【これは勝てん】日本製より中国製の「鍵」が優秀な理由

 

ほんじつ6月9日はまんま「ロックの日」。
音楽の Rock と鍵の lock の両方の記念日になっている。
正式には「我が家のカギを見直すロックの日」で(長いわっ)、この日にはカギを見直して防犯意識を高めるという崇高な目的があるらしい。

さて20年以上前に中国を旅行した時、何人かの日本人旅行者からこんなアドバイスをもらった。

「基本的に中国の製品は、安かろう・悪かろうだけど鍵は違う。中国製の鍵は質が高いし、日本よりずっと安いから、いくつか買っておいたほうがいい」

結論から言うとこれは真実だった。

いまは知らんが、当時の中国にあったモノはとにかくロークオリティ。
たとえばお土産用に店で印鑑を2つ買って、それをビニール袋に入れてもらったとき、向こう側が見えそうなほどうっすいビニールでビックリした。
「金沢の金箔職人のレベルだな」と思いながら宿に戻ると、そこに着く前にビニールが破れて印鑑が路上に落ちた。箱まで壊れるというオマケ付き。
そんな経験を何度かして、もう中国製のビニール袋はあきらめた。
見た目だけなら日本製品と変わらず良さそうな物でも、実際はとんでもない粗悪品だったことも多くて、とにかく物が信用できない。

そんな中国では殺人事件のような凶悪犯罪は少ないものの、盗難はすさまじく多かった。
でもそんな事情から鍵を作る技術は発展していて、日本の鍵と比べても同じか、その上のステージに達している。
日本製と値段を比較すれば、中国製の南京錠は本当に優秀だといろんな日本人からすすめられた。
それで買ってみるとウワサと期待通りで、長いこと使っていてもカギはスムーズに回るし、壊れることもなかった。
これほど使える高品質の中国製品と出会ったことがない。

 

 

南京錠、南京玉すだれ、南京虫、南京袋 南京豆…と日本には「南京」の付くものがいくつもある。
南京は昔から日本で有名な都市で、いつしか中国の代名詞のようになり、南京には直接関係なくても中国から伝わった物には「南京」と付けることがあった。

神戸の中国人街を「南京町」と言うのもこれと同じ発想。
戦前の日本人は中国人を「なんきんさん」と呼んだと、南京町の歴史 – 神戸市にある。

 

海外に比べれば、日本は“盗み”が少なかったらしい。
明治時代に来日して、東京大学の教授となったアメリカ人のモースはこう書いている。

日本人が正直であることの最もよい実証は、三千万人の国民の住家に錠も鍵も閂も戸鈕も――いや、錠をかける可き戸すらも無いことである。

「日本その日その日 03 (モース エドワード・シルヴェスター)」

モースは大森貝塚を発掘したり、日本に初めてダーウィンの進化論を本格的に紹介したことで知られる。

 

そもそも鍵の必要性が少なかったから、日本人は中国から南京錠を輸入して使っていたのかもしれない。
中国の鍵が昔から日本より優秀だったとしても、個人的にはまったく違和感はない。

 

 

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1 個のコメント

  • 誤解している日本人が多いのですが、中国人は、モノ作りの能力には長けている人が多いのですよ。ルネサンス期の世界三大発明と言われる、「火薬」「方位磁石」「印刷術」のいずれも、中国起原である(と考えられている)のは、それなりに根拠あってのことです。また、現代では、たとえばアフリカや東南アジアの農村地域で「自動車修理業」を営んでいる店を覗くと、たいてい、そこには中国人が働いています。彼らは何でも修理する、必要ならば他のメーカーの車の部品を転用したり、同じ部品を自分で作ってしまったりもできます。
    でも、日本と全く違う点もあります。それは、そのような技術・技術者に対する「尊敬の念」が、彼らの文化にはほとんど根付いていないということです。利用できればそれでよい。オリジナルかどうかなんて気にしない。多少難点があるニセモノでも、なるべく安い方がよい。職人なんぞ、使える時だけ使い捨てにできればそれでよい。全てがそんな感じです。
    料理人やレストランに対しても、そんな風潮がありますね。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。