイの食堂でおばちゃんに注文するなら「パッ(炒める)」を付けて「パッガパオ(ガパオ炒め)」と笑顔で言うのが最適解。

ガパオと一緒に炒めれば「パッガパオ」になるから、クン(エビ)の入った「パッガパオクン(エビのガパオ炒め)」や、鶏肉(ガイ)入りの「パッガパオガイ(鶏肉のガパオ炒め)」などなど種類は山盛りある。

日本では「ガパオ食堂」がこの食べ物の普及に貢献したことから、店の創立記念日であるきょう6月8日がガパオの日になった。

 

トムヤムクン・カオマンガイ・ガパオライスを知らないタイ人は、味噌汁やおにぎりを知らない日本人並みにありえない。(たぶんメイビー)
だからいつかタイ人と話す機会があったら、今回の内容を土台にさらにくわしい話を聞いてタイ文化の理解を深めてくれ。

 

パッガパオ

 

カオマンガイ

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。