白木屋大火で、日本の女性が「パンツ」を履くようになった説

 

きょう8月2日は国民は歓喜せよ、「パンツの日」だ。
どこぞの下着メーカーが8・2を「パンツ」と読んでこの記念日をつくったらしい。

さて日本の女性が下着をつけるようになったのは、一体いつごろからか?
グーグル先生に「白木屋の火災」について聞くとこんな画像が出てくる。

 

 

日本女性がパンツを履くようになったきっかけは、14人の死者と67人の負傷者を出した1932(昭和7)年の「白木屋大火」という説があるのだ。
白木屋というのは全国の駅前にある飲み屋じゃなくて、江戸時代の呉服屋を起源とする東京・中央区にあった百貨店のこと。

1932年12月16日の午前中、クリスマスセールをしていて多くの客がいたころ、地下3階・地上8階の白木屋の4階から火災が発生。
何台ものポンプ車やハシゴ車で消火活動にあたったものの、ハシゴ車は5階までしか届かないし、ポンプも5階以上への放水はできなかった。

 

日本初の高層建築物火災となった白木屋の火事

 

この炎から脱出するさい、もし女性が下着をつけていたら助かった命もあったらしい。
東京消防庁ホームページにこう書いてある。

上層階から綱にすがって脱出しようとしていた女性の何人かが、裾がめくれるのを押さえようとして綱から片手を離したため、体重を支えきれなくなって墜落死した

デパート火災余話

 

当時の女性は一般的に下着をつけていなかったから、「服の裾(すそ)がめくれると、下の野次馬どもに恥ずかしいところを見られてしまう!」と思ってつい綱から手を離してしまい、墜落して亡くなった。
この悲劇から下着(ズロース)を着用するよう呼びかけられて、以来、日本の女性がパンツを履くようになったという。

ただいくつか疑問もあるから(白木屋ズロース伝説)、この説がどの程度正しいのかは謎。
でもいつ何が起こるか分からないから、パンツだけは履いておいたほうがいい。

 

ズロース
画像はLourdes Cardenal

 

 

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1 個のコメント

  • > 当時の女性は一般的に下着をつけていなかったから、「服の裾(すそ)がめくれると、下の野次馬どもに恥ずかしいところを見られてしまう!」と思ってつい綱から手を離してしまい、墜落して亡くなった。
    > この悲劇から下着(ズロース)を着用するよう呼びかけられて、以来、日本の女性がパンツを履くようになったという。

    うーん、どうですかね?
    当時の女性としては、下着を履いていようがいまいが、服の裾がめくれて下から見えてしまうのは恥ずかしいと思ったのでは? と言うか、そんなことを考えた女性も中にはいたでしょうけど、火災の中で高所で、救助者のハシゴへ乗り移ることさえその女性たちは恐ろしくて動けなかった、つかまれなかった、そう考える方が自然なのでは?
    亡くなった人達が悲劇であることには変わりありません。

    このことをきっかけに下着着用をよびかけたのは、宣伝の手段としてはちょっとあざといような気もします。

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。