楽天の三木谷社長が怒っている。
日本で行われる代表戦に出た選手は2週間隔離しろと「政府」と「協会」から来た。移動の自由、人権、営業権の侵害だ。海外から来た選手は即練習で、戻って海外で則プレー。頭おかしんじゃないの??
— 三木谷浩史 H. Mikitani (@hmikitani) January 12, 2022
そうは言っても、海外で試合をした選手が帰国後に隔離されるのは仕方ない。それがルールなのだから。
と、カン違いした人は手を挙げてください。
これは、埼玉スタジアムで試合をした選手はそのあと2週間、隔離されないといけないということ。で、そのあと、それぞれの所属チームに戻ることができる。
ヨーロッパの海外組には隔離期間なんてものはなく、帰国したらすぐに練習や試合に参加するという。
いまの日本のルールを厳格に日本代表へ適用するとこうなってしまうのだ。
チームの大切なときに選手の活動を停止させられて、その間の給料を払う立場の人からしたら、納得できないのも当たり前。
まあ、頭がおかしいかどうかはしらんけど。
この日本の政府、協会の通達にはネット世論も賛否が分かれた。
・移動が自由なわけ無いだろ
・いやそういうルールだから
サッカー選手だからとかそういうので例外求めちゃだめでしょ
・海外の選手とやるんだから海外での試合と同じってことじゃね?
・サッカーだけ特別扱いするのは違うだろう
・実際おかしいよ
なんのための検査なの
・海外組は拘束なしで
そりゃ怒るよね
・冨安はイギリスで陽性になったが1週間ぐらいで復帰して試合に出たよ
日本は厳しすぎだね
・国内の試合でかよ
たしかにやりすぎ
国民の命と健康を守るのは政府の義務だから、いま世界中の国がコロナ対応には厳しい態度を取っている。
フランスでは「ワクチン接種拒否なら、集中治療辞退を」という議論がされているし、ドイツではワクチン未接種者に小売店や飲食店への入店を禁止している。このへんは日本よりはるかに厳しい。
でも、国内で試合した選手にも2週間の隔離義務を負わせるなんて、そこまで厳格なルールを適用する国は世界でも日本だけでは?
日本にいる外国人の話を聞くと、きまりをキッチリ守る国民性は称賛に値すると感じることもあれば、「機械じゃないんだから…」と辟易することもあるという。
これから紹介するのは、後者を味わった欧米人の話だ。
乗客を降ろすと、ハンモックで携帯をいじり出すバスの運転手 in タイ
アメリカ人とカナダ人とイギリス人が高速バスで京都から名古屋まで移動して、そこから新幹線に乗って浜松へ向かっているときに事件が起きた。
というか起きていることに、ようやく気づく。
アメリカ人がSNSをチェックしようと、スマホをバッグから取り出そうとしたら、あるべきモノが見当たらない。
不幸な予感を打ち消しながら、バッグの中身をすべて出して探してもスマホだけがなかった。
「バスに置き忘れたに違いない!」という結論に達して、3人で名古屋駅へ戻ってバス会社のオフィスへ足を運ぶ。
するとスタッフから「忘れ物の報告はありません」と言われ、そのバスはすでに別の都市へ向かって出発したと聞く。
会社側の説明では目的地に着いたら、忘れ物がないか運転手が車内を確認することになっているから、そのとき見つけたら連絡するということで、彼は友人の電話番号を伝えて浜松へ戻った。
でも次の日、友人のスマホに着信はなし。
「世界が終わった…」と思いつつも、自分のスマホの電源がONになっていることは確認できたから、彼は盗まれたのではなくて、バスのどこかにあるのだと考えた。
「Bluetooth」がスマホの近くで反応するから、再び名古屋のバス会社を訪れて、自分にあのバスの中を探させてほしいと願い出るも、「きまりでそれはできません」と却下される。
バスの運転手やスタッフと一緒でもいいと言っても、客をバスに入れることはできないと拒絶される。
ではスタッフが、このBluetoothを使って自分の座っていた席を確認してほしいと頼んでも、「社員がお客様の物を使うことはできません」と言われてこれもダメ。
「ルールなので」という言葉を何度も聞かされ、心底ウンザリするアメリカ人。
あのバスに入る方法は何かないか尋ねると、「チケットを買えば問題ない」と言われた。
それだ有能!となるワケがない。
移動する目的がないのに、高速バスのチケットを買わせようとする発想にアメリカ人は絶句する。
でもどう考えても、きまりの範囲内で彼があのバスに入るにはそれしかないという。
鉄壁の防御を前にして、入り込む余地を見つけられなかった彼は泣く泣く浜松へ撤退。
複数の運転手が確認しても何も出てこなかったから、会社側としては「スマホはバスの中にはない」という認識だったらしい。
彼も薄々そのことは理解していて、最後に自分であのバスの中を探して、それでもダメだったらあきらめるつもりだった。
第三者に悪用されないようにいろんなアプリを停止したり、Line、Facebook、Twitterとかのパスワードをすべて変更する。
それはいいとしても、大事な写真や情報が詰まっているからあきらめきれない…、と日本人の友人に話をすると、ダメ元で彼がアクションを起こしてくれると言う。
ひょっとしたら言葉の行き違いや、コミュニケーション不足があるかもしれない。そう思った友人は、バス会社に連絡して、もう一度、彼の座席をしっかり確認してほしいと依頼する。
すると次の日、「ありました」と連絡を受けた。
それを知ったアメリカ人は歓喜雀躍に歓天喜地、狂喜乱舞に手舞足踏で喜びを爆発させる。
でも、いままでの騒ぎは何だったのか。
結果的には無事手元に戻ってきたし、そもそもの原因は自分だったから、アメリカ人もスマホを受け取ったときバス会社には何も文句は言わなかった。
でも、ルールやきまりを1ミリも1ミクロンも曲げなかった、あのときの日本人の対応を思い出すと腹が立つ。
カナダ人もイギリス人も「その対応はおかしい」と怒っていた。
彼らの間では「頭おかしんじゃないの??」と言ってたかも。
きまりやルールが大事なのは当たり前としても、それは絶対なのか、どこまで守るべきなのか?
人間が人間に適用するのなら、やっぱり必要な配慮もある。
座席を確認するためだけに、「ではチケットを購入してください」と言われる国は日本以外に想像できん。
でもコレ、3日間ほどスマホが使えなくて、
「ありません。」
「もう一度よく探してください。」
「ありました。取りに来てください」
というやり取りがあったら、日本人でもブチ切れる人はいそう。
ここまでとは言わんが、もう少し融通を利かせてもいい。
反論できる?「日本人が、外国人の日本料理をインチキと言うな!」
ははははは、そのアメリカ人、カナダ人、イギリス人の言っていることがどこまで事実か分かりませんし、果たしてどの程度の日本語で(?)バス会社の人にうまく説明できたものか。相手をしたバス会社の人は、おそらく、外国人3人が訳のわからない怪しい主張を喚いていたとしか見えなかったのでは? 怪しい外国人が大声で理不尽な要求をしてきたら、バス会社の担当者としては「とりあえず断る」のも当然でしょう。
自分が外国で逆の立場だったら、相手をどう説得しますか? 説得できますか?
基本的に意思の疎通はできていました。
スマホをなくしたときの思いは日本人にも分かりますし、Bluetoothを使って確認してほしいという要求は常識的です。
また外国人は大声を出していません。