まずは説明なしで、この動画を見てほしい。
安心してほしい。
竹島(韓国名:独島)で行われたこのイベントを主催したのは韓国の過激な愛国グループであって、一般市民ではない。と言いたかった。
残念ながらこれは、竹島のある慶尚北道(キョンサンブクド)の体育関係者が開催したイベントの様子だ。
日本が東京五輪HPに竹島のある地図を掲載したことに対して、韓国側が「スポーツの政治的利用を禁じたオリンピック憲章に違反した!」と抗議するも日本は無視、国際オリンピック委員会(IOC)にも「政治利用にはあたらない」と一蹴された。
この集会の目的は日本の「独島領有権侵奪行為を糾弾する」ためで、動画に「IOC」の文字が出てきた場面は、日本を問題視しない国際オリンピック委員会に強烈に抗議したところらしい。
3mジャンプして戦犯旗(旭日旗)を蹴って粉砕した技は、テコンドーの「空中トルゲチャギ(回転蹴り)」という。
ハイ、これテストに出ますよ。
さらに回し蹴りで破壊した板には「た・け・し・ま(竹島)」と書いてある。
彼らは太極旗を振って、愛国歌を歌いながら太極舞も披露したという。
これを全国紙やテレビ局が報道したのだから、この行事は韓国人の常識の範囲内になる。むしろ積極的な”善行”だ。
そして次は慶尚北道の教育庁(教育委員会)が「2021独島教育五輪(独島五輪)」を開催するという。
朝鮮日報の記事(6/24)を読むと、日本にとって韓国が「近くて絶望的に遠い国」のワケがよく分かる。
開催される独島五輪は、独島に対する正しい認識と主権守護の意志を生徒・児童に浸透させるためのイベントだ。
「政治化された東京五輪に対抗して独島五輪を開催」 独島守護に乗り出した慶北教育庁
あの蹴りはこんな教育の表れだ。
教育庁が主催する「独島五輪」ではこんなことが行われる。
・教育庁の1階ロビーで慶北道立交響楽団などによって『美しい独島』や『私の国 私の同胞』といった曲の演奏と、ミュージカル『李舜臣、“私を乗せて”』が披露される。
・教育庁の公式ユーチューブチャンネルで小・中・高校の児童・生徒を対象に「オンライン独島クイズショー」をして、正解した子ども100人にプレゼントが贈られる。
・韓国政府から資金援助を受けている民間組織VANKと慶尚北道が、日本の「歴史わい曲」に対抗するためにつくった「サイバー独島学校(サイバー独島士官学校)」のホームページで「独島愛クイズ大会」を行い、高得点者200人には教育庁から商品券をプレゼント。
・小中高校生、教職員、保護者には、サイバー独島学校の初級・中級過程の修了証をSNSに投稿するよううながす。
どうだ日本よ、これが独島五輪だ。
イム教育監(教育長)は「慶尚北道だけでなく国の宝物である独島を守るためには、児童・生徒たちの愛と関心が必要だ」と鼻息を荒くし、これからも家族みんなが参加できる独島愛イベントを行っていくと語る。
教育庁の関係者は「五輪を政治道具化する日本に対する糾弾大会があるだろう」と話す。
日本が五輪を政治の道具にしたかどうかを判断するのはIOCであって、そこがOKを出していたらほかは関係ない。
日本がこんなことをしない国で本当によかったと思う。
どこぞの教育委員会が児童生徒・保護者を参加させて、県を挙げて韓国の「歴史わい曲」を否定し、竹島の主権守護の意志を生徒・児童に浸透させるため「竹島五輪」を開催すると発表したら抗議殺到、翌日には撤回&謝罪しないといけなくなる。
そんなバカげたことに税金を使われたらたまんない。
やりたかったら教育長や教職員が自費で勝手にやれ、子どもや保護者を巻き込むな。
かつてドイツの哲学者・ニーチェはこう言った。
怪物と戦う者は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気をつけなくてはならない。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。
日韓にいは竹島をめぐる対立がある。
でも日本は韓国のように感情的になることなく、「空中トルゲチャギ」なんてこともしないで、冷静に事実を訴え続けるだけでいい。
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