76年前と現在の広島・長崎を見て、外国人はどう思う?

 

1945年に原子爆弾を落とされ廃墟となった広島。

 

 

 

でも、戦後の日本人はがんばった。
休みを返上し汗水を流して一生懸命に働いた結果、現在の広島市は下のように近代的なビルが林立する大都市へと生まれ変わった。

 

 

ネットにこのビフォー・アフターの写真を載せて「あなたはどう思う?」と尋ねる投稿に、ある外国人はこんなコメントをする。

「Its incredible how Japan build itself so rapidly 🎌」
(日本の急速な復興は信じられないほどです。)

「It’s called “being self-reliant,” That’s when a community, or a society as a whole, work together to help one another rebuild. The government only steps in to help rebuild, and not to do all the work.
Ultimately, the Japanese culture is one of compassion for one’s neighbor.」
(あれは「自立」ですね。コミュニティや社会全体が一丸となって、お互いに協力して復興を目指すのです。政府は復興の手助けをするだけで、すべての仕事をするわけではありません。
日本の文化は究極的には、隣人を思いやることなのです。)

なるほどなるほど。
外国人にはそう見えるのか。

さて、まえに日本のアニメにめっちゃ興味があるというエジプト人と話をしていたとき、『夏目友人帳』から妖怪の話題になり、エジプトにもそんな不思議な生き物がいるか尋ねたら、彼女はこの伝説の鳥を挙げた。

 

 

不死鳥の「フェニックス」とはもともとはエジプト神話に出てくる、死んでも復活する鳥「ベンヌ」のこと。
ベンヌは夜になると太陽神ラーの神殿にある炎へ飛び込んで死に、翌日その炎から生まれるのだと古代エジプト人は信じていた。
くわしいことはこの記事を。

エジプト神話の不死鳥ベンヌ、西洋で「フェニックス」となる

そのエジプト人は不死鳥を「Then it turns to ashes and is created again from nothing.」(灰になって、再び“無”から生まれる)と表現し、不死鳥は強さや忍耐のシンボルでもあるとしてこんなメッセージを書く。

“Nos sumus orti in cinere”
It means we rise from the ashes
When I first heard this phrase, I remembered Hiroshima and Nagasaki

「Nos sumus orti in cinere(灰の中から立ち上がる)」というラテン語の言葉を初めて聞いたとき、このエジプト人の頭に浮かんだのは広島と長崎だった。
原爆によって焼き尽くされ灰燼(かいじん)となってから、現在のような大都市となった広島や長崎を見て彼女は不死鳥を思ったという。
日本の復興を「incredible」と表現した外国人も同じ思いだろう。

 

 

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今まで、東南アジア・中東・西アフリカなど約30の国と地域に旅をしてきました。それと歴史を教えていた経験をいかして、読者のみなさんに役立つ情報をお届けしたいと思っています。 また外国人の友人が多いので、彼らの視点から見た日本も紹介します。