ドイツ大使館の“戦争ツイート”に日本で反発、さらに中韓も参戦

 

1945年8月6日・9日に起きた人類初の悲劇について、日本にある外国大使館が「犠牲となった何十万人もの人々を追悼します。」とメッセージを出すのはいいことだ。が先日、ドイツ大使館によるこのツイートには引っかかるものを感じた日本人が多かった。

 

 

このメッセージに寄せられた反応は、ボクが見た限りでは「ですよねー」の共感よりも「はあ?」という怒りのほうが多かった。
その一端を、賛否合わせて紹介しよう。

・ちょび髭がカイゼル髭と組んでポーランドに何をしたのか思い出したほうがいい。
・ドイツもレベルが下がったかな
・ワロタw
ネトウヨどうすんの?
・最近世界史の勉強始めたんですが確かもっと複雑だったような気がします
・それ違いますよ。ほんとうの歴史を知ってください!
・ドイツ大使館ともあろう機関がこういう発言するのは、非常に浅はかでです。ドイツ国内でも同じことが言えますか?
・ドイツは国内でもそう言えますよ。それを反対するを公言することはドイツ国内は犯罪扱いだ。無知で浅はかなウヨさん

ネット空間は国境のない、誰でも自宅から参入可能な国際空間でもあるから、日本で歴史認識をめぐる批判があって騒ぎになっていると聞いて、韓国・中国の人たちが黙っているわけない。
もちろんこのツイートには全面的に賛成だ。
歴史認識について日本とドイツを見るなら、ドイツを称えて日本を非難するというパターンがあちらのお約束。

・That’s why I respect the Germans.
だからわたしはドイツ人を尊敬している。

・Respect for Germany. Shame for the deniers.
ドイツに敬意を示す。否定する人間は恥を知れ。

・There is a reason why people doubt Japan, but not Germany when it comes to commitment to peace, and it’s a very good one.
平和への取り組みについてドイツは信頼を得ているが、日本はそうではない。それには理由がある。このツイートはとても素晴らしい。

こういうコメントがくると、元のドイツ大使館のツイートから離れて、これらを各個撃破しようと反論や批判を試みる日本人も出てきてもはやプチカオスの状態。

 

下のコメントにも、

フランスはドイツを許したが、中国と韓国は日本を許さない。その理由がこのツイートにある。
戦争責任を明確にしてくれてありがとう。日本もドイツのように戦争責任を認めて反省する国になってほしい。

といったことが書いてある。
気になるコメントがあったら自動翻訳で見てほしい。

*最近はグーグルの基準が厳しくなって、「これぐらいならギリいいよね?」と思われる言葉でも過激表現にみなされて「危険または中傷的なコンテンツ」に認定されてしまう。
だから、それに引っかかりそうな言葉をいくつも載せることができないのですよ。だから各自で翻訳されたし。

・美国投了两个核弹,日本对他们忠心耿耿,或许中国也该这么做
・完全赞成
・法国原谅了德国,而中韩不原谅日本,原因在这条推特底下完美呈现口を開けて冷や汗をかいた笑顔反战?和平?大多数日本人只是反对“战败”这一现实罢了,全部都在做着自己是亚洲解放者的迷梦,在迷幻历史教育下根本不知道帝国时期自己的国家、军队做了什么。

・일본으로 불법강제징용되어 핵무기에 의해 희생된 한국사람들도 많았습니다. 전쟁피해자들을 위로해주셔서 감사합니다. 그리고 전쟁책임에 대해서도 명확하게 짚어주셔서 감사합니다. 일본도 독일처럼 전쟁책임을 인정하고 반성하는 국가가 되었으면 좋겠습니다.

 

歴史認識について韓国・中国が称賛するようなメッセージなら、一定数の日本人の反発を呼ぶのは避けられない。
そしてそういう場合、ほとんどは建設的な論争ではなくて、感情的な罵倒合戦に堕ちてしまう。
ドイツ大使館が今回どんな思いからこのツイートをしたのかイマイチ不明だが、そんな”憎悪空間”を作ってしまったのはマズかった。
個人的には、原子爆弾を落とした当事者であるアメリカをスルーしたのは良くなかったと思う。

 

 

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1 個のコメント

  • <<<ドイツは国内でもそう言えますよ。それを反対するを公言することはドイツ国内は犯罪扱いだ。無知で浅はかなウヨさん

    三島由紀夫「日本人には威張り、外国人にはヘイコラするというのが、明治初年の通訳から、戦後占領時代の一部日本人にいたる伝統的な精神態度でありました。 これが一ぺん裏返しになると、外国人を野獣視し、米鬼撃滅のごとき、ヒステリックな症状を呈し、日本を世界の中心、絶対不敗の神の国と考える妄想に発展します。

     外国人と自然な態度で付き合うということが、日本人にはもっともむつかしいものらしい。 これが都市のインテリほどむつかしいので、農村や漁村では、かえって気楽にめづらしがって、外国人を迎え入れます。」

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    今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。